拓殖大学 新年度(2021年度)戦力分析

続いては、拓殖大学について、新年度の戦力を見ていきます。公式HPにも新入生情報が載っています。ただ、拓殖のHPは選手の持ちタイムが載っていないんですよね。長距離選手なのだから、せめて自己ベストくらいは載せてほしいかなあ。部員名簿もまだラジニが1年生のままという状況です(汗)データベース登録されている人数は4年:9人、3年:8人、2年:1人、1年:2人となっております。3,4年生に選手が揃っているのは心強い限りですが、1年生はともかく2年生が気になるところです。戦力的には、4年生>3年生>1年生>2年生という感じかなあ。

4年生

箱根で結果を残したのが合田、1万で28分58秒のベストに箱根でも1区11位と区間中位でまとめました。合田の成長は大きいです。箱根予選では桐山がチーム2番手の37位と好走、まずは勝負レースで好走しているこの二人がこの学年を牽引してくれそうかなあ。もちろん、他にも児玉も2年時に7区10位でまとめていますし、箱根予選でも104位と安定しています。


今年の箱根でも3区新井、4区佐藤と往路の主要区間を担っています。新井は1万で29分3秒のベストに箱根予選でも98位と中位でまとめています。佐藤も1万で29分18秒までタイムを伸ばしていますし、箱根・箱根予選で好走している選手が4人いるのは大きいです。


竹蓋は3大駅伝に4度出場とこの学年で最も経験豊富な選手、3年時はやや苦しみましたが、今年は早速5千でベストを14分22秒と更新してきましたし、勝負レースでも結果を残して欲しいところ。高橋は出雲、全日本を経験し、ハーフも63分台のベストを持っています。その一方で勝負レースでは竹蓋以上に苦戦が続いているだけに、最上級生でチームの戦力になってくれれば。やはり、4年生が最も選手が揃っていると言えそう。

3年生

エースはラジニ、箱根予選では全体トップの素晴らしい走り、箱根でも2区5位で走っています。正直、ラジニに関しては何も心配いらないかな。引き続き、圧倒的な走りでチームを牽引していってくれれば。続く日本人選手は何人もいるのですが、いずれもまだ決め手に欠ける印象かなあ。3大駅伝の経験では佐々木が4度と最多出場を誇り、5千も今月14分18秒と早速タイムを伸ばしていますが、箱根では2年連続区間14位以下となっていてもう一歩という状況。


吉村は1万で29分11秒と3年ではラジニに次ぐタイムを持っていますが、箱根は7区16位ですからね。箱根予選の122位は決して悪くは無いですが、主力になっていって欲しい選手の1人です。ともに1万で29分20秒台のベストを持つ工藤、江口の二人はそれぞれ10区13位、8区13位で走っています。4人とも復路を走って大きく崩れたわけではないですが、揃って区間13位以下ではシードにはなかなか近づけられないですからね。ここから往路を中位で走れるような選手が出てきて欲しい所。


他にも関根は1万で29分47秒のベストを持ち、箱根予選にも出場していますし、原田は15分1秒のベストながら1万は29分43秒で箱根予選にエントリーされています。選手は4年生と同様に揃っていますし、3大駅伝の経験も負けていないだけに、あとは勝負レースでどれだけ結果を残せるかかなあ。

2年生

3大駅伝・予選会にエントリーされた選手は1人もおらず、5千で14分21秒を持つ根岸が唯一持ちタイムでトップ10に入っているだけです。その根岸も1万は30分47秒ですから、まだまだタイム上は厳しい状況です。拓殖の場合は持ちタイムでは測るのが難しいのですが、雑誌に載っている選手はやはり期待されているのかなあということで…大学駅伝夏・秋号と箱根完全ガイドの両方に載っているのが、奥村と森島の二人ですね。


奥村は5千で14分55秒、森島は5千で14分44秒でともに1万は31分台と持ちタイムだけを見るとまだまだ厳しそうなのですが、そもそも記録会にあまり出ていませんし…2年生になってからの大幅ベスト更新にも期待したいところ。もう1人注目選手として載っていたのは菊池、5千は14分59秒、1万も高校時代にマークした32分台のままですが、1人でも多く3大駅伝・予選会にエントリーされる選手が出てきてくれれば。

1年生

持ちタイムでは、14分26秒を持つ藤原稜、14分28秒を持つ小林が早速トップ10に入ってきています。藤原稜は都大路でも5区9位で走っていますね。小林は2年時に5区39位で走っています。都大路を走った経験があるとはいえ、ともに7番手が走ることになる5区ということを考えると、まだまだこれからという感じかな。ただ、拓殖に都大路を走った選手や14分30秒切りの選手が入ることはそれほど多くは無いですし、早い段階で戦力となってきてほしいところ。


都大路での実績で二人を上回るのが小山、高校ベストは14分42秒と劣りますが、3年時に7区9位で走っています。ロードの方が強い印象ですし、即戦力候補なのでは。個人的に気になるのは河崎、高校時代の実績を検索したら出てくるのは佐久長聖の「野球部」としてのもの。高校時代に野球部→大学で陸上部というのはかなり珍しいですが、最近では中央学院の武川が同様のパターンで1年目から箱根で大活躍を見せました。河崎も続く存在となれるでしょうか。

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