東京国際大学 来年度の箱根駅伝(2022)へ向けて

経験値

続いては箱根では10位、2年連続のシードを獲得した東京国際大学について見ていきます。3大駅伝経験者は15人もいますが、来年度は8人と一気に7人も減ってしまうことになります。今年の箱根も6人出場していたわけですし、4年生が抜ける影響が大きいのも当然。箱根に出場経験となると、5人にまで減ってしまうことに。今年出場した4人と前年度6区で出場した大上のみとなります。


好走経験のある選手としては、ヴィンセントはもう言うまでもなく別格ですよね。2,3区での区間記録保持者、特に3区の59分25秒は今後破られることは無いのでは。芳賀も前年度は箱根で8区5位で走っています。今年は6区で苦しみましたが、故障明けだったようですし、そもそも6区は合っていなそうな気も…丹所、宗像の2年生コンビも好走とまではいかずも往路を区間13位で走っているのは大きいです。


残る3人はいずれも全日本を走っていますが、ヴィンセントがいる以上、ムセンビに出番はなさそうで箱根となると戦力としては計算できないかなあ。残る2人は山谷、堀畑の2年生コンビ、特に山谷は1万のベストが28分30秒切り、全日本で2年連続1区を務めていることを考えても、箱根で戦力となってきて欲しい選手の筆頭です。予選会を含めても他に経験者はおらず、人数としてはやや少ない印象。

新戦力

3大駅伝のエントリー経験者となると、グッと人数が増えることとなります。特に3大駅伝経験者が少ない3年生ですよね。ともに持ちタイムを伸ばしている二人、渡邊は全日本でメンバー入り、三浦は箱根でエントリーされていますし、来年度は最上級生となりますし芳賀以外の台頭が待たれるところ。2年生は自己ベスト連発の善田が箱根でメンバー入りを果たしており、この勢いだと3大駅伝デビューも近いかも。


1年生は3大駅伝経験者がいませんが、5千で14分1秒を出した村松、ともに1万で29分台のベストを出した林、川畑が揃って箱根にエントリーされており、来年度は複数人が出場してもおかしくないですね。自己ベストを連発し、さらに箱根にも1年でエントリーされるとなれば期待せずにはいられません。


そして、来年度の東国大の戦力を大きく高めてくれそうなのが新入生の存在です。間違いなく、東国大史上最高と言って良いでしょう。持ちタイムを見ても、13分50秒を持つ佐藤に13分58秒の白井、14分2秒の倉掛に14分5秒の冨永と13分台2人に14分1桁が2人はまさに驚異的。持ちタムを見ると、14分10秒台が3人、14分20秒台が8人もおり、14分30秒切りは驚異の15人となっています。


東国大は1学年で入部する選手が20人を超えることも普通にありますからね。それにしても、15人が14分30秒切りというのはまず聞かない数字です。そもそも15人入部する大学もそれほど多くは無いですから…持ちタイムだけではありません。都大路を見てみると、倉掛は3区6位の好走、白井は7区2位と好走しています。佐藤や冨永も1区を任されていますし、この世代が伊藤を世代を超えてもおかしくは無いですよね~質・量ともに圧倒的な選手が揃う学年となりました。

展望

出雲となると以前ブログで書いたとおり、留学生2人を起用出来る&距離が短いためルーキーも計算出来そうということで優勝候補筆頭かとは思いますが、箱根となるとまだまだ未知数な部分は大きいかなあ。往路はヴィンセントが2区を走るのがベストだと思っているので、その前後を山谷と丹所で固めるのが無難ですよね。4区は経験者の宗像がおりますし、5区はまた区間中位で走れる選手を発掘・育成することになりそうかな。東国大は5区対策もできるようになってきたのが大きいです。


往路は万全であれば芳賀も走るべき選手の1人だと思いますし、新入生から台頭する選手が出てくれば1人は任せても面白いかもしれません。粒ぞろいですからね。復路で気になるのはまず6区ですね。過去3大会はいずれも区間14以下に沈んでおり、最も苦手としている区間とえいます。復路スタートとなる6区で出遅れると厳しいですし、経験者の大上、芳賀に託すのか新しい選手を起用するのか…どちらにしろ、十分な準備が必要となりそう。


残る復路は過去2大会は4年生中心に任せていましたが、今年度は芳賀以外に出場出来ても1人かなあと思うので、現1,2年生が中心になるのかなあ。スピードの有る選手は多いのですが、ロードや長い距離となると、まだまだ未知数な部分も多いですが、復路も中位で走れる選手が複数出てくれば、今年度を上回る順位で3年連続シードを獲得することも高い目標では無いかも。


今年箱根を走った選手が6人抜けるにも関わらず、それだけ期待を持てる選手が揃っている&新入生が非常に強力ということかなあ。戦力としては来年度よりも再来年度がさらに強力となりそうですが、伊藤世代を上回るような成績を目指していくためにも、まずは来年度の箱根でしっかりと結果を残し、今後に繋げていってほしいです。

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