2020年度 4年生特集 ~東洋大学 ~

本日は東洋大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で10人登録されています。全大学を見渡してもトップクラスのスカウトと言われた学年ですね。7人が3大駅伝を経験、チームも1,2年時には箱根で往路優勝を果たしています。3大駅伝の優勝はありませんでしたが、11度の3大駅伝出場で6度3位以内に入るなど東洋の強さは健在、特に箱根1年時に残したこの学年のインパクトは大きかったですね。また、4年時にも東洋の3位以内復帰に大きな役割を果たしました。

西山 和弥

高校ベストは13分54秒、都大路では3区9位、都道府県対抗では1区5位とトラック、ロードの実績ともに高校トップクラスの選手です。1年の4月に5千で13分51秒と早速ベストを更新すると、日本インカレ1万mでは3位と表彰台に上る走り、3大駅伝では出雲で1区5位、全日本で3区3位、そして箱根では1区区間賞と素晴らしい走りを見せました。ルーキーとは思えない大活躍でしたよね。


2年時は関東インカレ5000mで10位、1万mでは4位入賞を果たすと、日本選手権1万mにも出場して4位入賞、5千でも13分46秒を叩き出すなど、学生トップクラスの強さを見せたトラックシーズンとなりました。一方で駅伝シーズンは出雲で2区6位ともう一歩、全日本では2区14位と苦しい走りになってしまいました。それでも、箱根では2年連続の1区で区間賞を獲得、2年連続の往路優勝に貢献しました。


3年時も3年連続フル出場を果たしましたが、出雲では1区10位、全日本では5区11位とつなぎ区間でも二桁順位になってしまうことに…箱根では3年連続の1区を任されましたが、ここで区間14位とついに箱根でも二桁順位となってしまい、苦しい1年間となりました。4年時には、日本インカレ1万mで5位入賞と復活の走り、1万でも28分3秒と大学ベストを叩き出しています。


最後の3大駅伝、全日本ではエース区間の7区を任されるも区間11位、箱根では初めて1区以外となる7区を任され区間12位、上級生になってからは3大駅伝で全て区間二桁と苦しむこととなりました。特に4年時はトラックで復活の走りを見せてくれていただけに余計に…それでも、4年間3大駅伝フル出場を果たした唯一の選手となりましたし、西山の存在は東洋にとって欠かせないものでした。

吉川 洋次

高校ベストは14分15秒、意外にもこのタイムは大学4年間で更新出来ていないんですよね。そもそも、5千に出場自体ほぼしていないはずなので…1年時に1万で28分53秒のベストをマークしており、大学ベストとなっています。1年の出雲から出場して4区4位と上々の3大駅伝デビュー、全日本では最長区間の8区を任されて区間4位、箱根でも準エース区間の4区2位と西山と同様に3大駅伝で素晴らしい走りを1年目から見せました。箱根後にはハーフで63分48秒の大学ベストをマークしています。


2年時の出雲では6区区間賞の快走で出雲優勝にもあと一歩まで迫りました。全日本はエントリー止まりでしたが、箱根では3区を任されて区間4位と1年目同様に3大駅伝では一度も失敗のないレースを見せています。ただ、2年目以降は故障に悩まされることも多く、記録会への出場も少なめ…3年の出雲はエントリーさえされず、全日本もエントリー止まりとなっています。何とか間に合わせた箱根でも3区13位と初めて区間5位以内を逃すことに…


4年時、全日本はエントリー止まりで結局3年間で出場したのは1年の1度だけとなりましたが…それでも最後の箱根では1年時以来の4区を任されて区間6位の走り、チームの3位返り咲きに貢献しました。7度の3大駅伝出場で区間4位以内が5度というのが光りますよね。箱根は西山同様に4年連続で出場し、チームを支え続けてくれました。

野口 英希

高校ベストは15分7秒と10人中唯一高校ベストが15分台のランナーです。それでも、1年の箱根からメンバー入りを果たしたのはびっくりしました。2年時にはハーフで64分19秒をマークし、2年連続のメンバー入りを果たすも出場には至らず…3年時には5千で14分22秒、1万で29分19秒、ハーフで64分5秒と3部門全てで自己ベストを更新しましたが、箱根にはエントリーされず…


しかし4年時、1万で28分56秒のベストをマークすると、3度目のエントリーとなった箱根では8区出場を勝ち取りここで区間2位の快走、チームの3位に多大な貢献を果たしました。1年目の箱根からエントリーされながらもなかなか出場には至りませんでしたが、最後の箱根で有終の美を飾ってくれましたね。

小田 太賀

高校ベストは14分22秒、2年時にハーフで65分6秒の大学ベストをマークしたものの、3年時までは3大駅伝にエントリーされることはありませんでしたが、4年時に5千で14分14秒のベスト、1万で29分9秒のベスト、29分29秒のセカンドベストと続けて自己ベストを更新すると、4年の全日本で初の3大駅伝メンバー入り、最初で最後の3大駅伝出場となった箱根では9区に出場して区間7位の好走、野口同様に最初で最後の箱根出場組が結果を残してくれましたよね。4年間の成長した姿を見せてくれました。

大澤 駿

高校ベストは14分19秒、1年時に1万で29分42秒のベストをマークし、箱根でも16人のメンバー入りを果たしています。箱根後にハーフで67分22秒をマークし、これが大学ベストとなっています。2年時には1万で29分16秒までタイムを伸ばすと、箱根にも初出場を果たし区間10位で走っています。


3年時には5千で14分4秒と大学ベストのタイムをマーク、出雲では2区2位と好走を見せています。全日本でも2区を任されましたがここは区間12位ともう一歩…それでも箱根では9区を任されて区間9位でまとめています。4年時には5千で14分5秒とセカンドベストをマーク、全日本では5区3位と好走しています。最後の箱根ではコンディションが整わず、エントリー止まりで出場出来なかったのは残念ですが、西山・吉川に次ぐ5度の3大駅伝出場を果たしました。

大森 龍之介

高校ベストは13分54秒、都大路では1区28位、都道府県対抗では1区34位とトラックの強さに比べるとロードはやや苦手としている印象だったかなあ。高校ベストは大学4年間では更新出来ていませんが、1万では2年時に29分19秒の大学ベストをマークしています。3大駅伝でも2年時にはフルエントリーを果たしていますが、いずれも出場にはいたらず…ハーフのベストも70分38秒に留まり、3年目以降は3大駅伝にエントリーされることもありませんでしたが、4年時はチームの主将として東洋を支えてくれました。

田中 龍誠

高校ベストは14分30秒、このタイムは大学4年間で更新出来ていません。1年時に1万で30分14秒のベストをマークすると、箱根では山登りの5区を任されて区間9位、往路優勝のゴールテープを切っています。2年時には1万で29分20秒の大学ベストをマーク、箱根では2年連続で5区を任されて区間8位、2年連続で往路優勝のゴールテープを切っています。


ハーフベストは2年の箱根後にマークした65分28秒となっています。箱根は3年連続でエントリーを果たしましたが、この時は出場ならず…というか1学年下の宮下が5区で区間賞&区間新の走りを見せていますからね。4年時は箱根にエントリーされることはありませんでしたが、1,2年時と5区を1桁で走ってくれたのはチームにとっても大きかったですね。

岡里 彰大

高校ベストは14分28秒、1年時に5千で14分18秒の大学ベストをマーク、1万でも29分41秒、ハーフでも65分38秒と3部門でまずまずのタイムをマークしています。3年時には29分41秒で1秒未満ですが大学ベストを更新、ハーフも65分29秒とタイムを縮めています。1万のタイムは持ちタイムでトップ10に入ってくることもありましたが…3大駅伝へのエントリーはありませんでした。

田上 建

高校ベストは14分30秒、1年時に14分24秒をマークしたのが大学ベストとなっています。2年の全日本で3大駅伝デビュー、1区11位という走りでした。1万で29分42秒のベストをマークし、箱根でもメンバー入りを果たしました。さらにハーフも63分45秒までタイムを伸ばしています。しかし、上級生になってからは故障に苦しめられることも多く、3年の出雲以降は3大駅伝にエントリーされることもありませんでした。そもそも、記録会にさえほぼ出場出来ていませんし…

飯島 圭吾

高校ベストは14分6秒、都大路では1区9位と好走しています。実力者が揃う東洋のこの世代でも西山に次ぐ高校時代の実績を誇る選手でした。1万のベストも高校1年に29分48秒をマークしていましたからね。しかし、5千・1万ともに高校ベストを大学4年間では更新出来ず…1万のベストが高1というのも珍しいですよね。ハーフベストは1年時にマークした66分15秒に留まり、3大駅伝へのエントリーも4年間無かったというのは、高校時代の実績を考えると残念でした。。。

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