東京五輪 女子マラソン振り返り ~一山が8位入賞~
東京五輪、終わってしまいましたね。まだ振り返っていないレースがいくつかあるので、もうしばらくお付き合いください。続いては女子マラソンについて見ていきます。レース結果はこのようになっております。いくら気象条件が厳しいとはいえ、前日に急遽1時間前倒しというのはどうかと思いますが…一山は前日に寝てから知らされて寝れなかったという話ですし。。。
20kmで前田と鈴木が遅れてしまい、33kmあたりでのペースアップまで唯一先頭集団についていた一山が集団から離されても粘りの走りで2時間30分13秒の8位と入賞を果たしました。2004年のアテネ大会で野口が優勝して以来、17年ぶりの入賞ということに。女子もアフリカ勢が本格的にマラソン強化を始めたことでなかなか入賞にも届かなかったですからね。
今回も1,2位はケニア勢でトップは2時間27分20秒と2分53秒差となりました。ラスト10kmで一気に差をつけられてはしまいましたが、17年ぶりの入賞というのは素晴らしい結果だと思います。MGC2位以内による出場ではなく、残る1枠を基準タイムを上回って勝ち取ったオリンピックで良い走りを見せてくれました。
鈴木は20km手前で遅れたものの、そこから大きく下がることはなく、逆に徐々にポジションを上げて19位、2時間33分14秒という走りでした。MGCで2位に入って以降は故障で苦しむことも多かったですからね。そんな状況の中でも19位という結果は上々なのかなあと思います。
前田は遅れてしまった後に順位はなかなか上げられず、2時間35分28秒で33位という結果となりました。前田はMGCの前後が最も強さを感じていた気がします。この1年間の走りを見ると、去年の11月に行われたクイーンズ駅伝や5月に札幌で行われたマラソンフェスティバルももう一歩という走りでしたからね。MGCは圧倒的な強さを見せていたのですが、もう一歩オリンピックに合わせきれなかった印象かなあ。
ただこれは男子にも言えることですが、五輪が延期されたことでMGCで2位以内に入って出場を決めてから2年近く空いてしまったんですよね。その間にずっと五輪代表として居続けることの大変さもあったのかなあと。どんなレースに出るにせよ五輪代表の○○が…という扱いをされますし、結果も求められますもんね。そんな難しい状況の中でしっかりと走ってくれたのではないでしょうか。