明治大学 来年度の箱根駅伝(2022)へ向けて

経験値

続いては箱根では11位とまさかのシード落ち、来年度は箱根予選からとなる明治大学について見ていきます。3大駅伝経験者は13人いますが、来年度には7人まで減ってしまうんですよね。数字だけ見ると、意外と経験者は少ないですね。小袖、前田ら主力級に4年時に大活躍の大保ら4年生も人数が揃っていますからね。持ちタイムの良い選手がズラッと残るとはいえ、抜ける穴は決して小さくは無いです。


3大駅伝で区間5位以内で走っている選手となると、前年度の箱根で5区5位の鈴木聖人、全日本で1区5位の児玉と二人しかいないのですが…箱根往路で10位以内で走っている選手となると、前年度の箱根で2区10位の加藤、3区7位の手嶋、そして今年度の箱根で4区7位の櫛田と主要区間を中位でまとめられる選手が揃っています。残る金橋、富田も含め、7人とも3大駅伝で10位以内で走っている経験は大きいです。


予選会まで広げると9人おり、3年の中嶋は1年時に箱根予選に出場、小澤は前年度に箱根予選で47位で走っています。特に小澤は5千で13分台、1万で28分30秒を今年度マークして主力と変わらないタイムとなっていますし、3大駅伝デビューが最も近い選手の1人です。聖人、手嶋らエース候補は何人もいるものの、絶対的エースの誕生は来年度まで続く課題となりそうですが、結果を残している選手は多いのは来年度に向けて明治の大きな武器となりそう。

新戦力

来年度の新入生も粒ぞろいです。13分54秒を持つ尾崎、13分58秒の甲斐、13分59秒の新谷と13分台が3人加わることになります。これは全大学を見渡してもトップクラスです。持ちタイム以上に楽しみなのが尾崎、都大路で1区2位という走りはもう即戦力として期待せずにはいられません。1区で好走した選手は大学でもすぐに結果を残すことが多いですからね。


甲斐も2年時に都大路で1区12位と好走しており、2年時でこの走りは上出来でしょう。他にも島田は今年度の都大路で1区19位、新谷もややアクシデントがありながらも4区13位でまとめていますし、箱根予選会校ではもちろん、シード校とも何ら遜色の無い選手が揃っています。全大学でもトップクラスのルーキーと言って良いでしょう。1年目からの活躍はもちろん、今後もチームの中心学年となる可能性を秘めています。


3大駅伝エントリー経験者を見ると、28分台までタイムを伸ばした丸山、漆畑がともに全日本、箱根でメンバー入り、2年の杉本は1年時に箱根でメンバー入りを果たしており、1年の安倍は全日本にエントリーされています。特に丸山、漆畑は持ちタイムもどんどん伸ばしていますし、来年度の3大駅伝出場も近そうです。


持ちタイムを伸ばしている選手では、3年の佐久間、2年の下條、ルーキーの杉、吉川らが当てはまるかなあ。杉は既に1万で28分台のベストですし、下條、吉川らも29分10秒台のベストとなっています。まずは箱根で16人候補になってくる選手かなあ。もちろん、更に力をつけて出場争いに加わってきてくれれば、選手層がさらに厚くなってきます。

展望

箱根予選からとなりますが、さすがにここは心配いらないでしょう。もちろん油断は禁物ですが、3大駅伝経験者+28分台ランナー+期待の新入生だけで12人揃ってしまうほどですし、3大駅伝でも箱根予選でも好走している選手が何人もいます。稼ぐ選手がとかもうそういうレベルでは無いと思いますし、過去2度の箱根予選は5位、4位となっていますが、来年度は最低でも3位以内、出来ればトップ通過を果たして全日本、箱根につなげていきたいところ。


箱根予選を順当に通過したとなると、箱根の区間配置はどうなってくるか…まずは何をさておき1区ですよね。今年度走った児玉が安心して任せられるくらい力をつけているのであれば、再度の1区もありだと思いますが、出遅れ厳禁なだけにエース級の起用を考えても良いかも。手嶋、櫛田らを惜しまずに起用した方が総合的に結果は良くなるかも…


3区を走った小袖以外は往路経験者が残っており、ここに手嶋を加えた5人が現時点での往路候補となりそうかなあ。5区を他に任せられる選手がいれば、聖人を平地に託すのも選択肢の1つかも。2区とかも十分適性がありそうですし。ただ、万全ならば区間5位以内を計算出来る聖人の代わりを探すのは容易ではないでしょうが。


櫛田も主力として期待出来るようになった一方、2年時の加藤はかなり評価を下げてしまったかなあ。3年時に相当な活躍を見せない限り、再度の2区は怖い気がしてしまいます。他に往路候補としては、復路を走った富田や期待の新入生らが挙がってくるかな。とにかく序盤からエース級を起用するのが良さそうかな。


復路は前回の経験者が手嶋、富田の2人しかおらず二人とも往路に回ってもおかしくないですからね。3年連続で6区を担った前田も抜けますし、かなりメンバーが入れ替わりそう。箱根経験者である金橋や箱根予選を走っている小澤らがまずは候補になってくるか。ともに1万も28分台のベストを持っていますし。同じく28分台のベストを持っている丸山や漆畑ら3大駅伝にエントリー経験のある選手も当然候補となってきます。


1年の杉も含めて今年度の箱根を走っていない28分台ランナーが5人いるわけですから、やはり1万のタイムからすれば贅沢すぎますよね。さらに、ルーキーには13分台のベストが3人、さらに都大路で結果を残している選手もおり、複数人が箱根出場を果たしてもおかしくはない選手が揃います。持ちタイムだけで言えば、既に28分台ランナーだけで10人揃うのですから凄まじいですよね。6区も下り適性以上に主力を起用することも出来ますし。


ただ、持ちタイムが良いから箱根で結果を残せるかは別物であることは明治がよく分かっていることでしょう。今年度の箱根はあまりにも悔しい結果でしたからね。とにかく出遅れ厳禁、2年前のようにしっかりと好位置でレースを進めていきたいところです。今度こそ優勝争いに加わっていきたいところ。そして2年前の6位、2015年以来の4位、2012年以来の3位とシード返り咲きはもちろん、1つでも上の順位を目指していってほしいです。

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