第53回(2021年) 全日本予選戦力分析 東京国際大学

本日は東京国際大学の全日本予選における考察を行っていきます。2年前の全日本では伊藤、ムセンビらを擁して全日本初出場&5位で初シードという偉業を達成しました。前回は7区まで苦しい走りが続き、8区ムセンビが巻き返すも総合10位に終わっています。2年前の全日本予選は1位通過を果たしており、初めての全日本出場をトップ通過で決めているのも凄いです。エントリーは以下の通り。

エントリー

留学生はヴィンセント、ムセンビの両方がエントリーされました。全日本は2年連続ムセンビが走っていますが、2年前の全日本予選ではヴィンセントを起用しており、今回も同様になるのかな?日本人エースの丹所に山谷、期待のルーキー白井らはきっちりとエントリーされているのですが、伸びてきている3年生では奥村、善田らは外れています。3大駅伝経験者もエントリー漏れはなく順当ではあるのですが、続く選手がちょっと漏れている印象かなあ。

持ちタイム

留学生は1人のみとして計算した1万の持ちタイムでは、28分57秒で4位となっており、通過圏内となっています。27分30秒を持つヴィンセントは別格ですが、丹所も28分35秒までタイムを伸ばしていますからね。山谷は丹所を上回る28分29秒のベストを持っています。その一方で29分前半が3人しかおらず、8番手も29分37秒に留まっていることから、トップ3とは差をつけられている感じかな。3位の中央学院とは10秒開いていますからね。

出場予想

全日本予選の出場選手予想は以下の通りです。

1組:堀畑③、白井①
2組:芳賀④、村松②
3組:山谷③、宗像③
4組:
ヴィンセント③、丹所③


最終組はヴィンセントと丹所で万全でしょう。順当ならばヴィンセントが組トップとなるでしょうし、丹所も日本人トップを争える選手です。関東インカレ5千&1万で2冠のヴィンセントに1万で10位だった丹所のコンビは非常に強力です。多少3組まで苦戦したとしても、最終組で一気に巻き返せるだけの力があります。


3組は山谷と宗像の2人、山谷も持ちタイムはトップクラスで関東インカレにも出場しています。最近は丹所に差をつけられ気味なのが気になりますが、駅伝では主要区間を走ってほしい選手ですし、3組を走ってほしいなあ。宗像は全日本、箱根としっかりとまとめており、箱根では4区を任されましたからね。持ちタイムも良いですが、それ以上に勝負レースでの実績も含めて3組かなあと。


2組は芳賀と村松の2人、芳賀は関東インカレを回避したのが気になりますが、エントリーされているならば出場出来ると期待して。ただ、3組よりは負担の少ない2組の方が良いかなあと。村松は1万で関東インカレに出場していますし、5千のスピードもあります。2年生も1人は出場してほしいという期待も込めて。


1組は堀畑と白井の2人、堀畑は全日本を経験しており、5千で14分2秒を先月マークしているのも心強いです。持ちタイムと勝負レースの経験を考えると、全日本予選も出場するのでは。白井は1万で29分25秒をすでに高校時代にマークし、勝負レースの実績も豊富、関東インカレ5千にも出場していますし、全日本予選も出場する可能性は高そう。それでも無理をさせる必要はないですし、最も負担の少ない1組で良いのでは。

展望

通過有力な大学の1校かなあ。最終組は全大学を見渡しても、最も力のある大学だと思っています。そして、最終組は最もタイム差がつくだけに、ここが計算出来るのは大きい。3組までの選手も無理に稼ぐ必要はなく、崩れない走りを心がければ良いわけですからね。もちろん、ヴィンセントと丹所の力が抜けていますが、一気に持ちタイム伸ばしてきている選手や実績のある選手も揃っています。


皆さんの順位予想、現時点では2位となっておりやはり通過すると予想している方が多いですね。上位通過が有力で5位以内には入るという予想が大半かなあ。私も4位以内で通過する可能性が高いとは思っています。1つ気になることは、中堅どころがエントリー漏れしたことで、今回予想した8人以外の実績がやや乏しいことかなあ。誰か1人でも走れないとなると、ちょっと不安要素になってしまいそうで、選手層という点では通過有力な大学の中では最も苦しいかなと。それでも、チームとして力があるのは間違いないですし、きっちりと全日本予選を通過して欲しいです。

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