2021年度 箱根予選、全日本結果&箱根に向けて ~法政大学~

2021年12月10日

続いては法政大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。 箱根予選は盤石の走りとはいきませんでしたが、前回のように終盤まで苦しい状況にはならずに6位通過、全日本では6区までずっとシード圏内を守っての9位と見せ場を作ってくれました。

箱根予選振り返り

鎌田が31位でチームトップ、転倒もあって本来の走りは見せられませんでしたがそれでもチームトップで走ってしまうのがさすがエースです。さらに2番手の38位にルーキーの小泉が走ったのもびっくりです。確かに全日本予選も好走している期待のルーキーではありますが、ハーフでもいきなりここまでの走りを見せるとは…将来のエース候補かと思っていましたが、もうエース格の1人になってくるかも。


3番手の58位に清家、4番手の60位に内田と主力が順当に上位に入ってきました。清家は前回も2番手で走っている実力者、内田は故障から復活を遂げたと思ったら、あっという間にチームに欠かせない選手になりました。5番手の94位に宗像、6番手の104位で高須賀と2年生コンビがともに100位前後で走ったのも上出来でしょう。


宗像は高校ベストこそこの学年トップですが、まだ目立った走りは見せていませんでしたし、高須賀は河田のアクシデントにより急遽の出場でこの走りを見せるのは相当力が無いと出来ないのでは?7番手の122位に川上、8番手の127位に中園、9番手の131位に細迫、10番手の147位に武田と7~10番手がある程度固まっており、さらに10番手も150位以内で走っているのは良いですね。


強いて言えば川上も中園も箱根経験者ですし、細迫も全日本予選で好走している選手なだけに、もう少し上位で走ってくれれば良かったですが…11番手の240位に松本、12番手の286位に守角と11番手以降が10番手と大きく離されてしまったのは、結果には影響しませんでしたが、ちょっと怖いところでしたね。松本は故障から復活を果たしたものの、まだ箱根予選には合わせきれなかったかなあ。

全日本振り返り

1区の内田が区間5位と好スタート、トップと11秒差としっかりとスターターの役割を果たしてくれました。法政は1区にエース級を起用すれば問題ないですが、そうでなければ1区で苦しむことが多かったですからね。監督の信頼も厚いようですし、内田の台頭は非常に大きいです。2区の鎌田は区間4位とさすがの走り、エース級が揃う2区でもしっかりと走りきって総合でも2位に浮上することに。


3区のルーキー小泉も区間6位で走ったのは素晴らしかったですね。他大には主力がズラッと揃い、しかも箱根予選からの連戦となった中でこれだけ走れるとは…頼もしすぎるルーキーです。4区の松本も区間9位で何とか粘り、総合5位と1つ順位を落とすにとどまりました。松本が復活の兆しを見せてくれたのもチームにとって頼もしい限りです。さらに5区の川上も区間7位と上々の走り、総合6位と1つ順位を下げたものの、シード圏内をずっとキープしています。川上も前回の箱根は苦戦しただけに、全日本で結果を残したのは大きいです。


6区の宗像は苦しそうな走りになってからの粘りが凄かったですね。駒澤に追いつかれてもうフォームは崩れていたように素人目には見えましたが、それでも最後まで離れずに区間6位、駒澤と青学とタイム差無しの6位でタスキを繋ぎました。7区の中園はさすがにエース区間は荷が重かったか区間15位に沈んでしまうことに。清家を起用出来なかった影響をもろに受ける結果となり、総合9位とシード圏外に下がってしまうことに。


それでも、箱根予選を急遽走れなかった河田が区間7位で走り、総合9位を守ったのは箱根に向けて大きな収穫でした。シードには33秒及ばなかったですが、7区間で1桁順位でしたし法政の強さは十分に見せられたのではないでしょうか。

箱根に向けて

予選会校から箱根シードを獲得するとすれば、全日本でもシードを獲得した明治と中央かと思っていましたが…全日本の走りを見ると法政もシード獲得の可能性が見えてきたのでは?と期待は膨らみます。まず1区は内田に任せる可能性が高いことを監督も名言していますし、今年度の安定感と全日本の1区を見る限りは中位では走ってくれそう。そして2区は当然エースの鎌田がいますし、1区を上手くまとめられれば、2区終了時で全日本同様に上位戦線に加わってくれそう。


さらに3,4区候補は安定感抜群のルーキー小泉、1年時に4区を走り全日本8区でも好走した河田、前回3区を走っている松本らがおり、うち調子の良い2人が起用されることになりそう。5区は本来であれば前回も候補と言われた清家が問題無ければしっかりとまとめてくれそうなだけに、コンディションが気になるところです。


復路も往路候補を1人は回せることになりますし、前回走っている川上、中園もいます。川上は全日本で好走、中園も1万で28分台のベストをマークしていますからね。さらに全日本で粘りの走りを見せた宗像、箱根予選でまとめた高須賀、細迫らがいればもう10人揃ってしまいますからね。他にも世田谷ハーフでベストを出した4年の久納、全日本予選で好走した扇、箱根予選経験者の山本恭や稲毛らもいますから、復路の出場争いは激しいことになりそう。


理想は全日本のように序盤から好位置をキープして、往路を終えてシード権のボーダーとは大きな差をつけておきたいところですね。そうして復路は粘ってシード権を守り切るというシナリオが現実的かなあ?そのためにも松本の完全復活と清家が万全の状態で箱根に合わせてくれることが必要になりそう。過去2大会の箱根はいずれも苦しんだ法政ですが、今回はエースの鎌田に頼らない総合力で戦えるチームとなってきていますし、3年ぶりの箱根シード獲得を期待したいです!!

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