第100回関東インカレ(2021) 2部ハーフ ~青学の西久保が優勝~

今日は、関東インカレ初日に行われた2部のハーフについて振り返っていきます。よみうりランドで行われ、20.8kmとハーフよりも300mほど短いコースでの大会となりました。当然、非公認コースではありますが、アップダウンも多くタフさが求められるコースでもあったかな。公式結果はこのようになっております。入賞した8人は以下の通り、入賞した選手を中心に振り返ります。

順位氏名所属記録
1位西久保 遼 (3)青学大1:02:00
2位花尾 恭輔 (2)駒大1:02:00
3位ルカ ムセンビ (3)東国大1:02:01
4位細谷 翔馬 (4)帝京大1:02:12
5位小澤 大輝 (3)明大1:02:33
6位厚浦 大地 (4)関東学院大1:02:41
7位佃  康平 (4)駒大1:02:52
8位中西 唯翔 (3)國學院大1:03:00

上位3人が1秒以内という中、ラストで競り勝って優勝を果たしたのが青学の西久保、確かに1万で28分21秒を先月マークしていましたが、駅伝経験も無い選手がこの舞台で優勝してしまうところに、青学の恐ろしさを改めて感じます。駅伝に向けて新戦力の台頭は必須ですし、また一人頼もしい選手が3年生から出てきましたね。


2位には駒澤の花尾が同タイムで入りました。1万でも箱根でも結果を残している主力の1人ですが、あと一歩優勝には及ばずもさすがの走り、2年生になってからさらに安定感が増したように思えます。同級生は芽吹、唐澤ら有力選手がズラッと揃いますが、花尾も負けない走りを見せて欲しいです。今回、ハーフで2位に入ったのはさらなる自信に繋がるのでは。


3位に東国大のムセンビ、あまり留学生が出場しないハーフに出場して優勝を狙ったことを考えると、1秒差での3位は悔しい結果かもしれませんが、しっかりと表彰台は確保しました。ヴィンセントが1万mで恐ろしい走りを見せていますが、ムセンビも何とか喰らいついていってほしいです。


4位に帝京の細谷が入っています。箱根5区区間賞の快走を見せた後もトラックにロードに結果を残していますが、やはりハーフの距離が強いのかなあ。1万mでも28分台までベストを伸ばしていますし、もう完全にエース格の1人となりましたね。箱根に続いて関東インカレという勝負レースで結果を残すのが頼もしすぎます。


5位に明治の小澤が入ったのは、明治にとっても収穫だったのではないでしょうか。1万で28分38秒のベストを持ち、持ちタイムならばこのくらいで走っても当然おかしくはないのですが、1年の箱根予選で好走して以降は3大駅伝など大舞台で走っていませんでしたからね。小澤も本来であれば主力となって欲しい3年生の1人ですし、この走りを駅伝シーズンにもつなげてくれれば。


6位に関東学院大の厚浦が入ったのにはびっくりです。これだけ箱根有力校がズラッと揃った中で、割って入ってくるとは…確かに関東連合にも選ばれた実力者ではありますが、それでもこの走りは素晴らしいですよね。箱根で結果を残しているそうそうたる選手たちを抑えての6位入賞は価値があります。

7位に駒澤の佃が入り、ハーフで唯一のダブル入賞となりました。後輩の花尾には52秒差をつけられているのはやや不本意かもしれませんが、それでも2年前の関東インカレでは撃沈していたことを考えると、本当に力をつけてきたなと感じます。箱根の復路を区間上位で走ることが計算出来る選手というのは非常に大事ですし。


8位に國學院の中西唯が入ってきたのは大きな収穫でしょう。この世代は中西大が抜けてしまって、続く選手が苦戦していた状況。特に1年の全日本で好走した中西唯の復活は待たれていたのですが、いきなり入賞という結果を残してきました。中西唯が駅伝でもまた計算出来るようになると、またぐっと國學院の選手層が厚くなりそう。


9位は駒澤の山野、入賞には3秒届かずでした。いつも安定はしていますし、駒澤は9位以内に3人が入っているのももちろん素晴らしいのですが、山野はいつももう一歩インパクトに欠ける気がしますよね。崩れない安定感はもちろん素晴らしいのですが、びっくりするような好走も見せられていないもどかしさがあります。


青学勢は10位に高橋、11位に横田が続いてこちらもさすがの安定感、箱根に向けては駒澤、青学がまずは存在感を見せたかな。明治も丸山が12位、漆畑が15位と3人とも崩れなかったのも収穫です。個人的に期待していた創価の緒方は13位とまずまずの結果かなあ。駅伝では十分戦力となってくれそう。主力どころでは、國學院の殿地が16位、帝京の中村が17位に留まったのはもう一歩だったかなあ。

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