第98回(2022年)箱根予選 戦力分析 その4(拓殖、国士舘)

続いては、前回の箱根予選を9位通過、本戦では15位だった拓殖大学と、箱根予選で5位通過、本戦では18位だった国士舘大学の2校について、箱根予選における戦力分析を行っていきます。

拓殖大学

前回チーム2番手の37位で走っている桐山がエントリー、今年度のトラックシーズンは姿を見せていなかっただけに厳しいかもと思っていましたが、戻ってきたのは頼もしい限り。箱根経験者で外れたのは4年の児玉と3年の佐々木の二人。児玉は箱根予選でもチーム5番手で走っており、全日本予選も出場していた主力の1人なので欠場は痛い…佐々木は3大駅伝で苦戦気味とはいえチーム最多タイとなる4度の3大駅伝出場を誇る選手ですから、戦力ダウンなのは間違いないです。


ただ、目立ったエントリー漏れはこの2人のみでラジニ、合田らエース級はもちろん、佐藤、新井、竹蓋といった実績のある4年生、吉村、工藤、江口といった箱根を経験している主力どころがしっかりとメンバー入りを果たしています。また、前回はルーキーが0人のエントリーでしたが、今回は小山、富永というともに1万で好タイムをマークした2人がメンバー入りを果たしているのも良いですね。


前回は全然記録会にも出場してこなくて戦力状況が分からない中で9位となんとか通過を果たしましたが、個人的に特に重視している3つの要素、①勝負レースである全日本予選で4位通過を果たしたこと、②主力のエントリー漏れが少ないこと、③直近の記録会で好走していることを今年度は全て満たしていることが期待値を高めています。


また、前回の箱根予選で10位以内だった4年生は吉原のみということで戦力ダウンも少ないですし、予選通過を狙う上で不安よりも期待の方が遥かに大きいです。前回は8番手が200位オーバーと良かった選手と悪かった選手の差が大きかっただけに、今回はしっかりと集団で走りきってほしいですし、中位以内では通過を果たしてほしいかなあ。それだけの力はあると思います。

国士舘大学

国士舘も順当なエントリーを果たした大学の1校です。国士舘の評価を最も高めているのは、先月の記録会で集団走がしっかりと決まり、29分30秒で当然のように多くの選手が走ったことでしょう。夏合宿を経て、チームの充実ぶりが伺えます。個人的に、駅伝シーズンに入ってからの記録会で好走するかどうかは箱根予選通過に向けて大きな試金石となると思っているので。


下級生と比べて実力相応の持ちタイムになることが多い上級生を見ると…3,4年生も持ちタイム上位が揃ってエントリーを果たしているんですよね。4年はエースのヴィンセントに28分台コンビの三代、木榑ら6人、3年は29分9秒を持つ綱島を筆頭に3人と揃っています。上級生が全員箱根予選に出場してもおかしくなく、頼りになる存在です。


2年生も、前回4位と好走している山本龍が戻ってきたのは大きな戦力、中西も前回好走している選手です。2年の佐藤やルーキーの松井、美谷はまだ未知数な部分もありますが、今の国士舘において14人に入ってくるということはそれだけ力があるということでしょう。


ヴィンセントは過去3年と同様に大きな貯金を稼いでくれるでしょうし、今回は誰がフリーで走るのかは分かりませんが、集団走のレベルはこの数年を見ても最もハイレベルになりそうかなあと。箱根予選は得意な大学の1つですし、前回は5位と中位で通過を果たしていることも期待値を高めています。箱根予選でトップ10だったメンバーのうち、抜けたのは曽根だけということで戦力ダウンも少ないことを考えても、きっちりと予選は通過してくれるのではないでしょうか。

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