国士舘大学 新年度(2021年度)戦力分析

続いては、国士舘大学について、新年度の戦力を見ていきます。公式HPはありますが、まだ1年生は載っていませんね。インスタで新入生を紹介してくれるのはありがたいですが、データ好きにはやっぱり自己ベストがHPにもインスタにも無いのが物足りない…データベース登録されている人数は4年:10人、3年:5人、2年:4人、1年:1人となっております。学年ごとの戦力は素直に4年>3年>2年>1年という感じかなあ。2,3年の差はあまり無いですが、4年生に最も選手が揃っています。

4年生

大エースのヴィンセントも4年生、東国大のY・ヴィンセントが凄まじすぎてやや影が薄くなってはいますが、箱根予選で3年連続4位以内、箱根では2区で3年連続4位以内と抜群の安定感を誇ります。箱根予選も四度大きく稼いでくれるでしょうし、箱根でも4年連続2区が濃厚な頼れるエースです。続く日本人選手では、木榑の台頭が著しいです。5千で14分12秒、1万で28分58秒のベストを続けてマーク、箱根予選で2年連続100位前後の安定感、箱根でも4区14位で走っていますし、往路で区間中位で走れるだけの力はありそう。


三代も1万で28分55秒と日本人トップタイムを叩き出しました。箱根予選ではチーム最下位、箱根でも9区19位とまだ結果を残せていないのは気がかりですが、スピードがあるのは間違いないですし、勝負レースでも結果を残していってくれれば。5千でともに14分10秒のベストを今月マークしている荻原、清水拓も主力の選手たち。荻原は2年時に箱根1区、3年時には7区を走っています。ただ、1区では最下位に沈んでしまっただけに、再度の往路はちょっと悩ましいところ。


一方の清水拓は前回の箱根予選でチーム3番手の60位と好走も箱根では3区19位に沈んでいます。ともに復路ならば十分中位では走れると思うのですが、往路で戦えるかというと現状は疑問が残るかなあ。長谷川も箱根に1,2年時に出場し、7区20位→3区19位で走っています。3年時は箱根予選で110位でまとめたものの箱根には出場ならず…こちらも箱根となると不安な印象。持ちタイムも経験も4年生が抜けているのですが、往路を任せられそうなのがヴィンセントと木榑しかいないのがシード争いに向けては厳しいんですよね。。。

3年生

綱島が5千で14分9秒、1万で29分9秒と今月ベストを更新していて勢いがあります。箱根予選も2年連続で崩れることなくまとめていますし、箱根でも10区16位で走っていますからね。主力の1人と言えるのでは。箱根を唯一2度経験しているのが清水悠、1年時の箱根予選でチーム2番手の走りにはびっくり、箱根では2年連続8区を走って13位、16位で走っています。往路候補の1人かなあと思っているのですが、2年連続で10番手が走ることも多い10区ということは、まだ厳しいのかなあ。


箱根予選を経験しているのが福井、チーム10番手の152位で走っています。1年の箱根にもエントリーされていますし、5千で14分10秒のスピードもあります。3大駅伝初出場が最も近いであろう選手の1人です。持ちタイムでは5千で14分13秒、1万で29分32秒を持つ松前もいます。4年生に比べるとメンバー争いに加わりそうな人数は多くないですが、大学に入ってきて伸びてきた選手が多く楽しみな学年となっています。

2年生

山本龍が抜け出た存在となり、5千で14分3秒のベスト、箱根予選でチーム4番手、箱根でも1区を走っています。ただ、ここでは区間18位と苦しい走りに…この2年間、ヴィンセントの前後である1,3区を走る選手の重要度が高いにも関わらず、区間18位が1度、19位が2度、20位が1度と全く結果を残せていないんですよね。ただ、当時はまだルーキーでしたし、チーム上位の走力があるのは間違いないだけに、1区を中位で走れる力をつけてくれれば…2区に好位置で繋げば2区終了時にトップまで狙えるのは3年前の住吉が証明してくれましたからね。


続くのは中西、箱根予選ではチーム6番手の108位と上々の走りで箱根でもメンバー入りを果たしています。今年度は3大駅伝に出場してほしい選手ですし、それだけの力はありそう。個人的に最も期待しているのは遠入なのですが、1万のベストも30分24秒に留まり、なかなか目立った走りを見せられていませんね。高校時代の実績を考えるともどかしいですし、2年生になって再び強さを取り戻してくれば。5千で14分25秒を持つ山下もレース自体あまり出ていませんからね…最も勢いがあるのは安達かなあ。今月5千で14分26秒をマークしていますし、2年目の飛躍が楽しみです。

1年生

持ちタイムでトップ10に入る選手はいなかったのですが、西田が早速5千で14分15秒と高校ベストを23秒も更新し、トップ10に入ってきました。都大路で3区14位と勝負レースでの実績もあり、持ちタイムが追いついていなかっただけかもしれませんが、即戦力候補の筆頭が早速ベストを更新したのは好材料です。


同じくタイムを伸ばしてきたのが中島と鈴木、中島は14分26秒で5秒、鈴木は14分29秒でベストを15秒も更新しています。元々、新留学生のマカウを除くと、14分30秒オーバーの高校ベストを持つ選手がいなかったものの、4月で早くも14分10秒台が1人、14分20秒台が2人出てきているのは良い傾向ですね。都大路で2区30位で走っている坂本、5区17位で走っている渡辺と都大路経験者もいますし、早い段階で戦力となる選手が1人でも多く台頭してきて欲しいところ。

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