第100回関東インカレ(2021) 2部 10000m ~駒澤の唐澤が日本人トップの3位~

2年ぶりとなる関東インカレが始まりました。本日行われた2部の1万mについて振り返っていきます。公式結果はこのようになっております。入賞した8人は以下の通り、入賞した選手を中心に振り返ります。

順位氏名所属記録
1位イェゴン ヴィンセント(3)東国大27:30.24
2位フィリップ ムルワ (3)創価大27:56.11
3位唐澤 拓海 (2)駒大28:05.76
4位鈴木 聖人 (4)明大28:09.24
5位藤木 宏太 (4)國學院大28:10.30
6位近藤幸太郎 (3)青学大28:12.49
7位手嶋 杏丞 (4)明大28:13.70
8位ジョセフ ラジニ (3)拓大28:15.21

優勝したのは東国大のヴィンセント、大本命が順当に優勝を果たしましたがタイムは27分30秒、ベストを8秒も更新してきました。正直、ヴィンセントが大学生に負ける姿はなかなか想像出来ないですね。前半は14分くらいだったはずなので、後半は13分30秒でまとめてきたということかな?圧倒的すぎますね。


2位には箱根2区でヴィンセントにも喰らいついた創価のムルワが27分56秒のセカンドベストで続きました。何とか今回もヴィンセントについていったのですが、終盤に引き離されてしまいました。それでも、他の留学生が入賞争いにまで下がる中、きっちりと2位を確保したのはさすがの強さです。


3位&日本人トップとなったのは駒澤の唐澤、28分5秒はベストに3秒届かずもセカンドベストですね。留学生が5人も出場し、青学、明治、國學院らの名だたるエースが出場する中で表彰台に上がる強さですよね。持ちタイムを大きく伸ばし、前評判も高かったですが、それでも表彰台に上がるとは思いませんでした。田澤、芽吹にはまだ及ばないと本人も謙遜していますが、唐澤が持ちタイムだけではなく、大舞台で結果を残したのは大きく、ロードの強さも抜群なだけにこの最強3本柱は驚異的です。


4位に明治の鈴木聖人、28分9秒はベストを16秒更新し、チームでもトップタイムに。今年度は5千を2度、1万を2度走って全て自己ベストかな?持ちタイムはもちろん、勝負レースの実績も豊富ですが、今回もまさにエースと呼ぶにふさわしい走りを見せてくれました。特に4年になってからさらに強さを増したように思え、心強い限りです。


5位に國學院の藤木、こちらもエースが28分10秒でベストを14秒更新し、チームトップになりました。まさに、走るべき選手がしっかりと結果を残しました。藤木も故障などもあって一時期はらしくない走りをすることもありましたが、学生ハーフ以降は以前と同様かそれ以上の強さを見せていますし、楽しみな選手が揃う國學院ですが、藤木にはやはりエースとして君臨していてほしい。


6位に青学の近藤が28分12秒で入りました。ベストには2秒及びませんでしたが、セカンドベストでの6位入賞はさすがです。5千で13分台を持つ選手が20人に到達して話題になりましたが、駅伝で勝つためにはエースの存在が大事ですし、今の青学のエースは近藤だと思います。最も高いレベルで安定している選手ですし、今回も入賞という結果を残してきました。他大のエースに勝ちきれる存在となってくれれば、さらに頼もしい限りです。

7位に明治の手嶋が28分13秒で入り、ベストを4秒更新しています。ダブル入賞を果たしたのは明治だけですね。終盤まで日本人先頭集団で走りきり、ラストはやや遅れたもののそれでも7位は確保しました。先日、5千で13分31秒を叩き出した手嶋ですが、大舞台でもしっかりとその強さを発揮してくれました。今回は聖人に負けたのが悔しいという話をしていましたが、この二人のライバル関係がお互いを高め、さらにチームも高みへと導いていってくれれば。


8位に拓殖のラジニが28分15秒で入り、セカンドベストとなっています。箱根予選で全体トップで走っている実績を考えると、ロードや長い距離の方が強いとはいえ、日本人選手5人に負けてのギリギリ入賞というのは不本意な結果だったでしょうか。それでも、きっちりと入賞を果たしたのはさすがです。


他の留学生は武蔵野学院のカマウが9位、日薬大のキプリモが11位とともにもう一歩という走りになりました。日本人選手では、東国大の丹所が28分35秒の10位で走ったのは収穫ですね。本当に力をつけてきており、ヴィンセントと丹所の存在はまさに驚異的です。創価の嶋津も28分49秒の12位でまとめていますし、同じく創価の三上も24位ながら29分9秒のベストで走ったのは収穫かなあ。嶋津はロードで抜群の強さを見せますし、三上も山ならば他大のエースを上回る走りを見せてくれますから。


中央学院の伊藤、神奈川の巻田といった先日28分台をマークして好調の選手がともに28分52秒の自己ベストをマークしたのも収穫かなあ。伸び盛りの選手がさらに大舞台で自己ベストを更新するとなると、そのまま一気に上り詰める期待感があります。青学の佐藤も28分50秒で自己ベスト、佐藤はロードで圧倒的に強いのでトラックはこのくらいで十分かなあと。大澤は29分56秒と今回は非常に苦しい走りになってしまいました。


個人的に心配だったのは大東大…久保田、菊地、金田の3人で臨みましたが、ワースト7の中に3人が揃って沈んでしまいました。良かった選手も悪かった選手もいる大学は多かったですが、3人がこれだけ下位だったのは大東大だけです。持ちタイムは決して悪くないのですが、今日の走りを見ると全日本はもちろん、箱根も遥か遠い目標のように感じてしまった。。。

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