東京五輪 女子10000m振り返り ~廣中が5千の9位に続き7位入賞の快挙~
続いては、女子1万のレース結果を日本人選手を中心に振り返ります。レース結果はこのようになっております。廣中が5千と同様に積極的な走り、そして先頭集団から遅れても粘りの走り、31分00秒71の自己ベストで7位入賞という快挙を達成しました。5千でも予選で自己ベスト、決勝で日本記録をマークして9位に入っていますが、この暑い中、東京五輪の長距離種目で5千を2回、1万を1回走って全て自己ベストというのが凄まじいですよね。
31分00秒71というタイムは日本歴代4位となっています。好条件ならばどれだけのタイムを出せるのかという期待感もありますが、この大舞台に完璧に合わせらたこそ出せたタイムなのかなあという気もします。5千で9位、1万で7位は本当に凄いの一言です。ここまでオリンピックで世界と戦える走りを見せてくれたことに感謝です。
1万mで日本記録保持者の新谷は意外にも早い段階で遅れてしまい、32分23秒87で21位という結果に終わりました。圧倒的な強さを見せた前年度に比べると、今年度はそこまで他を圧倒出来ていなかったんですよね。それでも新谷ならば…と思いましたが五輪に合わせきれなかったのかなあ。らしくない走りだったかなあというのが正直な感想です。
安藤は32分40秒77で22位という結果となりました。日本選手権で廣中とともに五輪代表を決める走りは素晴らしかったですが、二人に比べるとちょっと力不足なのは否めなかったかなあ。新谷同様に早い段階で遅れてしまい、そこから順位は上げられずでした。全体で完走した選手が24人だった中で21,22位に揃って沈んでしまったのはちょっと残念でしたね。4年に1度のしかも1年延期されたオリンピックに合わせるのは本当に大変なことですよね。複数種目に完璧に合わせてきた田中や廣中が凄すぎます。。。
優勝を果たしたのはオランダのハッサン、もうあのラストの切れ味を見せられると、他の選手はどうしようもないかなあと。圧倒的なラストを誇ったファラーのような別格の強さですね。5千に続いての2冠を達成、29分55秒32とこのコンディションの中、29分台でまとめる圧巻の走りでした。