クロカン日本選手権(2021年)シニア男子10キロ結果 ~順大の三浦が優勝~
一昨日行われたクロカン日本選手権、次はシニア男子10kmについてレース結果を振り返ります。レース結果はこのようになっております。入賞した選手を中心に見ていきます。上位8人は以下の表になります。今回もハイレベルなレースが繰り広げられました。大学生が3人入ってきて存在感を示す一方、もう入賞の常連となる選手たちも…また、今回は同一チームからの入賞は無かったですね。
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
---|---|---|---|
1位 | 三浦 ⿓司 | 順天堂 | 29:10 |
2位 | 松枝 博輝 | 富士通 | 29:10 |
3位 | 今井 篤弥 | トヨ九 | 29:16 |
4位 | ⽥村 和希 | 住友電工 | 29:17 |
5位 | 鈴⽊ 塁⼈ | SGH | 29:18 |
6位 | ⽥村 友佑 | 黒崎播磨 | 29:20 |
7位 | 藤本 珠輝 | 日本体育 | 29:21 |
8位 | 川瀬 翔⽮ | 皇學館 | 29:24 |
優勝を果たしたのは順大の三浦、ラストのスパート合戦を制し、タイム差無しで優勝を果たしました。レース前は10位以内は難しいだろうから、20位以内に入れれば上出来と言っていた気がするのですが・・・強かったです。ラストに競り合った相手は日本選手権5000mで2度優勝を果たし、ラストの切れ味にも定評がある富士通の松枝ですからね。やはり、三浦のラストの切れ味は抜群です。そもそも、ラストスパートまで先頭にいられるのが凄いです。
また、三浦は早生まれなのでU20にも出場しようと思えば出来たのですが、シニアに出場して勝ち切るというのがまたカッコいいですよね。故障明けだった箱根は不本意なレースとなってしまいましたが、万全ならばやはり圧倒的…今年度は3000m障害に3大駅伝に大暴れしてくれれば。
2位には富士通の松枝、優勝候補の1人として名前が挙がっていましたが、前評判通りの強さを見せてくれました。1500mでも5000mでも強い選手ですが、クロカンでもさすがの走りを見せています。順大の先輩後輩対決となった三浦とのスパート合戦は盛り上がりました。松枝も三浦同様にトラックではオリンピックを狙う選手の1人ですし、トラックシーズンでの活躍がまずは楽しみです。
3位にトヨタ自動車九州の今井篤弥が入ってきたのにはちょっとびっくり。ずっと先頭集団の好位置でレースを進めていましたし、ラストこそ離されてしまいましたがそれでも3位表彰台に上がる走りは素晴らしいです。トヨ九の今井といえば今井正人が有名ですが、今井篤弥も負けない活躍を見せてくれれば。その今井正人も実は今回11位で走っているんですよね。本当に息の長い選手です。12位にも同じトヨ九の今西が入りましたし、チームとしての活躍も目立ちました。
4位に住友電工の田村和、6位に黒崎播磨の田村友とまたしても兄弟が揃って入賞を果たすことに。一時は田村友が抜け出そうとして田村和がついていくという展開もありましたし、この兄弟は本当にロードも強いですが、クロカンの走りも素晴らしい。前回は田村和が2位、田村友が3位でしたし、ずっと安定して結果を残し、そして兄が必ず弟よりは先着しているのもさすがというべきかなあ。
5位にはSGホールディングスの鈴木が兄弟に割って入りました。青学時代も活躍を見せていた実業団ルーキーですが、今回の走りは上出来と言って良いのでは。トラックでもロードでも大学時代から強かったですし、実業団でも引き続き活躍してくれれば。
7位に日体大の藤本が入ってきました。今年度も箱根1区でしっかりと中位でまとめていましたが、この走りは来年度のエースは自分だということを示すかのようですね。前年度は先輩の池田が4位と好走していますが、その後をついで結果を残していってくれれば。
8位には全日本で2区区間賞の快走を見せている皇學館の川瀬が入っています。トラックにロードに大活躍の1年となりましたが、クロカンでもしっかりと結果を残すことに。どんな記録会でもきっちりと結果を残す強い選手になりました。大学ラストレースとなるであろう学生ハーフも楽しみです。
9位には同タイムでJR東日本の武藤が入り、入賞にはあと一歩及ばずも良い走りを見せてくれました。日清食品GからJR東日本に移籍しましたが、ここで結果を残せたのは良かったですね。駅伝でも活躍を見せてくれれば。10位にGMOインターネットの島貫が入りました。前回も6位で走っており、クロカンでは一際安定した走りを見せることに。
大学生では、箱根7区で好走した青学の近藤が13位、5区区間賞を獲得した帝京の細谷が14位で走っています。青学は前年度の箱根2区で好走した岸本も出場して44位。また1年時のような強さを見せてくれれば。箱根優勝のゴールテープを切った駒澤の石川は29位とまずまず、箱根5区で悔しい走りとなった早稲田の諸冨が37位となっています。前回4位と好走した池田は41位と大学4年時では唯一と言って良い失敗レースだったかも…