第100回関東インカレ(2021) 1部10000m ~東海の石原が圧巻の走りで2位~
続いては、昨日の行われた1部の1万mについて振り返っていきます。公式結果はこのようになっております。入賞した8人は以下の通り、入賞した選手を中心に振り返ります。
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 |
---|---|---|---|
1位 | サムソン ディランゴ (1) | 流経大 | 28:01.80 |
2位 | 石原翔太郎 (2) | 東海大 | 28:05.91 |
3位 | ジェームズ ブヌカ(4) | 駿河台大 | 28:13.96 |
4位 | 藤本 珠輝 (3) | 日体大 | 28:18.52 |
5位 | 野村 優作 (3) | 順大 | 28:19.01 |
6位 | 伊豫田達弥 (3) | 順大 | 28:25.38 |
7位 | 鎌田 航生 (4) | 法大 | 28:30.61 |
8位 | 中谷 雄飛 (4) | 早大 | 28:38.45 |
優勝したのは流経大のディランゴ、まだ1年ですがやはり別格の強さ…ラストの切れ味は圧倒的でした。28分1秒の自己ベストで優勝、箱根予選でも他大の留学生と互角以上に戦ってくれそう。
2位に入ったのが28分5秒をマークした東海の石原、圧倒的でしたね。日本人トップの筆頭かと思っていましたが、終盤に留学生相手に抜け出そうとする走り、ずっと引っ張っていたブヌカを突き放し、ラスト勝負こそディランゴの後塵を拝しましたが、日本人2番手に13秒差をつける走りでベストを39秒更新しました。最強と言われる2年生世代ですが、石原も間違いなくその中心選手です。ロードで驚異的な強さを見せていますが、トラックでも別格の強さです。
3位に28分13秒で駿河台のブヌカ、2年前の優勝者でしたが、今年度はそこまで目立った走りを見せられていませんでしたからね。さらに先頭を引っ張り続けた影響もありますし、3位は上出来と言ってよいのでは?悲願の箱根初出場を目指すチームにおいて、欠かせない大エースですから。
4位に日体大の藤本が28分18秒で入りました。1万のベストも28分8秒まで伸ばしていますし、池田の後を継ぐかのように絶対的エースへと成長を遂げました。今回、関東インカレで4位に入ったのは本人にとっても自信になったのでは無いでしょうか?池田に負けないエースとなってくれれば。
5位に28分19秒で順大の野村が入っています。ハイレベルな自己ベストをさらに3秒縮めてきました。前年度からエースの1人と言われていましたが、3年生になってさらに走力を高めています。全く外すことなく自己ベストを更新し、さらに勝負レースでも結果を残す強さ、まさにエースにふさわしい走りを続けています。
6位に同じく順大の伊豫田が28分25秒で入りました。ダブル入賞を果たしたのは、順大だけですね。伊豫田も今年度の躍進ぶりが著しい3年生、前年度は三浦と野村のダブルエースと言われましたが、もはやトリプルエースを抱えるチームとなりました。3本柱の存在は3大駅伝非常に大事になってきますし、野村と伊豫田は一緒のレースを走ることも多く切磋琢磨していってくれれば。
7位に法政の鎌田が28分30秒で入りました。自己ベストを3秒更新しています。鎌田といえば箱根1区区間賞&学生ハーフ優勝とハーフで圧倒的な強さを誇る選手ですが、トラックでも結果を残すのがさすが絶対的エースですね。法政は徐々に主力も戻ってきて結果を残していますし、鎌田の存在がチームに与える影響はやはり大きいのでは。無理に先頭集団にはつかず、しっかりと順位を上げての入賞でした。
8位と最後に入賞したのが28分38秒だった早稲田の中谷、どうやら途中で軽い故障があったようでペースダウンしてしまったようです。集団から遅れ始めてから一気に差をつけられてしまいましたからね。大した怪我ではなさそうということですし、万全な状態で駅伝シーズンに臨んでほしいです。そんな状況ながらも、しっかりと入賞をするあたりがさすがは中谷です。
9位に日体大の大畑が28分41秒をマークして入ったのは1,2部合わせて最もびっくりしました。確かに、28分台をマークはしていましたが、まだ勝負レースとなると流石に厳しいと思っていたのですが…有力選手が揃う関東インカレでこんな走りを見せられると、期待せずにはいられません。藤本とともにエースの1人になってくれればチームにとっても大きいです。
日大の松岡も10位に入ったのは大きいですね。持ちタイムを伸ばし続けていましたが、勝負レースでもついに結果を残してきましたし、柱の1人として計算出来そうです。樋口も12位に入ってこちらもまずまずかな。
山梨学院も松倉が28分46秒のベストをマークして11位に入った他、28分53秒をマークした木山も含めて大きな収穫となりましたね。木山の成長ぶりが凄まじいです。他にも東洋の柏、順大の西澤、中央の若林らがいずれも28分50秒前後の自己ベストで28分台に突入と結果を残しています。
ディスカッション
コメント一覧
中谷選手は故障でしたか。前半は先頭集団を引っ張るような位置にいたのに、いつの間にかいなくなっていたので、どうしたのかなーと。
早スポ競争班のTwitterに足にトラブルがあったと書かれていました。
故障まではいかないかもしれませんが、何かしらのアクシデントがあったようで心配です。