2021年度 箱根予選結果&来年度に向けて ~城西大学~

全日本も終わり、3大駅伝も残すは箱根のみとなりました。今日からは出雲・全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根に向けての展望を見ていきますが…まずは残念ながら箱根予選落ちとなってしまった大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、来年度への展望も書いていきます。最初は城西大学となります。箱根予選結果はこのようになっております。

箱根予選振り返り

エースの砂岡がチームトップも全体33位というのはやや物足りない走り、前回は13位で走っている選手ですからね。チーム2番手が山本唯も順当なのですが81位と苦しい順位になってしまうことに。さらに、3番手の山中が102位、4番手の野村が108位と100位以内はまさかの2人しかいない結果に…この4人はしっかりと貯金を稼いでほしい選手たちであり、チーム内順位としては順当なのですが、誰一人として満足のいくほどに稼いだとは言えなかったです。


150位以内もこの4人だけで5番手の152位に宮下、トラックシーズンは良かったのですがその後はしばらく姿を見せなかった後、ちょっと戻しきれなかったですね。6番手の174位に小島拓が入り、こちらもチーム内順位としてはまずまずかなあ。気になるのは、7~11番手が193位の中田、196位の木村、197位の片渕、198位の平林、202位の藤井と5人が9秒以内の間に揃うこととなりました。


これは予選落ちする大学にチラホラ見られるのですが…集団が崩れなかったのにその集団そのもののペースが上がらなかったことで、下位で揃ってゴールとなってしまうというパターンだったのかなあと。この順位がギリギリだった選手も当然いるでしょうが、余力を残してしまった選手も複数いるのでは無いかなあと。今回は序盤ペースが上がらなかったこともあってペースメイクに苦労した大学も多かったですし、城西もその1校になってしまいました。12番手の284位だった成田は1人大きく離されてしまい、持ちタイムを見てもまだ力不足だったかなあ…

来年度に向けて

エースの砂岡に主力の宮下が抜けることになりますが、箱根予選を走った人数という観点では12人中2人しか4年生は走っておらず、10人が残ることとなります。ただ、ここからの立て直しは当然容易では無いでしょう。箱根予選では15位と全くもって出場争いに絡むことが出来ず、10位の国士舘とも3分51秒もの大差がついているわけですからね。箱根予選はこの3大会で15→3→15位と良いときと悪い時の差がはっきりしています。


監督のコメントとして、前年度は箱根予選を中心としたスケジュールを1年を通して組み、今年度はある程度トラックも重視してスケジュールを組んでいくという話をしていたのが印象的でもあり、気にもなりました。城西は比較的トラックを重視しているのは以前からも傾向としてあり、もちろん大事なことではありますが、一方で箱根出場争いは年々熾烈になっており、つい数年前までは当然のように箱根予選に出場していた大学が全く優勝争いに絡めていないという状況になっているのも事実です。


ボーダーを争う大学の中には、他の全ての記録会、大会を諦めてでも箱根予選に全力を注ぐところも複数ありますし、城西が今後も箱根予選を安定して突破し続けることを目指すのであれば、もう箱根予選に毎年全力を注がないと厳しいのでは無いかと思ってしまいます。それだけ箱根予選は厳しいものになっています。予選落ちとなると新入生にも影響してしまうでしょうし、チーム作りも難しくなりますからね。


来年度チームの中心となるのは2年生であり、箱根予選でも山本唯、山中、野村、中田、成田と5人が走っています。さらに、全日本予選を走っている小島大、箱根を走っている新井、全日本を走っている山本樹、箱根予選を走っている堀越もおり、3大駅伝・予選会経験者が9人も揃っているのは大きいです。ここから、山本唯、山中、野村らが候補になってきますが、エース級が複数人出てきてほしいところ。


3年生は主力と言えるのが藤井くらいであり、その藤井も今回の箱根予選は11番手と沈んでしまっており、最上級生となる学年としては正直心配です。藤井が2年生に負けない走りを見せてほしいですし、今回箱根予選を走った小島拓、木村や今年度の成長著しい藁谷らの躍進にも期待したいところ。


1年生も片渕、平林と箱根予選を二人が経験出来たのは収穫ですし、片渕は5000m,平林は1万mでしっかりとタイムを伸ばしているのも良いですね。他の1年生はまだこれからかなあという印象ですが、高校時代のベストが決して良くはない選手もしっかりと育ててくるのが城西の特徴でもありますし、2年生になって片渕、平林についで戦力となる選手が1人でも出てきてほしいところ。


来年度も選手は十分に揃っていますし、箱根予選経験者も12人が残ることとなります。今回箱根出場を逃した大学の中では拓殖とともに返り咲きを果たす可能性が高い大学と言えるでしょう。城西は箱根初出場を果たしてからまだ2年連続で箱根出場を逃したことはありません。今回の箱根予選での悔しさをバネに、来年度はまた城西の強さを見せて1年での箱根返り咲きを果たしてほしいです!!

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