第53回(2021年)全日本予選結果 ~4位:拓殖大学~

続いては4位通過を果たした拓殖大学の全日本予選結果を見ていきます。全日本予選はさすがに厳しいかと思ったのですが、崩れる選手も崩れる組も無い安定した走りを見せてくれました。組配置はしっかりとエントリー出来た大学だとは思っていましたが、どの組も13位以内で走っている選手がいる&30位以下の選手はいないのは良かったですね。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 11位:新井、17位:児玉

新井が11位、児玉が17位と2人の合計順位で最も良かったのはこの1組でした。新井は箱根でも3区を任されているほどの選手ですし、1組ならばこのくらいでは走ってほしい選手ですし、役割を果たしてくれました。一方の児玉も箱根7区10位と中位を経験している選手、前回の箱根は出場出来ませんでしたが、まずは全日本予選でしっかりと走ってくれたのは良かったです。実績のある4年生コンビがまずは好スタートを切りました。

~2組~ 13位:竹蓋、20位:工藤

竹蓋が13位と上々の走り、前回の箱根では9区を任され、今年度は自己ベストラッシュとなっていますが、なかなか勝負レースでは結果を残せていなかったんですよね。。。今回結果を残してくれたのはチームにとっても大きいです。主力になってほしい選手の1人ですし。工藤も20位とまずまずの走り、こちらも前回の箱根では10区13位で走っていますし、箱根経験者がズラッと出場し、期待に応えています。

~3組~ 12位:合田、27位:佐藤

箱根1区11位と好走している合田がここでも12位とさすがの走り、最終組を任されてもおかしくない選手ですし、勝負レースで外さないのは魅力です。トラックでも長い距離でも結果を残す日本人エースの存在はチームにとって欠かせないです。佐藤は27位とやや苦しい走りに…1万で29分18秒までタイムを伸ばし、箱根でも4区を任されていますが、勝負レースとなるともう一歩なんですよねー。今回も合田とは16秒差ですし、まずまずとは言えますが…

~4組~ 3位:ラジニ、28位:吉村

エースのラジニが終盤までY・ヴィンセントに喰らいつき、27分54秒で3位と素晴らしい走り、あらゆる勝負レースで頼りになりますが、特に3大駅伝・予選会で圧倒的な結果を残しているのが頼もしい限りです。この走りで全日本予選通過をほぼ確実なものに…最終組に抜擢された吉村は28位とまずまずの走りは見せてくれました。タイムも29分34秒ですから、決して悪くは無いですし、よくまとめてくれました。

箱根予選に向けて

今回の全日本予選に出場した選手は8人全員が箱根経験者であり、児玉を除く7人が前回の箱根に出場しています。それだけ、ベストメンバーに近い布陣が組めたとも言えますし、箱根予選に向けてもまさに主力となる選手たちばかりですね。他の箱根経験者では8区を走っている江口、6区を走っている佐々木もいますし、箱根経験者だけで10人揃うのは魅力的。さらに、完全復活が待たれるのが前回の箱根予選でチーム2位で走っている桐山ですね。故障で箱根出場を逃して以降、全然姿を見せないのが気がかり…


前年度の箱根予選はそれまでに記録会に全くと言っていいほど出場しなかっただけに、戦力状況がよく分かりませんでしたが、今年度は明らかに不安は減っており、期待の方が大きいです。拓殖にしては珍しく積極的に記録会に出場し、自己ベストをマークする選手も多いですからね。全日本予選のように不安のない布陣が組めれば、通過自体は問題無さそうな気がします。


しかし、その一方で気になる要素ももちろんあります。今回の全日本予選に出場したのはいずれも3,4年生のみ、3大駅伝・予選会に広げてみても上級生しか経験者がいません。エントリー経験があるのも2年の根岸、1年の富永が今回の全日本にエントリーされたのみということで、来年度以降を見据えると、現状下級生がなかなか戦力となれていないのは気になるところです。箱根予選には最低1人は出場してほしいですよね。夏合宿を経て伸びてくる選手が出てきてくれれば。


前回の箱根予選は9位とかなりギリギリでの通過でしたし、苦しい走りとなる選手も多かったです。今年度は全日本予選を4位通過で予選突破は5年ぶり、全日本出場は2年ぶりに果たし、チームとしてはいい流れできています。経験豊富な選手も多いですし、まずは箱根予選をできれば中位では通過を果たしたいところです。そして、全日本、箱根へと繋げていってくれれば。

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