筑波大学 来年度の箱根駅伝(2022)へ向けて

経験値

続いては箱根予選では11位、わずか18秒届かずに連続箱根出場を逃すこととなった筑波大学について見ていきます。3大駅伝経験者は8人いますが、来年度は3人にまで減ってしまうことになります。西、猿橋、相馬らチームを牽引し、箱根出場の立役者となった学年が抜けてしまうのですから、仕方ないことではありますが、前年度の3大駅伝に出場している大学では最少人数というこになります。


その3人の箱根の成績を見ると、岩佐が6区、杉山が7区、伊藤が8区を任されて3人とも区間最下位ということで、3大駅伝の経験値としては人数、区間順位ともに非常に厳しいものがあります。しかし、岩佐は箱根予選でチーム3番手の57位、杉山も4番手の66位と箱根予選では揃って好走を見せており、来年度チームを牽引してくれるであろう2人ですね。


3大駅伝・予選会の経験者となると8人まで増えることになります。前年度の箱根予選に出場した小林は119位、今年度は皆川が143位で走っており、この二人が150位以内で走っている選手です。いずれも1年時にマークした順位なだけに、さらなる上積みが期待されます。ただ、箱根予選で二桁順位も2人だけなので、150位以内の経験者が4人というのは、やはり本戦を目指すチームとしては物足りなく感じてしまうかな。

新戦力

私立大学と異なり、国立大学の筑波だとなかなか有力高校生を獲得するのは容易ではないです。最新はまだ確認出来ていませんが、私が把握している時点では、新入生は判明していなかったですね。ある程度わかってくるのは新年度になってからでしょうか。現1年生を見ても14分40秒台以降の持ちタイムの選手が基本になるのかなあ。そこから、また西や猿橋のように箱根予選で日本人トップを争うような選手が出てきてほしいですが。


3大駅伝・予選会の経験者を見てみると・・・河合が箱根でエントリーを経験しています。ハーフのベストも67分台とそれほど目立ってはいませんが、こういった選手が選手層を厚くしていって欲しいところ。箱根予選では、平山、金田といった1年生がエントリーを果たしていますね。まだ、1年は皆川しか走っていませんが、平山は30分18秒を既に高校時代にマークしていますし、今後が楽しみな選手の1人。


エントリーはまだないものの、5千で14分23秒を持つ同じ1年の大塚もスピードのある選手です。800mや1500mでもタイムの良い選手ですが、2年生となって長い距離にどれだけ対応出来るかでしょうか。他には5千で14分39秒のベストで持ちタイムトップ10,3000m障害でも持ちタイムの良い選手です。1万では30分13秒を持つ國井らが持ちタイム上位です。

展望

来年度、箱根返り咲きを目指す大学の中でも、最も4年生の抜ける影響が大きい大学であり、現時点では戦力的にも予選通過は遠い目標となりそうかなあ・・・もちろん、ここから一気に力をつけていくこともあるでしょうし、記録会にもあまり出場していませんので、持ちタイム以上に力のある選手が何人もいるでしょうが・・・


まず、エースの岩佐にはこの2年エースたちが担ってきた大きく稼ぐ役割が期待されますね。今のチーム状況を考えると20位以内では走ってもらわないと苦しいほどに・・・杉山も同様に大きく貯金をしてもらいたいところ。岩佐・杉山がダブルエースとなってチームを牽引し、全体としてレベルアップを果たしていけると良いですね。


残る箱根予選経験者は6人、二桁以内で走っている選手はいませんが、まずは経験者から複数人は100以内で走ってきて欲しいところ。前回は10位以内が2人いたにも関わらず、100以内はわずか4人しかおらず、良かった選手と悪かった選手の差が大きすぎましたよね。ここ2年ほどエース級が稼ぐのが容易では無いことを考えると、来年度は総合力で勝負することになるでしょうから…前年度まずまずだった小林や伊藤、今年度まずまずだった皆川らが順位を上げてきて欲しいかなあ。


ここに、3大駅伝・予選会でエントリーされている選手、持ちタイムでトップ10に入るような選手が現時点では12人の候補になってくるのかなあ。持ちタイムやこれまでの実績を考えると、エースが揃う4年生が抜けた翌年度に箱根出場は困難でしょうが、前年度も戦前は通過候補にも挙がらない状況から見事に6位通過を果たしましたし、来年度はチーム全体の底上げ、そして再びの箱根予選通過を期待したいところです。

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