2021年度 箱根予選結果&箱根に向けて ~国士舘大学~
続いては国士舘大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。箱根予選は5年連続通過とすっかりと出場することが当然にまで戻ってきており前回は5位と中位通過、さらに直近の記録会では自己ベストラッシュで前回以上の上位通過もあり得るのでは?と思われた国士舘でしたが、コンディションに苦しみ、集団走をしなかったこともあって後半失速しても10位とギリギリでの通過となりました。
エースのヴィンセントが4位とさすがの走り、4年連続で箱根予選に出場し、全て2~4位という驚異的な安定感を誇ります。2番手の30位に荻原、勝負レースではまだ目立った走りを見せられていなかったのですが、これまでのベストと言える走りを見せてくれました。3番手の41位に木榑、今年度日本人エースの1人にまで成長した選手ですし、順当にチーム上位に入ってくれました。
チーム4番手の96位に福井、5番手の100位に三代となっておりここまでが100位以内となっています。福井は前回の152位から順位を上げてきていますし、三代は前回294位ですからそこから大幅アップです。ただ、全日本予選で2組1位の快走を見るとこれでも物足りなく感じてしまうほどです。6番手の151位に清水拓、7番手の155位に綱島、8番手の175位に山本龍と中堅どころの順位がいずれも150位オーバーとなってしまったのが苦しかったですね。
箱根予選通過に大事な101~150位が誰もいなかったですからね。清水拓は前回60位で走っていますし、綱島も全日本予選で好走、山本龍も前回は77位で走っている選手ですから前回良かった選手たちが今回はやや苦しかったかなあ。さらに9番手の215位に中西、10番手の255位に長谷川とこちらは200位オーバーとさらに苦しい走り。11番手の261位に清水悠、12番手のルーキー松井が355位とこちらも下位に沈んでしまうことになりました。
中西、長谷川、清水悠の3人は前回いずれも110位前後で走っているだけにやはり前回好走している選手が揃って積極的な走りを見せた結果、後半失速してしまったという形だったのかなあ。これだけ中堅どころが揃って崩れてしまっても通過できたのが凄いですね。。。それだけ選手が揃ってきたとも言えるのかな?
今回の箱根予選の反省を活かし、どれだけ箱根に合わせられるか、持てる力を発揮できるのかが大事になってきます。過去5大会はいずれも総合18位以下に沈んでおり、そこからの脱却を図りたいところ。実際、箱根にもどってきたからの6年間では最も戦力は整っていると思います。エース区間の2区はヴィンセントが走るでしょうし、何も心配はいらないでしょう。となると毎年言われるのが1,3区をいかにまとめるかです。
箱根予選で上位に入った荻原が3区、木榑が1区を希望しているとことですが、やはり箱根予選で上位に入った選手がそのまま往路の主要区間を担うのが良さそうかなあ。2人とも持ちタイムを伸ばし、今年度結果を残している選手ですし。1区で好位置で渡し、ヴィンセントが挽回ではなく上位の位置を固めるのが理想ですよね。3年前の住吉→ヴィンセントで総合トップで立ったときのように。そして3区も順位を大きく落とさずに粘れれば良い流れにのっていけそう。
往路候補は前回3区を走った清水拓や全日本予選で好走した三代といった28分台コンビに万全であれば前回1区を走った山本龍も入ってくるでしょうか。5区は小早川が自信を持っているようですが、2年前の箱根予選はチーム最下位でその後は故障もあって3大駅伝・予選会にエントリーされていないのが気になります。6区は箱根予選で4番手に入った福井が自信があるようでこちらも楽しみ。
復路も綱島、中西、長谷川、清水悠といった箱根予選を走った選手たちは当然候補になってくるでしょうし、今回の箱根予選は苦戦しただけで勝負レースで結果を残した実績があるのは頼もしい限りです。ルーキーは松井が唯一箱根予選に出場したものの苦戦、西田や鈴木といった今後が楽しみな選手もいますが、16人に入る選手はいたとしてもなかなか10人にルーキーが選ばれるのは難しそうかなあ。
ここ数年の結果を見ると17位以内で走れればまずまず、15位以内ならば上出来かなあとは思うのですが…ここ数年に比べるとかなり区間配置もしっかりとイメージ出来ているようで、主力がその区間にピタッとハマれば面白そうな気はするんですよね。箱根予選はまさかの最下位となってしまいましたが、そこからどれだけ巻き返してくれるのか楽しみにしたいです!!