第98回(2022年)箱根予選 戦力分析 その5(山梨学院、中央学院)

続いては、前回の箱根予選で7位通過、本戦では19位だった山梨学院大学、箱根予選で12位とまさかの予選落ちとなってしまった中央学院大学の2校について、箱根予選における戦力分析を行っていきます。

山梨学院大学

2年前の箱根予選17位から前回は7位と見事な復活を果たした山梨学院大学、当然2年連続の予選通過を果たしたいところです。留学生はムルア、オニエゴの2人をエントリーし、どちらでも調子の良い選手を起用出来るのは強み。前回以上の活躍が期待されます。日本人エースも松倉、木山がダブルエースとなってチームを牽引しており、こちらも不安はありません。特に前回走っていない木山の存在は大幅な戦力アップとなります。


その一方で、関東連合も含めて2度箱根を走っている渡邊はメンバーを外れてしまいました。今年度はあまり姿を見せていないので仕方ないかもしれませんが、2年前にチーム2番手で走っていますからね。さらに、前回の箱根予選でチーム4番手の46位で走っている橘田が外れたのが痛恨かなあ。大幅な戦力ダウンとなりそう。他には箱根3区を走った島津、5区を走った星野もいませんし、順当なエントリーとは言い難いです。


全日本予選を走らなかった坪井や新本といった実績のある選手がエントリーを果たしたのは良かったですし、全日本予選に出場したルーキーの高田、砂川も再びメンバーに入っています。ベストメンバーであれば通過を狙える戦力だと思っていましたが、主力が複数エントリー漏れとなったことでボーダー争いのど真ん中に巻き込まれた印象。


前回の箱根予選経験者は5人しかおらず、前回はほぼ完璧に近い走りを予選会で見せて7位だったんですよね。少しでも合わせきれなかった場合、2年前のように予選落ちとなる可能性も正直かなりあるかなあと。箱根出場校で最も厳しいのは専修と言われていますが、次いで厳しいのがこの山梨学院だと思っています。前回も前評判は決して高くない中で見事に予選を突破しましたが、その再現なるでしょうか。

中央学院大学

前回の予選落ち校の中で最も力があるのは間違いなく中央学院でしょう。全日本予選も2組終了時はドキッとしましたが、6位通過を果たしました。その際に出場した選手では、1組5位だった松島、3組2位だった武川の2人が外れてしまいました。松島は長い距離はまだ未知数なだけにやむを得ない部分もありますが、箱根でも好走している武川が外れてしまったのは痛い。主力の1人として稼ぐ役割が期待されていましたから。


前回の箱根予選で101位で走っている中島がいないのも戦力的に苦しいところかなあ。爆発的な走りを見せるわけではないですが、全日本も5区10位で走っていますしこういう計算出来る選手の存在が箱根予選には大事になってきますからね。他に前回経験者では馬場がおらず、持ちタイムを伸ばしている選手では、4年の坂田、3年の荻沼らがいない状況です。


エース各では前回チームトップの栗原を筆頭に小島、吉田礼らが大きく稼ぐことを期待される存在となりそうかなあ。ルーキーは吉田礼を含めて4人もエントリーされているんですよね。堀田晟は走るかと思っていましたが、さらに出場となれば今後に向けて楽しみではありますが、不安な部分もあります。全日本予選で悔しい走りになった吉田光の走りにも注目ですし、全日本予選、箱根予選ともに走っている川田、伊藤らもエース級に次ぐ選手として力があります。


ベストメンバーとは言えないエントリーであっても、戦力的には十分予選通過は狙えますし、上位通過ももちろんあり得ます。心配なのはただ1つ、前回と同じ失敗を繰り返さないかです。前回は中央、順大らとともにトップ通過候補の1校に挙げられ、順大、中央が1,2位で突破を果たす中の12位で予選落ち…予選会の経験不足、超高速レース、声掛け不可、慢心など様々な要因はあったでしょうが、前回と同じコース、状況で繰り返さないとは言い切れませんからね。前回の悔しすぎる予選落ちの経験を活かし、悔しさを払拭する走りを見せてほしいです。

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