第98回(2022年)箱根予選 戦力分析 その1(大東、専修)

出雲駅伝もあっという間に終わり、来週末には箱根予選が行われます。箱根予選のエントリーも発表されましたので、今日からは箱根予選における戦力分析を行っていきます。全日本との兼ね合いもあるのですが…1日2校ずつくらい取り上げます。まずは大東大、専修の2校について見ていきます。

大東文化大学

前回の箱根予選は16位、10位とは5分22秒の差をつけられています。前々回の箱根予選は18位と2年連続で予選落ち、予選落ち校の中でも一つの目安となる15位以内にも2年連続で入れていません。前回の箱根予選経験者でチームトップ、3番手の120位だった菊地がエントリー漏れという状況。その結果、箱根予選で最も良い順位は2大会前の倉田が130位で走っているのが最高順位、150位以内経験者もその倉田だけです。


チームの主力として期待されるのは倉田に全日本予選で最終組を走った久保田という28分台コンビ、全日本予選で素晴らしい走りを見せた木山に留学生であるワンジルがどれだけ戦力として貢献出来るかです。持ちタイムは決して悪くないのですが、5千のベストは2016年、1万のベストは2017年のものですからね。全日本予選も苦しい走りでしたし、出来ればチームトップ、せめて上位で走ってもらわないと困ります。


ここに主力の3年生世代、大野、蟹江、谷口、塩田らが続く感じかなあ。4年生の北川、船倉にルーキーの大谷、西川らはまだ目立った実績はありませんが…こういった出場を争う選手たちの走りというのが大事になってきます。藤崎、服部といった箱根予選を経験している4年生、全日本予選、箱根予選を2度ずつ走っている金田もおらず経験値という点ではかなり低くなっています。


戦力的には箱根予選通過はかなり厳しいと思いますが、希望の光は全日本予選で好走した選手が多かったこと。1万とハーフは違いますが勝負レースで結果を残したという経験は大きいです。大東大と同様に箱根予選で100位以内で走った経験のある選手が誰もいない状況から、17→7位で前回予選通過を果たした山梨学院の例もありますからね。大東大も同じように続けるでしょうか。

専修大学

前回は10位で7年ぶりの箱根出場を果たした専修大学、本戦では最下位に終わりましたが6年連続で箱根予選14位以下という状況からの箱根復活は素晴らしかったです。しかし、その立役者の1人である木村が外れてしまったのは大きすぎます。チームトップの44位で走っており、全日本予選でも最終組を任されている選手ですからね。


その一方で前回チーム3番手で走っている高瀬が戻ってきたのは大きな収穫、新留学生であるキサイサの存在もチームにとって大きいです。大きく稼ぐ選手というのが専修にとってはとにかく求められますからね。箱根&箱根予選経験者では4年の金久保、3年の成島がいません。金久保は箱根予選で2桁順位、箱根でも往路を担っている主力の1人です。その結果、2桁順位で走っているのは高瀬と南美空翔しかいないことに…前回からの戦力ダウンが大きい方では無かったのに、主力を複数欠くことになるとは…


今年度は駅伝シーズンに全然出場しておらず、戦力状況がわからないんですよね。。。箱根予選だけを見据えて、前回同様にしっかりと合わせられるかどうか…前回はあれだけ上手くいって最下位通過ですからね…そこから戦力アップがあったとしても、戦力ダウンの方が大きいことは否めないかなあと。2年連続の箱根予選通過もなくはないですが、厳しい戦いを強いられそうです。


キサイサ、高瀬に続くのは、南美紅翔、国増といった前回の箱根予選で結果を残している選手や箱根に出場した服部、水谷らになるでしょうか。やはり、ここに木村も金久保も成島もいないのは辛すぎますよね。。。3大駅伝・予選会の経験者が14人中10人いるのは救いですし、横山、佐々木といった箱根予選を複数回経験している選手たちもいます。こういった選手が少しでも順位を上げてきてくれればという形かなあ。主力のエントリー漏れはいたいですが、また粘り強い走りで2年連続の箱根予選通過、果たしてほしいです。

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