2021年度 箱根予選結果&来年度に向けて ~大東文化大学~

続いては大東文化大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、来年度への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。前々回が18位、前回が16位だったことを考えると、今回の12位という結果は上出来と言えるでしょう。ボーダーとは2分27秒差でした。しかし、途中までずっと出場圏内でレースを進めていたことを考えると、終盤に失速してしまって箱根出場を逃したのは悔しすぎるレースだったのでは。

箱根予選振り返り

大野が46位でチームトップの走り、前年度の192位から大幅に順位を上げ、関東連合のメンバー入りも果たしました。前年度5千、1万でタイムを伸ばしてはいましたが、今年度は全日本予選も出場しておらず、目立った走りは出来ていなかったので今回の走りはびっくりです。谷口が2番手の70位、蟹江が3番手の95位で続き、ここまでが100以内となりました。


谷口は前回の箱根予選以降に台頭してきた選手で3000m障害や全日本予選でもしっかりと走っていますが、箱根予選でも上出来の走りでした。蟹江も前回の227位→95位と132位も順位を上げています。3年連続の箱根予選で過去2回はいずれも200位前後だったのですが…今回は良い走りを見せてくれました。100位以内は3人だけなのですが…


110位の4番手で木山、113位の5番手に塩田、119位の6番手で久保田と120位以内に広げれば6人が揃っています。木山、久保田はともにエース格であることを考えるともっと上位で走ってほしかったところではありますが…塩田も全日本予選では好走していますし、箱根予選でもしっかりとまとめてきてくれました。


7番手の169位にルーキーの西川が走ったのも上出来ですし、8番手の189位に倉田、9番手の192位に北川と200位以内も9人揃っているのは、他の箱根予選落ち校と比べても遥かに良いです。ただ、エース格の1人である倉田が前回の188位とほぼ同じ順位だったのは痛かったなあ。。。これまでに勝負レースで実績の無かった選手が上位に入ってきたのが良かった一方で、木山、久保田、倉田らが揃って100位オーバーに沈んでしまったのもチームとしてはもう一歩噛み合わなかったかな。


10番手の213位にルーキーの大谷、11番手の222位に佐竹となったのはこれまでの実績を考えてもある程度仕方ないと思いますが…留学生のワンジルがチーム最下位の231位になってしまったのが、大東大が一気に順位を落としてしまった最大の要因ですね。10km地点では少なくとも日本人トップ集団で走っていたのですが、そこから一気にチーム最下位にまで沈んでしまうとは。。。全日本予選でも4組38位となってしまいましたし、本当に苦しい走りが続いています。

来年度に向けて

今回は箱根予選を3年ぶりに突破する大きな大きなチャンスだったのですが、あと一歩届きませんでした。ただ、全日本予選の3組までに続いて箱根予選でも終盤までシード圏内でレースを進められたことは、大きな自信となったのではないでしょうか。来年度は箱根返り咲きを目指す中で非常に大きなチャンスとなっています。


今年度のチームの中心は間違いなく3年生であり、箱根予選に出場した4年生はチーム9番手だった北川しかいませんから、来年度の戦力ダウンは比較的少ない大学です。今回箱根予選に出場した3年生は6人おり、トップ5を3年生が占めているとなれば来年度がどれだけ大事かが分かりますね。


3年生は大野、谷口、蟹江らが今回と同様の走りを来年度も見せられるだけの安定感を身につけてほしいですし、今回は苦しんだ木山、倉田らがぐっと順位を上げてくれればそれだけで4年ぶりの箱根は大きく近づくことでしょう。さらに、箱根予選を2度走っている金田、1年時に箱根予選を走っている井田もいますし、箱根予選経験者8人の足並みをしっかりと揃えてほしいところ。


2年生はトラックでは結果を残している久保田がなかなか箱根予選で結果を残せないのが気がかりですが…3年生の主力に負けない走りを見せてほしいです。そして、待たれるのが菊地の復活です。前年度チーム3番手で走っている菊地が万全の状態で戻ってくれば、それだけで今年度からの戦力アップを果たすことになります。箱根予選を走った佐竹に力のある伊東、箱根予選にエントリーされた松村もいますし、来年度も楽しみな学年です。


1年生はワンジルがどうなのかなあ…いきなり他の留学生と互角に渡り合えるようにとは言いませんが、もう少し安定感を身に付けないと予選会では非常に起用しづらいですよね。言いづらいですが、ワンジルが大きく稼がなくても大崩れしなければ全日本予選も箱根予選も突破していた可能性が高いわけですし。悔しさを味わい続けた今年度を糧に来年度復活の走りを見せてくれれば。


1年生で箱根予選に出場するのはワンジルくらいかと思いましたが、西川、大谷と2人が経験できたのは良かったですし、西川の169位は決して悪くはない走りですからね。持ちタイムでは5千、1万のいずれも2人を上回る中澤もいますし、来年度は戦力となる選手が1人でも増えてくれれば。


絶望的だった過去2年と比べると、今年度はある程度希望が持てる箱根予選でしたね。18→16→12位ときており、次こそは…という思いは強いでしょう。過去2年と比べても持ちタイムを大きく伸ばした選手は決して多くはないのですが、その一方で勝負レースで結果を残せる選手が増えてきたのは大きな収穫でした。これまでの他大学を見ても、3年連続で箱根出場を逃すと箱根返り咲きは難しい状況ではありますが、復活への光が見えた今年度の走りを来年度は復活へと繋げてほしいです!!

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