激坂最速王決定戦 2021 レース結果 ~神野が別格の走りで優勝、殿地が学生トップの快走~

箱根5区の前哨戦としても注目を高める激坂最速王決定戦が本日行われましたので、大学ごとにレース結果を振り返ります。青山学院大学時代、箱根5区で柏原の記録を上回り、区間新記録を叩き出した神野が優勝、しかも2位に1分37秒差をつける圧倒的な走りで優勝を果たしました。区間記録をマークしたのは2015年でしたが、それから7年近く経ってもやはり神野の山登りは別格であるということを改めて示してくれました。上位8人は以下の通りです。

順位氏名所属記録前との差
1位神野 大地セルソース51:02
2位 殿地 琢朗國學院大學52:390:01:37
3位 吉冨 純也日本体育大学53:030:00:24
4位 大坪 幸太駒澤大学53:140:00:11
5位三上 雄太創価大学53:310:00:17
6位相澤 龍明國學院大學53:460:00:15
7位下條 乃將明治大学53:470:00:01
8位神谷 青輝順天堂大学53:520:00:05
駒澤大学

大坪が53分14秒の好タイムで4位に入ったのは大きな収穫でしたね。今年度5千で自己ベストを連発しているとはいえ、これまで目立った実績は無かっただけに登りの強さはびっくりです。このタイムならばいきなりの5区抜擢もあるのでしょうか?2年の金子も10位と上々の走り、服部は28位と今回はもう一歩でした。

創価大学

前回激坂王の三上は53分31秒で5位、全体的に前回よりもタイムを上げている中、もう一歩だったかなあ。それでも、箱根5区を経験しているのは大きく心配はいらないでしょう。2年の森下は19位とまだ5区としては厳しそうかなあ。三上とともに5区候補と言われる新家は途中棄権となっているのが心配です。問題無ければ良いのですが…

早稲田大学

伊藤が唯一出場しましたが59分31秒で34位という走り、1週間前に全日本に出場したことを考えるると5区のコースはどんなものか経験させたという位置づけかなあ?箱根5区候補の1人であることは間違いないでしょうし、早稲田の5区を誰が走るのか気になります。

順天堂大学

ルーキーの神谷が8位で走ったのは良かったのでは無いでしょうか?他のルーキーに比べるとまだ目立ったは知りは出来ていませんでしたが、5区候補として大きく名乗りをあげました。さすがに今年度の箱根5区抜擢は難しいかもしれませんが、さらに走力をつけて来年度以降…という形かなあ。藤原は26位、堀越は29位、岩島は30位となっており、他の選手は全体的に苦しかったですね。

國學院大學

前回も5区を走っている殿地が学生トップの2位とさすがの走り、2年連続の箱根5区に向けて何の不安も無いですね。前回の経験もありますし、前回以上の走りを見せてくれそうな期待感があります。殿地は全日本に出場していませんからね。全日本で4位に入ったメンバー+殿地が揃う國學院は箱根でも大暴れしてくれそうです。相澤も53分台で6位に入っているのは収穫ですね。西槇は今回18位という結果でした。

東京国際大学

最も良かったのが18位の川畑ということで、今回は全体的に苦しい走りになってしまったかなあ。吉田が32位、岡が36位、島崎が40位と川畑以外は下位に沈んでしまいましたし…今回、箱根の山を経験出来たことを来年度以降につなげていってくれれば。

明治大学

箱根5区を希望している下條が7位で走っており、山での強さを見せてくれました。1万も28分台目前まで迫っていますし、下條に5区を任せられるようだと、平地に主力を残せて大きいですがどのような戦略をとってくるでしょうか?大西は16位、甲斐は21位、杉は23位となっており、下條以外はもう一歩という走りだったかなあ。

日本体育大学

最も収穫があったのは日体大かもしれません。吉冨が53分3秒で3位と素晴らしい走り、箱根予選も全日本も出場していませんが、このタイムを見ると箱根5区で見てみたくなりますよね。持ちタイムも伸ばしている選手ですし。金城が11位とまずまずの走りも前回5区を走っている村越は15位と今回はやや苦しい走りに…矢島は20位で走っています。

駿河台大学

箱根予選にも出場した今井が59分35秒となっています。30~39歳の部では2位ですが、29歳以下に当てはめると35位相当となっており、かなり苦しい走りとなりました。金が35位で続いています。田島は49位でしたし、初めて臨む箱根ですが5区候補はちょっと今回厳しかったかなあ。

国士舘大学

山本雷が9位で走ったのは収穫だったのでは。5区経験者はいない中で54分8秒でこのコースを走ったのは良かったです。小早川も12位で走っており、この二人が候補になってくるのかな?小早川は箱根予選を走った経験もありますし。箱根を走っている清水悠は27位、宮元は33位と下位に沈んでしまい、明暗が分かれる結果となりました。

その他大学

関東連合で5区候補と目される東大大学院の古川は13位とまずまずの走り、箱根予選の順位的に箱根出場は厳しいかもしれませんが、楽しみですね。筑波のルーキー長谷川が14位に入ってきたのもびっくりです。高校ベストは15分20秒のはずですが、古川と同タイムで走っています。山の強さはもちろんですが、トラックでも大幅にベストを更新してくるかも。

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