第97回(2021年)箱根駅伝 6区振り返り ~区間賞:花崎(駒澤)~

続いては6区における各選手の走りを振り返っていきます。6区結果はこのようになっております。 この区間も優勝争い、シード争いともに大きな影響を与える区間となりました。往路を終えて現実的に優勝が狙えると言われていたのがトップの創価~2位の東洋、3位の駒澤、4位の帝京まで、5位の東海は往路に選手を投入していたこともあり、両角監督も厳しいという発言でした。

大学ごと

6区を終えて唯一創価に対抗できる位置になったのが駒澤、花崎は3大駅伝に3度目のエントリーも持ちタイム・実績ともに箱根出場は厳しいと思っていましたが…ここで57分36秒という区間歴代3位の好タイムで走ったのは衝撃でした。序盤からハイペースでラスト3kmも粘る理想の走り、トップと1分8秒差と1分以上差を縮め、7区以降に希望をつなぐことに。


その一方でトップの創価も濱野が58分台の区間7位できっちりとまとめていますから、十分すぎる走りですよね。持ちタイムは高校時代から良いものの、大学ではそれほど目立った走りは見せられていませんが…素晴らしい3大駅伝デビュー戦となりました。その一方で逆に優勝争いから離されてしまったのが東洋と帝京。


東洋の九嶋は小林高校出身ということで高校・大学ともに6区歴代2位のタイムを持つ下りのスペシャリストである今西の後輩です。偉大な先輩のような走りを見せたかったところですが…区間14位と苦しい走り、総合でも4位に後退しトップと3分30秒差まで広がり、現実的に優勝が厳しいタイム差となってしまいました。


帝京は三原にアクシデント…早い段階で足の違和感、さらに下ってからは骨折という悲劇が…それでもよくタスキを繋ぎましたよね…故障の前兆も無かったということで、これはどうしようもないですが、区間19位と2分2秒差の最下位となり、総合でも9位でシード争いに巻き込まれることとなりました。まだ3年ですし、来年の走りに期待です。


東海は3大駅伝のエントリー自体が初だった川上が区間5位タイと上々の走り、復路は箱根経験者が一人もおらず、ちょっと不安なところもありましたが、順当な復路の滑り出しとなりました。シード争いでは、往路で出遅れた青山学院の高橋が区間3位とさすがの走りで総合10位、1区間でシード圏内にまで戻してきました。タイムも58分13秒で走っていますし、青学の6区は毎年しっかりと走れる選手を準備してきますね。


そんな中、区間2位に入ったのが順大の清水、過去2度走った6区はいずれも区間12位以下だったのですが…前半積極的な走りでさらに今回は後半も粘りましたね。58分6秒というタイムも素晴らしく、総合でも5位に浮上してきました。前回6区で好走している選手では、最も順位の良かった明治の前田が区間13位にとどまることに…前回は58分台の区間7位でしたが、今回はここで稼げなかったのもシードに向けて痛かった…シード権とも2分近い差に広げられることに。


前回6区8位で走っている國學院の島崎は区間4位とさらに上回る走りを披露、総合でも8位と1つ順位を上げてきました。また、往路19位と出遅れた中央は前回10位で走っている若林が区間5位と素晴らしい走り、総合順位こそ19位のままでしたが、復路の巻き返しを期待させる走りでした。前回6区9位だった国士舘の曽根は2年連続の9位、やはり6区に計算出来る選手がいると、チームとしても大きいです。


今回6区を走ったルーキーは先述の九嶋も含めて4人、中でも早稲田の北村は58分台で区間8位と上々の走りでしたね。6区は4年連続で二桁順位、前回は区間19位と苦戦しましたがルーキーが好走したのは今後を見据えても大きいです。総合11位は変わらずも10位とはわずかに11秒差につけました。城西の野村は前半から積極的な走りで一時は青学を逆転するほどに…さすがに後半は厳しかったのか離されてしまいましたが区間11位でまとめています。5,6区でルーキーに目処が立ったのは大きいです。


神奈川のルーキー宇津野は区間12位とまずまずの走りで総合6位と2つ順位を上げることに。往路も良い走りでしたが、復路も好スタートを切りました。往路苦しんだ山梨学院は日影が区間10位と上々の走り、10区間中8区間が区間15位以下に沈んだ中、日影の走りは光りました。法政の須藤が区間15位、箱根6区候補と言われながらなかなか3大駅伝・予選会に出場することは出来ませんでしたが、最初で最後の箱根は何とか最低限の走りは見せてくれたかなあ。


区間16位に専修の南里樹、2~5区まで4連続区間最下位でしたが、そこからは6区で何とか脱することに。まずまずの走りと言ってよいのではないでしょうか。区間17位に日体大の菅沼、箱根予選、全日本としっかりとまとめていただけに箱根も期待していたのですが…最初で最後の箱根は苦い走りになってしまいました。


区間18位に拓殖の佐々木、5区で石川が総合10位まで順位を上げたのですが…ここで総合14位にまで後退し、タイムも10位と2分以上の差…6区はこれで3年連続18位と苦戦が続きます。区間19位に東国大の芳賀が沈んでしまったのはびっくりしました。箱根は平地で2年連続6位以内と好走している選手なのですが…総合順位こそ7位と1つ下げただけですが、シードラインと一気に差が詰まってしまうことに。関東連合の大川(東経大)は区間14位相当とまずまずの走りを見せました。往路は一斉スタートだっただけに、この6区でしっかりとまとめられると大きいです。

総評

優勝争いではトップと2位創価の差が1分8秒差に縮まり、面白くなってきた一方、3位の東海が3分30秒差と差を4秒しか詰めることが出来ず、順位こそ上げたものの厳しい状況に。4位の東洋も3分30秒差と往路から離されてしまいました。シード争いでは、青学・早稲田といった優勝候補が着実に結果を残す一方、前を追いたかった明治が10位と1分53秒差と離されてしまうことに…


6位の神奈川から11位の早稲田までは1分1秒と混戦でシード争いはまだまだ予断を許さない状況でしたね。その一方で往路シード圏内からは拓殖が総合14位に後退し、シード争いから実質脱落してしまったかなあ。上位8人のうち4年生は2位だった順大の清水のみとなっており、前回は4年生の好走が目立ちましたが、今回は3年生以下がしっかりと結果を残しました。6区は経験している選手が有利と言われる区間ですし、来年度さらにハイレベルな争いが期待出来そう。

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