早稲田大学 来年度の箱根駅伝(2022年)へ向けて
今日からは2022年の箱根に向けての戦力を大きく3つのテーマに分けて見ていきいます。まずは、3大駅伝経験者、特に好走者が残っているのが大きいため、それぞれの人数、そして箱根予選経験者、箱根エントリー経験者も含めた来年度に向けての「経験値」※HPでも「選手持ちタイム」の検索条件に「出場経験」「エントリー」を追加して簡単に検索出来るようになりました。
2つ目はルーキー+3大駅伝未エントリーの選手を中心に来年度新たにメンバー争い、出場争いをしてきそうな選手たち。ただルーキーは箱根では重要度は下がるかなあ。特に優勝を狙うような大学は0か1人が理想で、2人で多い印象。例えばこの7年間で5度優勝している青学はルーキーは合計3人しか起用していませんし、今年3人起用した駒澤がレアケースです。最後は箱根予選(予選会校)、箱根に向けての展望となります。
最初は箱根で6位だった早稲田大学を見ていきます。3大駅伝経験者は15人おり、来年度も12人が残ることとなります。これは全大学中単独最多であり、箱根経験者10人は拓殖と並んで最多タイ、今年の箱根経験者は9人となっており、こちらも駒澤・拓殖と並んで最多タイです。3大駅伝・箱根ともに経験値という点ではトップクラスの1校になります。
さらに今年の箱根出場者は3年が4人、2年が3人、1年が2人となっており、ここに新入生が1人入れば、箱根の黄金比と言われる4年生から4、3、2、1と理想的なバランスとなります。エースが3年生に揃うことを考えても、来年度はまさに勝負の年、2011年に3冠を達成して以来、11年ぶりの優勝を最も狙えるチャンスとなるかも…
往路で好走経験のある選手がエースの中谷、今年度は故障に苦しんだものの2年時に4区7位で走っている千明、今年1区5位の井川、4区3位の鈴木と4人います。太田も全日本や日本選手権の走りを見ても、万全であれば2区でも好走出来る力の持ち主ですから、多くの大学が懸念事項となる往路の1~4区を任せるには何も心配はいりません。
復路で好走経験のある選手としては、ルーキーの北村が6区8位と山下りで結果を残していますし、9区4位の小指、10区7位の山口とこちらも重用区間はきっちりと抑えられそう。全日本を見ると、1区6位で走っているルーキーの辻は今年箱根を走ってもおかしくなかったですし、3大駅伝経験者だけではなく、好走経験者が多いのも来年度の早稲田へ期待が高まる要因の1つです。
3大駅伝経験者が多いと言っても、当然経験者以外も重要になってきます。優勝を狙うような大学は、エース区間でなければどちらを起用するのか区間エントリー後もギリギリまで悩むほどですからね。理想は16人だれが走っても大丈夫、調子の良い選手を起用出来るという状況でしょう。こちらの選手をまずは厚くしてくれそうなのは…3大駅伝に4度エントリーされ、2年の箱根予選にも出場している向井、今年の全日本・箱根にエントリーされ自己ベスト連発した室伏らが復路を任せられるようになれば大きいです。
ルーキーも全日本に出場した菖蒲は28分台のスピードもありますし、箱根もエントリーされたということは長い距離も問題無さそう。ここに全日本にエントリーされている安田や柳本らが長い距離でも計算出来るようになると、10人選ぶのがいい意味で悩むことになりそう。また、早稲田を支えてきた一般組の台頭にも期待したいですね。3年生も山口がチームの主力へと成長を遂げていますし、前回の箱根優勝した時も、それまで実績の乏しかった叩き上げの4年生の活躍が大きかったです。
新入生では、5千で高校歴代2位を持つ伊藤は期待せずにはいられません。都大路でも1区5位で走っていますし、即戦力として1年目の箱根から出場してほしいですね。また、石塚も1500mのスピードが抜群な一方でロードや1万の距離までは問題無さそうですし…現2年制に比べると人数は多く無さそうですが、少数精鋭の選手が揃っています。
太田、中谷はどうしても日本選手権の影響は避けられなかったと思いますし、本来の力を考えれば、4区終了時でトップ争いをしていてもおかしくは無かったかと…井川、太田、中谷、鈴木と並べた1~4区は来年度そのままでも良さそうですが、さらに復路にも選手を残すのであれば井川以外に1区を任せられるのが理想かなあ。今年中谷を3区に温存しながらも1区で好走したように。
復路も6区好走の北村がおり、4年連続で二桁順位だった山下りを計算出来るのは大きい。9区を走った小指の台頭は来年度に向けても非常に頼もしい。スピードはありますが、長い距離はどうかなと思っていたので…山口も万全であれば10区まで残すよりも7区や9区あたりで勝負をかけていきたいですよね。残るつなぎ区間は先述の通り、新戦力の台頭に期待するとして・・・
となると、残るは5区ですね。3年連続15位以下で沈んでいる区間、今年もこの5区で順位を下げてしまいましたし、悲願の箱根優勝を狙うには避けて通れない区間です。5区に不安が残る状況ならば、アップダウンにも強く、8区で好走している千明に任せたほうが安心かなあと現時点では思ってしまいます。まずは往路優勝を狙うことになるでしょうし、チームのエース級を往路にズラッと揃え、6区安心、7,9区に主力を起用という形を組めれば、まさに優勝を狙う布陣と言えるのでは。
中谷、太田のダブルエースに千明、山口らが最上級生となる来年度は3大駅伝優勝が十分狙えるだけの戦力となりそうです。早稲田は出雲をずっと苦手としており、過去3大会も8→9→10位となっており、出雲は最も優勝の可能性が低いと個人的には思っていますが…狙うならば今年度大きな見せ場を作った全日本が一番可能性が高く、ついで箱根となりそうかなあ。どうしても選手層では推薦人数の多い他大に比べると劣ることは多いですが、頼りになるエースたちを中心に3冠を達成して以来の3大駅伝優勝を目指せるチームと来年度はなるのでは!
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コメント一覧
伊藤→太田→中谷→鈴木→千明
山口←小指←半澤←井川←北村
井川選手を7区にもっていって勝負をかけられるかがポイントとなります。代わりに1区はルーキー伊藤選手にしました。理想はスピードのある半澤選手が1区で耐えるルーキー伊藤選手は負担の少なく太田兄弟のデビュー区間でもある8区だと思いますが
2区3区の順番は迷いましたが2区を太田選手のリベンジ、3区中谷選手でトップに立ちたい
4区は好走している鈴木選手千明選手の前に貯金1分から1分半はほしいところ帝京、創価、東洋、駒沢、青学の経験者たちには1秒でも多く貯金しておきたい
山は耐える区間千明選手は走力がありアップダウンも強いですが爆発力があるかと言ったら微妙、北村選手も他主要大学山下りと比べたらあまり早くはないです。ここで逆転されても井川選手なら再びトップに立てると思います。
8区は辻選手、諸富選手、菖蒲選手も候補今年のキーマンは半澤選手だと思うので期待を込めて10人に選びました。
9区10区は好走してるので無理に変えませんでした。スピードタイプの小指選手が区間上位、スタミナタイプの山口選手がスパートで勝利 期待以上の走りをしてくれました。
向井、室伏両選手も山口選手のように覚醒すればまたメンバー争いも面白くなってきますね
山下りは北村選手以上に走れる選手が主力から出てくるかもしれませんし、確実に怪我さえなければ箱根を走るって言えるのは中谷選手、太田選手、千明選手、井川選手、鈴木選手の5人だけかなと思っています。伊藤選手は正直長い距離は走ってみないとわからないし、小指選手、山口選手はリードしてますけど他の選手の成長によってはあふれてしまう可能性も
来年の箱根駅伝が楽しみです。
井川を7区に温存できたら強いですが、吉居や三浦クラスの活躍を見せない限り、
1区にルーキーを起用すべきではないと思っています。
半澤は駅伝で起用するのは正直怖いので、現1年生の方が良さそうとは思いますが、
他の区間は今考えるのであればそんな感じになりそうですよね。
来年度の活躍次第では優勝候補となりそうです。
早稲田が出雲を苦手としているのは承知してますが、個人的には出雲が1番優勝の可能性が高いのかなと思ってます。
中谷→伊藤→鈴木→井川→小指→太田と組めれば、勝てる大学はないような気がしますがいかがでしょうか。
選手の実績や持ちタイムからすれば盤石のように思えるのですが、
出雲で早稲田が強さを見せること滅多に無いので、難しいと思っています。
出雲に全力で合わせてくるのであれば、また変わってくるかもしれませんが。
東京国際
丹所→山谷→ムセンビ→宗像→芳賀→ビンセントに勝てるかどうか
留学生が一人しか使えないなら早稲田有利だと思います。
早稲田は全日本や箱根と比べて圧倒的に出雲を苦手としているんですよ。
過去3大会はいずれも8位以下ですし、(うち2回は同一年度の箱根3位)
5位以内なら上出来だと思います。