第100回関東インカレ(2021)展望 ~10000m~

なかなか、関東インカレのエントリーが発表されませんね。そんな状況ですが、続いては関東インカレ10000mの展望について1部、2部をそれぞれ見ていきます。といっても、5千と1万は出場予想となる選手に大きな差が無いため、似たような展望になってしまいますが…1万で結果を残している選手、持ちタイムの良い選手を中心に見ていきます。1万mが5月20日、5千mが23日と3日空いてはいるものの、両方で結果を残すのは容易ではないですね。個人的にはエース級でも1人1種目の方がで良いのではと思ってしまいます。特に1部残留争い、昇格争いをしている大学はそんな余裕は無いでしょうが。

~10000m(1部)~

1部は2部ほどではないですが、やはり留学生に力のある選手が揃い、2年前に優勝している駿河台のブヌカ、2位に入った日大のドゥング、4位だった国士舘のヴィンセントはそのまま表彰台候補の3人です。山梨学院のオニエゴも2年前とは見違えるほど力をつけていますし、留学生の上位争いに十分加わってきそう。


日本人選手でまず楽しみなのは早稲田の27分台トリオである中谷、太田、井川なのですが…日本選手権を中谷、太田が故障で棄権、井川も下位に沈んでしまったということでちょっと心配ですね。井川は少なくとも5千か1万のどちらかに出場するとは思いますが、中谷や太田はどうなのかなあ?万全であれば上位に入ってくる選手たちだと思うのですが。


主力が一気に1万でタイムを伸ばしているのは順大と日大。順大は28分6秒をマークした伊豫田、28分22秒をマークした野村といったエース級が勝負レースでどれだけ戦えるかが楽しみですし、28分台がズラッと揃っていますから、エース級以外が出場する可能性もありますし、選手層の厚さを見せてくれるかも。日大は樋口が28分9秒、松岡が28分21秒を今年度マークしており、まずはトラックの勝負レースでも十分戦えるところを示してほしいところ。


東海も28分3秒を叩き出した市村が日本選手権はもう一歩でしたが、走力は抜群ですし、個人的には28分21秒をマークした松尾が楽しみです。3部門全てで持ちタイムを伸ばしており、一気に主力に加わってくる期待感があります。そして、エースである石原は13分30秒を叩き出した5千のほうが出場する可能性は高そうですが、1万も出場すれば当然日本人トップ争いも期待されるほどの選手です。


エースの走力が抜けている大学としては、28分8秒を持つ日体大の藤本、28分24秒を持つ城西の砂岡、28分33秒を持つ法政の鎌田、28分41秒を持つ筑波の岩佐らがいます。いずれも走力はありますし、箱根シード校のエースたちに割って入って欲しい期待感があります。特にトラックだと藤本や砂岡が強そうかなあ。


箱根上位校ではここまで東洋の名前が挙がっていませんが、持ちタイム上位はいないんですよね~エースの松山は1万のタイムがありませんし、ともに28分37秒を持つ宮下、石田は記録会にも出場していないので状態がわからず…宮下は箱根の故障から回復してきており、関東インカレには間に合わせたいという話でしたが、出場するとしてもハーフになりそうかなあ?


持ちタイム上位をズラッと揃える大学では中央も吉居、千守、三浦、森凪也と4番手でも28分22秒と素晴らしいのですが、足並みが揃っていないのが気になる所。三浦、千守はそもそも記録会にも出場してきておらず、吉居、森凪也は出場しているものの海外で夢者修行をしていた影響もあるのか、まだコンディションは戻っていなそうですからね。全日本予選に向けてもまずは関東インカレから結果を残して欲しいところですが、エース級以外の出場となる可能性もあります。

~10000m(2部)~

2年前は6人の留学生が出場したこの種目ですが、さらに大東大、専修、流経大など留学生が増えましたので、10人近い選手が出場してくることもあり得ますね。2年前は表彰台独占を含む入賞8人中5人が留学生でしたが、それ以上に日本人選手が入賞を果たすハードルは高いかもしれません。今年度も在学中なのは日薬大のキプリモと東国大のムセンビの二人だけ、留学生の中ではトップクラスとは言えないだけに、引き続き入賞候補という感じかなあ。


1万の持ちタイムでは5000mでも話した武蔵野学院のカマウがトップ、というかモグスに次ぐ歴代2番目のタイムを叩き出していますからね。まだ勝負レースでの力は未知数な部分もありますが、それでも出場すれば結果を残してくれるのでは。


実績No.1は東国大のヴィンセント、27分38秒と5千同様に大学トップクラスのタイムを持っています。トラックでは箱根駅伝ほどの実績はまだありませんが、それでも強さは別格で出場すればやはり優勝候補の筆頭かなあ。さらに箱根で活躍し、1万で27分50秒を持つ創価のムルワや27分51秒を持つ拓殖のラジニらも順当ならば出場し、表彰台争いに絡んできそう。


日本人選手の1万の持ちタイムでは、駒澤がトップ3を占めることになります。27分39秒の田澤、27分41秒の芽吹、28分2秒の唐澤と続きます。特に田澤、芽吹は日本選手権1万mでも2,3位に入るなど大舞台でも結果を残していますし、留学生相手にどれだけ渡り合えるのかも楽しみ。ただ、日本選手権の影響を考えると、1万よりも5千に出場する可能性のほうが高そうな気も。唐澤は持ちタイムこそトップクラスですが、まだ大学の勝負レースには出場していませんから、出場すればどんな走りを見せるのか非常に興味深いです。


さらに、入賞を争うであろう実力者たちとしては…青学の新エースとなった近藤は28分10秒のベストに日本選手権でも結果を残している実力者、青学勢は28分台の選手がズラッと揃っていますし、ルーキーは出場するとしても5千になりますから、ここで誰が出場するのかも要注目です。


28分30秒切りを4人揃える國學院も強力。特にエースの藤木は日本インカレ1万mで結果を残していますし、関東インカレでも入賞を狙って欲しい所。中西大は2021年になってからは、まだ記録会にも出場していないはずで厳しそうですが、一気にエース格の仲間入りを果たした島崎や実力者の木付もいますし、楽しみです。


持ちタイム上位がズラッと揃う明治ですが、1万でも最も力があるのはやはり鈴木聖人かなあ。今年度もベストを更新していますし、上位争いに加わる力があります。持ちタイムで聖人を上回る手嶋や櫛田、児玉ら主力も十分他大の主力と戦える選手たちですし、特に手嶋は5千で一気にベストを伸ばしているのも頼もしい限り。


持ちタイムでは、が中央学院の栗原が28分3秒とトップクラスのタイム、ロードでの実績も豊富ですし、トラックでも存在感を見せたいところ。さらに、楽しみなのが28分台を叩き出した堀田晟や吉田礼といったルーキーたち。1万mへの出場も十分有り得そうですし、いきなり入賞争いは難しいかもしれませんが、ここで結果を残すようであれば本当に即戦力として活躍してくれそう。


今年度ベストを更新しているエース格となると、28分34秒をマークし、箱根で2年連続快走を見せている創価の嶋津や28分38秒を持つ東国大の丹所も自己ベストラッシュで最も勢いのある選手の1人です。留学生エースがいる大学の日本人エースがどれだけ戦えるかも楽しみかつ大事になってきます。本当に2部かと思うほどに留学生も日本人選手もハイレベルです。

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