2021年度 箱根予選、全日本結果&箱根に向けて ~明治大学~

続いては明治大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。箱根予選では盤石の走りでトップ通過、2週間後に行われた全日本でも2度3位に浮上するなど一度もシード圏外に落ちること無く7位でシードを獲得しました。箱根予選、全日本のいずれも収穫が多く、箱根も非常に楽しみになってきました。

箱根予選振り返り

加藤が日本人2番手の9位と素晴らしい走り、あと一歩で日本人トップでしたし大学ベストと言える走りを見せてくれました。続いて12位の鈴木、17位の児玉、18位の櫛田、20位の手嶋とトップ20に5人が揃う充実ぶりですから、圧倒的ですよね。鈴木は故障もあったという話でしたが箱根予選にはしっかりと合わせてきましたし、児玉も肺気胸からの復活、櫛田の安定感も抜群です。手嶋はそこまで調子が上がっていなかったという話でしたが、それでもこの順位で走ってくれるのがエースですよね。


25位の橋本、26位の小澤と7番手でもこの順位、というか日本人先頭集団に終盤まで7人いましたからね。あっという間に明治の通過人数が7人になっているのも印象的でした。橋本は叩き上げの選手ですが、チーム内での評価も非常に高くロード・長い距離での強さは箱根でも非常に楽しみ。小澤も故障に苦しんだ2年時から完全復活&さらなる成長を遂げており、その抜群の安定感はチームでもトップクラスです。


8番手の72位に杉本、転倒もあったということですがしっかりとまとめてくれました。9番手の杉も75位で走っており、3大駅伝・予選会初出場ということを考えれば上出来でしょう。期待のルーキー尾崎が114位で10番手、高校時代の実績を考えれば物足りないですが、トラックシーズンは故障が多くてほぼ走っていないことを考えると、決して悪くない走りだったのでは。


11番手の168位に漆畑、12番手の221位に丸山とともに3大駅伝・予選会通じて初出場だったとはいえ1万で28分台を持つ二人が10番手からも離されてしまったのは残念でした。それでも、チームとしては最初から最後まで全く危なげない走りを見せてのトップ通過はさすがです。

全日本振り返り

箱根予選→全日本の連戦ではこれまでシードを獲得出来ておらず、苦戦することが多い明治ですが…1区の手嶋は区間9位、トップと16秒差。エースの1人であることを考えるともう一歩かもしれませんが、1区は大きく出遅れないことが大事ですからね。2区の児玉が区間2位タイの素晴らしい走り、ここで総合4位に浮上出来たのがまず大きかったですね。箱根予選に続いての好走で箱根でも主要区間を担うことになりそう。


3区の富田は区間10位も故障明けでありますし、まずまずかな。区間6位とも3秒差でしたし。4区の小澤は区間3位と素晴らしい3大駅伝デビュー戦となり、総合でも6→3位に浮上しました。小澤の復活はチームにとって大きすぎる。。。5区の尾崎は区間10位、ルーキーが箱根予選からの連戦はさすがに厳しいですよね。ここは経験を積ませる意味もあったかなあ。ゆくゆくはエース級になってほしい選手ですし。


6区の鈴木は万全でないながらも区間4位の走り、出場させるかギリギリまで監督も悩んでいたという話ですが、出る以上は結果を残すのが流石です。4人抜きで7→3位と再び順位を戻すことに。そしてエース区間の7区に抜擢された橋本が区間4位と見事な3大駅伝デビュー、エース区間でもここまで走れるのは凄いですね。箱根は復路かと思っていましたが、往路も任せられそう。


8区の加藤はさすがに箱根予選で力を出しすぎたか、区間15位と苦しい走りに…4→7位と3つ順位を下げてしまいましたが、それでもシード権だけは死守しました。ここで連続シードを確保出来たのは箱根、来年度に繋がることでしょう。

箱根に向けて

箱根に向けても戦力の充実ぶりは著しいです。その結果として区間配置は非常に悩ましいですよね。往路を任せられる選手がまず多いですからね。鈴木、手嶋、児玉の3人はほぼ往路は確実かなあと思いますが…全日本で好走した小澤も是非見たいですし、万全であればまず往路を走るであろう櫛田、スピード抜群の富田、2年連続2区を走っている加藤、今年度の飛躍はチームNo.1である橋本も往路を任せられそう。


ここに名前を挙げた選手だけですでに8人いる状況…まず前回出遅れてしまった1,2区を誰に任せるかが最重要です。前回の結果と今回の戦力で凌ぐ1,2区にすることは無いでしょう。例えば1区に手嶋、2区に鈴木とダブルエースを並べてくる戦略も十分にありますし、最も出遅れにくいかつシードを獲得する可能性が高そう。さらに安定感を増した児玉を再度の1区もありますし、2区へ抜擢されてもおかしくないかと。


前述の選手では小澤が次いで往路に起用される可能性が高いと思っています。3,4区あたりが順当かなあと思いますが果たして。櫛田も往路でどこを任されてもおかしくない選手なだけに、万全で臨めれば頼もしい戦力となります。5区は2年連続で走っている鈴木の3年連続も当然ありますし、5区候補と言われる下條など他の選手に任せて平地の主要区間を任せるのも面白そう。


復路は往路を走らなかった主力たちに任せられるわけですから、気になるのは6区くらいかなあ。経験者はおらず、6区を得意区間として挙げていた金橋は回復状況を考えても6区への起用は無さそうですし、誰を起用するのか悩ましいところ。橋本は個人的には復路のエース区間である9区が良さそうかなあと思いますが、前回明治が区間賞を獲得した8区も面白いかも。


加藤はやや安定感にかける状況を考えると、今回は往路よりも復路の可能性が高そうかなあと…富田も今のチーム状況だと同様に復路になるのかなあ。箱根出場が期待される選手は他にも多く、中距離から箱根を目指す佐久間が好タイムを連発していますし、MARCH記録会で28分台の自己ベストをマークした杉本や下條、杉に全日本を走った尾崎らも当然候補となってくるでしょう。


箱根予選会校の中では戦力はずば抜けていますし、箱根ではシード返り咲きを目指す大学では無いですよね。全日本でも目標順位としていた5位以内に入ってきてもおかしくない選手たちが揃っています。トラックシーズンはエース級の活躍は目立ったものの、チーム全体としてはもう一歩という状況ですが、駅伝シーズンに入ってからは新戦力の台頭が著しく、チームとしてもいい流れできています。前回の反省を活かし、今回の箱根ではチーム揃っての快走を見せてほしいです!!

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