第100回関東インカレ(2021) 2部1500m ~立教のミラーが圧倒的な走りで優勝~

続いては、関東インカレの初日、2日目に行われた2部の1500mについて振り返っていきます。公式結果はこのようになっております。入賞した8人は以下の通り、入賞した選手を中心に振り返ります。2部は参加人数が多いため、2人×4組が順位での通過、4人がタイムでの通過と決勝に進むのも一苦労です。

順位氏名所属記録
1位ミラー千本 真章(3)立大3:50.65
2位蓮沼 直希 (4)駒大3:52.99
3位倉田  蓮 (3)大東大3:53.26
4位近藤  亨 (3)明大3:53.31
5位松井 尚希 (4)中央学大3:54.11
6位山内 健登 (2)青学大3:54.15
7位斎藤 俊輔 (4)立大3:54.19
8位望月 遥平 (2)創価大3:54.2
1組

中央学院の松井、國學院の三潟がともに3分48秒での通過となりました。松井は5千でもスピードのある選手で順当かなと思っていましたが、ルーキーの三潟がいきなり自己ベストで通過してくるとはびっくりです。期待の國學院ルーキーですが、5千の高校ベストが良い選手以外にも楽しみが多いです。


一方で、青学の主力となることが期待される宮坂は3位、中距離のスピードがある明治の馬場も4位でともに予選落ちとなってしまいました。

2組

駒澤の蓮沼がトップ通過、立教のミラーが2位通過ですが、ミラーはラストはかなり力を抜いており、余力があることが伺えました。結局、この2人が決勝でもトップ2でしたし、最もハイレベルな組でしたね。ともに1500mがメインとなっていますが、蓮沼は5千でも13分台のベストを持ち、ミラーは箱根出場も目指したいという話でしたし、他の距離でも楽しみ。


3位には復活を遂げた青学の倉本、4位に明治のルーキー新井ということで、3、4位はまたしても青学、明治という結果。そして、いずれもタイムでは拾われずに予選落ちということに。青学が2人も予選落ちというのも珍しいですね。

3組

立教の加藤が3分46秒という好タイムで予選をトップ通過、1500mに強い選手が揃っています。大東大の日本人エースとして期待される倉田も2位で通過を果たしています。さらに、この組はハイペースだったこともあり、3分47秒をマークして3位だった創価の望月、同じく3分47秒で4位だった明治の近藤もタイムで通過を果たしています。


望月は創価では珍しい中距離を中心としている選手で800mにも出場していたはず。明治は3人とも組4位という結果でしたが、近藤が唯一決勝進出を果たしました。5位だった國學院の鈴木も3分47秒ですからね。2部の予選で3分47秒をマークして決勝に進出出来ないのが、ハイレベルさを物語っています。

4組

上武の山林が3分45秒で全体トップタイムをマーク、力強い走りを見せてくれました。5千や1万の持ちタイムを大学に入ってグッと伸ばしている2年生、長い距離でも今後が楽しみです。育英大の元村が3分46秒で続き、ここまでが順位での通過となっています。箱根出場校に割って入ってくるスピードを元村も見せてくれました。


この組もハイペースだったこともあり、3位で3分46秒だった立教の斎藤、3分47秒で4位だった青学の山内と2人がタイムでの通過を果たしました。立教はこれで3人揃っての決勝進出、駒澤、青学、國學院、明治がいずれも1人しか決勝に進めていない中、全員は凄いです。山内もタイムで何とか決勝進出、全員4位以内で走っているのもさすが青学です。5位だった駒澤のルーキー篠原は3分48秒で予選通過には一歩及ばずでした。

決勝

ミラーがもう強かったですね。ラストで抜け出すと誰もついていくことは出来ず、3分50秒とタイムは普通ですが、2位に2秒34もの差をつける圧勝でした。今年度はもう1500mでずっと強さを見せていましたが、大舞台であってもその強さは変わらず…2年生から本格的に強化を始めた立教ですが、3年生が結果を残すのがまた良いですね。


2位に駒澤の蓮沼が入ったのも素晴らしかったですね。前回は時期がずれ、縮小された中での優勝でしたので、今回もよくて中位入賞くらいかなと思いまいしたが、最後の関東インカレで2位にまで入ってくるとはびっくりです。3位に大東大の倉田が入ったのもエースの意地でしょう。大東大は長距離種目でかなり苦戦気味ですが、1500mでしっかりとポイントを獲得してくれました。


4位に明治の近藤が入ってきたのも良かったですね。大学に進んでからは苦しむことも多かったですが、1500mの距離でタイムを伸ば、4位入賞は素晴らしい。本人とすれば、0.05秒で表彰台を逃したのは悔しかったかもしれませんが…5位に中央学院の松井も入り、しっかりと入賞を果たしました。箱根予選でも結果を残して欲しい選手の1人ですし、まずは勝負レースでしっかりと入賞出来たのは良かったかな。


6位に青学の山内、一時は集団から抜け出す積極的な走りを見せました。ラストは下がってしまいましたが、それでもしっかりと入賞を果たすのはさすが。前回の全日本で悔しい走りとなって以来、なかなか結果を残せないこともありましたが、ここでの入賞をきっかけにしてくれれば。7位に立教の斎藤が入り、ダブル入賞となりました。そもそも、決勝に複数人進んだのが立教だけですので、当然ながら唯一のダブル入賞ですね。得点も最多の10点を稼いでいます。


8位には創価の望月が入り、ここまでが入賞。まだ2年生ですし、今後も楽しみ。育英大の元村が9位と惜しくも入賞はならず、8位とは0.47秒という差でした。

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