金栗記念、日本学連10000m記録会(2021/04/10) 雑感 ~井川の27分台を始め好記録連発~

昨日、金栗記念及びユニバ代表選考改め日本学連10000m記録会が行われました。金栗記念結果はHPに載っており、10000m記録会は日本学連のTwitterに載っていますね。27分台の選手も出るなど大盛況となりました。組ごとに大学生を中心にレース結果を見ていきます。

https://twitter.com/iuauj/status/1380837517138685953
~1500m~

トーエネックの川村が3分38秒83という素晴らしいタイムをマーク、明治卒業後も実業団で輝いています。森田も3分39秒37で続き、1500mでも3分30秒台がどんどん出るようになってきましたね。大学生では東海の飯澤が3分40秒28をマーク、昨年度はあまり姿を見せませんでしたが、今年度は4月から元気な姿を見せてくれました。


さらに、高校生No.1ランナーと言われる洛南の佐藤が3分40秒36と高校歴代2位のタイムをマーク、高校歴代2位は3分44秒台だったのですが、一気に4秒以上更新してきました。佐藤の強さを感じるとともに、3分38秒49を持つ佐久長聖の佐藤清治の凄さも改めて見せつけることとなりました。

~5000m1組~

青学期待のルーキーである若林が13分41秒の好タイムで組トップ、前評判に違わぬ強さを見せつけました。ベストを17秒更新し、持ちタイムは青学で早くもトップとなっています。タイムも素晴らしいですが、勝ちきった強さも見ると、即戦力として活躍することはほぼ間違い無さそうなほどの強さでした。


続いたの順大勢、エースの野村が13分41秒でベストを26秒も更新、伊豫田も13分43秒でベストを23秒更新し、ともにチーム1,2番手の持ちタイム、組でも2,3位となりトップ3を学生が占めました。二人とも5千で14分1桁の走力ではないですし、実力に持ちタイムが追いついてきた形ですね。好タイム続出の立役者となった山梨学院のオニエゴは13分48秒と引っ張り続けた影響かラストは離されましたが、それでも13分48秒と23秒ベストを更新しています。

~5000m2組~

留学生がおらず1組よりスローペースとなりましたが、順大の石井が集団をいつもどおり引っ張り何とかペースを維持、ラストは明治の聖人と駒澤の花尾が抜け出しましたが、13分49秒をマークした聖人が組トップ、ベストを7秒更新し、チーム3番手となりました。高校ベストを3年5ヶ月ぶりに更新することとなりました。さすがはエースという走りです。花尾も13分51秒で続いてベストを3秒更新しており、全日本2区で苦戦して以降は高いレベルで安定しています。


3~5位には青学勢が続き、佐藤が13分56秒でベストに1秒及ばずもセカンドベスト、宮坂が13分57秒と復活を印象づけ、ルーキーの太田が13分57秒でベストには2秒及ばずもセカンドベストかな?ルーキーが当然のように13分台を出してくるのが恐ろしい。順大の石井も13分57秒でまとめ、ベストに1秒届かずもセカンドベストでした。亜細亜の竹井も13分59秒と13分台で走っています。駒澤の山野は14分5秒、青学の高橋は14分7秒とともにセカンドベストにも届かず、もう一歩だったかな。

~5000m3組~

NTT西日本の石井が13分50秒で組トップとなった3組、石井といえば大学時代には関西勢で数少ない関東勢のトップクラスとも戦える選手で、全日本1区区間賞の走りもありましたね。大学生では明治の二人が出場しており、小澤が14分4秒でベストに12秒届かないセカンドベスト、加藤は14分15秒に留まっています。小澤の走りはともかく、加藤はちょっと物足りない結果となってしまったかな。青学の山内は14分6秒でセカンドベストで走っており、こちらもまずまずかなあ。

~5000m4組~

SGHグループの鈴木塁人が13分37秒と組トップだった4組、青学のルーキー鶴川が13分43秒で自己ベストを2秒更新し、若林に次いで持ちタイムも2番手となりました。ルーキーが4月に持ちタイムで1,2位を占めるのは凄いですね。それも、抜群の選手層を誇る青学でですから…ルーキーの起用に積極的ではない青学と言えど、若林と鶴川は3大駅伝に1年目から起用されそうなほどの強さを感じます。集団を引っ張った駿河台のブヌカは13分46秒という走りでした。

~5000m5組~

小森コーポのキプロノが13分34秒で組トップだった5組、日本人トップの2位には旭化成の茂木が13分37秒で入り、駒澤を卒業したばかりであるNTT西日本の小林も13分37秒で続いています。1万で日本歴代2位のタイムを持つHONDAの伊藤も13分45秒で走っており、日本選手権に向けてまずはしっかりと走れたのは良かったかな。


大学生では明治の持ちタイムトップ2である富田、漆畑の二人が出場しましたが、富田が14分2秒、漆畑は14分18秒とともに苦しい走りに…今回は全体的に明治勢が聖人を除いて苦戦してしまったかなあ。早稲田記録会以外の記録会でちょっと奮わないのが気がかり。武蔵野学院のワンジクが14分28秒で組最下位とまさかの結果に…1万で27分30秒持っている選手なのですが…

~5000m6組~

富士通の塩尻が13分22秒を叩き出し、外国人選手を抑えて組トップの走りを見せました。故障から強くなって復活した塩尻の今後が楽しみです。2位だったHONDAのカベサは13分27秒で5秒差をつけている塩尻、凄い。。。また、大学生で唯一出場した東国大のヴィンセントは13分31秒とトラックシーズン初戦としてはまずまずですが、日本人選手に負けるヴィンセントってほぼ見ないですよね。


日本人2位は旭化成の市田孝で13分36秒とまずまずの走り、13分41秒だった鎧坂、13分43秒の村山謙太と旭化成勢が続いています。皇學館大では全日本2区区間賞、日本選手権5000mで4位など大活躍し、HONDAに進んだ川瀬は13分47秒とまずまず、日本選手権1万mで3位だった田村和は13分58秒と今回はもう一歩という走りでした。

~10000m記録会~

ユニバが延期になったことで記録会となりましたが、その一方で外国人選手がペースメーカーとなり、さらに日立物流やヤクルトなど実業団も出場することで勝負レースから記録を狙えるレースとなった今大会、その狙い通り、キムニャンが素晴らしいペースメークを披露、日立物流の牟田が27分57秒で組トップとなりました。牟田も明治卒業後にずっと活躍しているのが素晴らしい。現役勢も負けていられないですね。


そして、早稲田の井川が27分59秒74でベストを13秒更新し、27分台ランナーに突入、中谷、太田とともに3人目の27分台ランナーとなりました。27分台ランナーが同時に同一大学に3人揃うのが史上初ですね。井川も2年目以降の成長が素晴らしく、再び世代トップクラスに浮上してきました。


駒澤の芽吹は28分00秒67でベストを23秒更新し、あと一歩で27分台、チームでも2番手の持ちタイムとなっています。大学に入ってから物足りなかったのは全日本3区くらいで、その走力は実力者が揃う2年生でもトップクラス、安定感はNo.1といって良いかも。田澤と並ぶ柱となりそう。


東海の市村が28分3秒で続き、ベストを2分25秒も更新してきました。1万を走る機会が無かったのもありますが、このタイムは素晴らしいですね。全日本で苦戦し、箱根は故障で出場出来なかった市村ですが、今年度は石原とともにエースとしてチームを牽引してほしい。早稲田の中谷は28分6秒でセカンドベスト、上々の走りと言えるのでは。


28分8秒で日体大の藤本が走り、こちらも2分6秒も自己ベストを更新してきました。市村も藤本もあまりにも走力と持ちタイムがかけ離れていましたからね。藤本は5千で13分36秒を持っていますし、記録を狙える機会があればタイムは出せると思っていましたが、28分1桁は素晴らしい。青学の近藤も28分10秒でベストを25秒更新し、これは青学記録かな。ルーキーの活躍が目立ちましたが、近藤も負けていられませんね。エースとなってほしい選手です。


國學院の藤木は28分34秒とタイムは悪くないですが、他のエースたちに差をつけられたのはちょっと残念かなあ。早稲田の太田も28分53秒と井川・中谷が良かった中、物足りない走りとなってしまいました。麗澤の椎野が28分56秒、慶應の杉浦は29分7秒で大学記録をマークするなど、ともに新エースとしてさすがの走りでした。


駒澤の青柿は28分57秒とこちらもまずまずかな。28分台で走れたのは良かったのでは。明治の児玉は29分6秒とトップと1分以上離されてしまい、物足りない結果に…東国大の山谷も29分25秒とベストからも1分近く遅れてしまいました。また、駒澤の白鳥が早い段階から遅れてしまい、途中棄権となってしまったのも気になるところ。