第53回(2021年)全日本予選結果 ~5位:中央大学~

続いては5位通過を果たした中央大学の全日本予選結果を見ていきます。ついに、ようやく全日本出場を果たした中央大学、2012年で9位になって以来の出場ですが9年ぶりとなります。通過有力、トップ通過も狙えるのでは?という戦力でも出場出来なかったのに、エース級を複数欠いた陣容でさすがに厳しいのでは?と思った今回に突破を果たすとはわからないものです。ただ、チーム力としては確実に上がってきているように思えました。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 6位:助川、7位:手島

助川が6位、手島が7位とともに上位に入る上々のスタート、後半にやや不安があっただけに前半は稼ぎたいところでしたから、この走りは良かったですね。助川は3大駅伝・予選会初出場ですが着実に結果を残しており、3年生を牽引することも期待される選手、しっかりと結果を残しました。手島は箱根を含めて勝負レースで安定した成績を残していますし、今回も安心して見ていられました。

~2組~ 2位:阿部、4位:若林

全日本予選に抜擢された阿部はどうかな?とやや不安もあったのですが…組2位の素晴らしい走り、すでに5千でも大学ベストを更新するなど好調でしたが、早速結果を残したのは大きいですね。30分2秒はベストを12秒更新する走りでした。一方の若林も2秒差の4位で続き、前半の2組は揃って7位以内という文句の無い結果で通過も見えてきました。若林も箱根6区での快走以降、自己ベスト連発でトラックでも結果を残してきていますね。頼もしい限りです。

~3組~ 11位:中野翔、35位:東海林

4組中最も不安だったのは3組でしたが、中野が11位と見事な走り、1万で28分台のベストを持っていますし、高校時代の実績も吉居に次ぐほど結果を残してきましたが、大学に入ってからはそもそも姿自体を全然見せていなかったんですよね。それだけに、2年生になって復活の走りを見せてくれたのは本人とってもチームにとっても非常に大きいです。一方のルーキー東海林は35位とほろ苦いデビュー戦に…1万も29分24秒を3月にマークしていますし、5千のベストも同級生ではNo.1の選手ですが、今回は悔しい結果でした。

~4組~ 13位:三浦、17位:園木

エース格の1人である三浦が28分58秒で13位、まだ復帰したばかりでどれだけ合わせられるかが気になりましたが、いざ出場すれば最終組でもしっかりとまとめてくるのは、さすがは三浦です。他の主力が出場出来ない中、しっかりと役割を果たしてくれました。そして、園木も29分3秒で続いたのが素晴らしかった。関東インカレでもまとめてはいましたが、最終組はさすがに厳しいと思っていたので…それがしっかりと17位でまとめ、チームの通過に大きく貢献しました。

箱根予選に向けて

中央が8年連続で達成出来ていないものが2つあり、1つは全日本出場、もう1つは箱根シード獲得です。全日本出場を果たしたとなると、当然次に狙うは箱根でのシード獲得ということになるでしょう。前回シード落ちをするまで、中央はずっとシードを獲得し続けていましたからね。箱根予選は前回同様に何の不安もなく突破を果たしたいところ。


まず気になるところを挙げるとすると、前回のトップ2である吉居、森凪也がともにトラックシーズンは奮わなかったこと。この二人が前回のような走りを見せてくれるのであれば、さらに中央は盤石となります。もう1つの気になりとしては、前回の4~6位を含むトップ10のうち5人が卒業していることかなあ。エース級が残っているので、他大に比べるとそこまでインパクトはないかもしれませんが、中央も卒業生の穴は決して小さくありません。


とはいえ、戦力的にはトップ通過を狙えるほどに充実しています。前回の箱根予選ではチーム11番手だった園木が全日本予選最終組で結果を残すなど主力に成長、大きく上積みが期待されます。また、主力の1人である千守は前回の箱根予選に出場していませんし、今年に入ってから大きく伸びてきている助川、復活を遂げた中野翔も大きな戦力となってくれることでしょう。ルーキーも全日本予選を走った東海林、阿部に山平らは出場してもおかしくないですし、小林、井上らこれまで苦しんでいたものの、自己ベストを伸ばしている選手もいます。


全日本予選の粘り強さを見ても、よほどのことが無い限りは箱根予選は心配無いでしょうし、まずはしっかりと箱根予選にコンディションを合わせ、また前回のように最初から最後まで安心してみていられるような走りをしてほしいですね。そして、今年度こそ全日本出場に続いて中央の復活を示す箱根でのシード獲得、果たして欲しいです!!

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