第53回(2021年)全日本予選結果 ~17位:上武大学~

続いては17位だった上武大学の全日本予選結果を振り返ります。エースの村上を欠いたとはいえ、17位という結果は予想通りでもあり、箱根予選に向けても非常に厳しい結果だったと言わざるを得ません。よほどの戦力アップが今後無い限りは3年連続箱根予選落ちの可能性が高いかと…私がDB管理している25大学の中で、最も状況は深刻だと考えています。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 19位:芝、33位:石田

1年時に1万で29分48秒をマークしていた芝が予選会初出場で19位と上々の走り、29分台で走っていますし、今年も5千でベストを更新するなど箱根予選に向けても戦力となってくれそうです。一方の石田は5千で14分20秒、1万で29分40秒のベストを持ち、予選会未経験者では最もタイムの良い選手の1人でしたが、今回は33位と奮わず…以前はタイム以上の力がある選手が多かった上武ですが、最近はややタイム先行気味なのが気になります。

~2組~ 34位:西村、38位:上田

西村は箱根予選を唯一3度走っている選手、前回もチーム4番手で走っていますが、それでも34位ですから厳しいですよね。主力の1人なのですが…それでも2組でも苦戦してしまうのが現状かなあ。上田は、1万で30分34秒というベストを考えると、38位というのもある程度は仕方ないのかなあ。抜擢されるだけの力をつけてきているのでしょうが、今回は奮わずでした。

~3組~ 31位:源川、34位:鉄川

3組も源川が31位、鉄川が34位と30位台は変わらず…源川は2年時に予選会にエントリーされていましたが、4年にして初の出場だったんですよね。1万のベストは29分45秒ですし、順位はともかくこの舞台で29分52秒で走れたのであれば、最低限の結果は残してくれたかなあと思います。鉄川は1万で29分28秒を持ち、前年度の箱根予選会以降一気にタイムを伸ばしてきて、個人的には期待していたのですが、30分14秒で34位と奮わず…石田&鉄川の2人が戦力となってくれればと思っていたのですが、厳しい結果でした。

~4組~ 34位:額賀、36位:渡辺

村上がいなくとも、額賀が一矢報いてくれればと思いましたが、30分4秒で34位どまり…持ちタイムも29分13秒まで伸ばし、村上に次ぐエースとして期待していましたが、最終組は流石に厳しかったかなあ。渡辺も29分16秒のベストを持っていますが36位…箱根予選も2年連続200位前後ですし、タイムを伸ばしても勝負レースとなると結果を残せないというのが、ここ最近の上武になってしまっていますね。。。

箱根予選に向けて

過去3大会はいずれも17位以下でそこから抜け出せるかが大事かなと思っていましたが、4大会連続で17位以下に沈むことに。箱根予選に向けて、あえてポジティブな点を挙げるとすれば、芝が組中位で走ったこと、石田や源川、鉄川らが予選会未経験者が経験を積めたということくらいでしょうか。今回出場した8人はいずれも箱根予選にそのまま出場してもおかしくない選手たちですが、今回の結果を見る限り、貯金を作ったり、2桁順位で走ったりするような期待を持てる走りは無かったですね。。。


ただ、今回走った選手はエントリー時にも話しましたが、村上だけではなく、吉田、小澤、湯本といった箱根予選を経験している4年生は走っていません。持ちタイム上位では29分21秒を持つ中島も外れています。そういった選手が箱根予選に向けて加わってくれば、もう少し勝負にはなるかなあと思いますが…それでも前回の箱根予選順位である14位以内であれば上出来かなあというのが正直な印象です。箱根出場争いに加わり、さらに3年ぶりの出場を果たすのは至難の業かと。


前回は200位前後で走っている選手が多かったですが、最低でも150位以内、そして稼ぐ役割を果たす選手が必要になってくるんですよね。上武はこれまでも岩崎や坂本、村上などいきなり箱根予選で爆走する選手もいましたし、今年度もそれに期待したいところですが、そんな選手が出てきてもさらに大幅な底上げが必要不可欠な状況。3年連続予選落ちをしてしまうと、本当に箱根は手が届かないものになってしまいそうで怖いです。今年度は上武が箱根初出場を果たして以来、最大の正念場となりそう。。。

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