第97回(2021年)箱根駅伝往路結果 ~ミスの無い完璧な走りを見せた創価が榎木監督も驚きの往路初優勝~

2023年1月7日

箱根駅伝の往路が終わってしまいました。1年間楽しみにしてきても、あっという間に終わってしまう。明日の復路もきっとあっという間でしょうが、楽しみたいです。それにしても大波乱の大会でしたね。5強と言われた大学のうち、優勝候補筆頭と言われた青学を含む3チームが往路でシード圏外、シード確実と思われた中央が下位に沈んでしまった一方、創価が往路を制し、東洋が2位、駒澤が3位と前回の箱根で8~10位の大学がトップ3を占めました。往路公式結果(PDF)はこのようになっております。大学ごとに往路の走りを簡単に振り返ります。 ※背景青色はシード校、赤色は予選会校

1位:創価大学

1区の福田が3位と好スタート、日本人エースの1人ですが、ペースの変化が激しい展開できっちりと上位でまとめました。ムルワは積極的に東国大のヴィンセントについていき、さすがに離されてはしまいましたが区間6位でまとめこちらも上々の走り。問題は3区以降だと思っていましたが…葛西が区間3位の走りで総合2位に浮上したのは大きかった。前回の箱根は6区で苦しみましたが、やはり力のある選手です。


4区の嶋津も区間2位の走りで続いてついにトップに浮上、前回も10区区間新を獲得している選手ですが、箱根への調整力が素晴らしいです。さらに、山登り似絶対的な自信を持つ三上が区間2位の走りで往路優勝…総合2位に2分以上の差をつける文句のつけようがない完璧なレースでしたね。復路にも6区の鈴木は自信あり、9区に石津も擁していますし、復路もどこまで逃げ切れるか?非常に楽しみです。

2位:東洋大学

1区の児玉が区間9位でまとめる上々の走り、トップと大きく離されなかったのも大きかったです。西山を起用しなくて結果的には正解だったかな。さらに、期待のルーキー松山が区間4位の快走、全日本を見る限りは厳しいかもと思いましたが、さすがは東洋の2区を1年から担うだけのことはあります。新エース誕生です。3区の前田も区間8位とまずまずの走り、前田も大きく外さない安心感がありますね。


4区の吉川も区間6位でまとめて総合5位と好位置を守ったまま、宮下に繋げたのは大きかった。吉川も故障で苦しむことも多かったですが、最後の箱根にはしっかりと合わせてくれました。5区の宮下は上りは良かったものの、下りではやや苦戦、それでも一気に3人を抜いて往路を2位でのフィニッシュ、区間3位は最高の結果では無いかもしれませんが、上出来でしょう。やはり、箱根での東洋は強いことを証明してくれました。復路も選手はそrっていますし、逆転優勝も十分狙えるかと。

3位:駒澤大学

1区の白鳥が区間15位と苦しいスタート、いくらタイムを伸ばしているとはいえ、さすがに11月までほとんど姿を見せなかった白鳥の1区起用は厳しかったのでは…さらに、2区のエース田澤も7人を抜いたとはいえ区間7位にとどまり、力を発揮出来たとは言い難いですね。3大駅伝では最も苦しい走りとなりました。しかし、3区の小林が区間2位という会心の走りを披露、総合でも3位に浮上してきました。他4人が下級生の中、4年生のこの走りは非常に大きかった。


4区の酒井は区間11位で総合2位に浮上するも、後続とは一気に差を詰められてしまうことに。ちょっと東海も東国大もペースが遅かったことも影響したか、全日本のような走りを見せられなかったのは残念でした。5区の鈴木はあっさりと東洋の宮下に追いつかれたものの、そこから並走していけたのがまず大きく、さらに後半に引き離されたものの下りで再び追っていき、トップと2分21秒、2位の東洋と7秒差は上出来と言って良いでしょう。区間4位の走りで復路に希望を残しました。

4位:帝京大学

1区の小野寺は区間13位、前回の走りからすればちょっと今回は力を発揮出来なかったかなあ。経験豊富な4年生であっても、今回の1区は難しかったか…2区の星も区間12位で総合14位とエース格の4年生二人が思うような走りが出来ず、苦しいスタートとなりました。そんな状況を一変させたのが今年度苦しむ3区の遠藤、区間4位の走りで6位と8人抜きの快走でチームを押し上げました。箱根3区の遠藤は帝京にとって最も頼りになる存在なのかも。


4区の中村は前半突っ込みすぎたのか区間9位と総合順位を2つ下げてしまうことに。ただ、しっかりと区間1桁でまとめてくれました。すると、元々苦手としていた5区で細谷が会心の走り、区間賞を獲得して往路4位、しかもトップと2分31秒、3位の駒澤と10秒差という絶好の位置につけました。復路も選手がズラッと揃っているだけに、ひょっとしたらひょっとするかも。。。

5位:東海大学

1区の塩澤はスローペース過ぎて先頭を引っ張りなど力があるだけに難しい役割を担うこととなりましたが、トップと5秒差の区間2位と好スタート、どんな展開でもエースは頼りになる存在です。2区の名取は区間8位も本来の力からするともう一歩だったかなあ。留学生が4人いた2区とはいえ、すぐにトップに立つ展開ならばもう少し上位で走ってほしかったかな。3区の石原は圧倒的な走りで区間賞、総合でもトップに立つ素晴らしい走りを見せました。全日本と箱根往路で区間賞を獲得したのは石原のみ、他の有力ルーキーも苦しむ選手が多い中、強さを見せました。


往路で唯一の不安要素かと思っていた4区ですが、佐伯が区間19位に沈んでしまうことに…これは痛恨で総合でも6位と5つ順位を落としてしまいました。往路はちょっと荷が重かったかなあ。5区の西田は区間7位ということで奇しくも前回と同じ順位に…総合5位と1つ順位を上げたものの、前を行く4大学が全て区間順位が西田より上だったのはちょっと残念だったかな。トップと3分27秒差と苦しい位置で復路に託すこととなりました。

6位:東京国際大学

1区の丹所が区間14位と最低限の走り、前が見える位置であれば何も問題なかったわけで、トップと45秒差ならば十分でしょう。2区のヴィンセントが区間新&区間賞の走り、今回は66分台の選手がいなかった中、65分49秒を叩き出すヴィンセントは別格です。当然のように総合トップに浮上しました。3区の内田も総合順位こそ3つ落としましたが、区間9位で走ったのは上出来と言って良いでしょう。3年時までを考えると、4年になって往路で区間1桁で走れるとは正直思いませんでした。


4区の宗像も区間13位で粘りましたね、総合順位の4位は何とか死守しましたし、混戦の中でタスキを5区に渡せたのも良かったかな。今後が益々楽しみな2年生です。5区の荒井は上りに自信を持っているという話で、きっちりと区間10位でまとめました。5区で大きく後退する大学もある中、これまでの貯金を活かして総合6位は十分すぎる走り、復路にも選手を残していることを考えると、2年連続のシード獲得が現実的になりました。

7位:順天堂大学

1区の三浦が区間10位とちょっとらしくない走りでしたね。あの展開はルーキーには難しかったか…大学初の失敗レースだったかな。得意のラストスパートを出すまで先頭で粘れませんでした。2区の野村は落ち着いた走りで区間10位、エース区間でも中位で走れるまでに成長を遂げたのはチームにとっても大きいです。まだ2年生、今後もエース区間を担い続けてくれることでしょう。3区の伊豫田は区間5位と素晴らしい走り、全日本はアクシデントもあって苦戦しましたが箱根では力のあるところを見せつけ、総合7位までチームを押し上げました。


4区のルーキー石井も区間5位で続き、総合7位は変わらずを前との差を詰めることに成功、1~4区を下級生に任せましたが、それで総合7位は今後に繋がります。5区の津田は区間13位も最低限の走りだったかなあ。前回の真砂が区間14位だったことを考えてももう少し上位で走りたかった気も…それでも、総合7位は守って復路に繋げました。復路も選手を残していることを考えると、シード確保どころかここからの順位アップも狙えそう。

8位:神奈川大学

1区の呑村が4位と好スタート、予選会トップの選手が箱根でも続けて結果を残しました。予選だけではなく、本戦まで結果を残してくるとなると、一気にエースとしての期待が高まります。2区の井手も区間9位でまとめる流石の走りで総合7位、エース区間でも山でも区間1桁でまとめてくれる抜群の安定感でチームを支えてくれました。3区の川口も区間10位と中位でまとめたのも大きかった。総合9位と順位こそ下げたものの、しっかりとシード圏内は確保しましたからね。


4区の西方も区間10位で総合9位を守る走り、ここも大きかったですね。1~4区は上級生に任せるという監督の話通りの区間配置でしたが、全て区間10位以内でシード圏内を死守しました。5区に故障明けで4年の北村というのはちょっとびっくりでしたが、ここも区間11位と中位安定、シードを獲得するには稼ぐ区間もほしいですが、それ以上に崩れる区間が無いことが大事です。ほぼ理想的な走りを5区間で見せた神奈川は往路8位で11位とは1分半ほどの差、復路はルーキーの走りがシードの鍵になってくるかな。

9位:國學院大學

1区の藤木が区間12位とまさかのスタート、途中引っ張る事になったり本来の持ち味を発揮することが出来なかったですね。前回は区間2位だっただけに、エースを起用してこの位置は想定外だったでしょう。2区の中西も区間15位で総合では15位に下がることに…前回好走したダブルエースを起用した1,2区で15位ではシード権はかなり厳しいかと思ったのですが…3区の臼井が区間7位の走りで総合12位に浮上、苦しみ続けた4年生が大事な3区で素晴らしい走りを全日本に続いて見せてくれました。


4区の河東は区間15位も総合12位は変わらず、ただ河東もタイムを伸ばしてきた主力の1人なだけに、この走りはちょっと悔しい結果だったかなあ。それでも、5区の殿地が区間8位の走りで3人を抜いて総合9位に浮上、なんとかシード圏内に入ってきました。ただ、11位以下に有力校が揃い、11位とは20秒差であることを考えると、シードを確保するには復路も厳しい戦いになりそう。6区島崎が好走してくれることを前提に7区以降粘りたいところ。

10位:拓殖大学

1区の合田が区間11位と上々の走り、3大駅伝デビュー戦でこれは十分ですね。28分台ランナーとなっただけのことはあります。2区はラジニ、吉原が当日変更で外れてしまったのは残念ですが、区間5位できっちりとまとめて総合6位にまで浮上しました。3区の新井は区間18位で総合13位と大きく順位を下げてしまうことに。エース区間の次で重要になる3区でしたが厳しい結果に。


4区の佐藤は区間16位も総合13位はキープ、タイムを伸ばしてきた選手の1人ですが、さすがに往路は厳しかったかなあ。その分、復路に選手を残せたとも言えますが。5区の石川が区間5位の走りで総合10位に浮上、タイムが開く5区でこの走りは会心でしたね。前年度を更に上回る快走でシード権内にチームを押し上げました。11位と11秒差とまだまだシードは厳しい争いになりますが、6区に児玉、7区に桐山と主力を配置していることを考えると、粘れる可能性もあるだけに楽しみです。

11位:早稲田大学

1区の井川は区間5位と好スタート、中谷を3区に温存しつつも1区を任せられる井川の台頭は大きいです。2区の太田は区間13位、今年度は全日本を含め素晴らしい走りを続けていたのですが、今年度初と言って良い失敗レースだったかなあ、総合10位まで順位を下げることとなりました。3区の中谷は区間6位、総合8位にまで順位は上げたものの中谷の力を考えると区間賞と1分24秒も離されたのは納得のいく走りではなかったでしょう。太田、中谷ともに少なからず日本選手権の影響はあったのかなあ。。。


4区の鈴木は区間3位と素晴らしい走り、前半を抑えて後半上げるお手本のような走りで総合でも3位にまでチームを押し上げました。3年生がやや苦しむ中、2年生の快走が目立ちました。5区を任されたのは主将の吉田ではなくルーキーの諸冨でしたが…ここでまさかの区間19位に沈んでしまうことに。8つ順位を落として総合11位とシード圏外にはじき出されました。シードラインとは11秒差とはいえ、6区は得意としておらず、後ろに青学や明治がいることを考えると決してシード安泰とは言えないかな。

12位:青山学院大学

最大のポジティブサプライズが創価ならば、ネガティブサプライズは当然青学ということになるでしょう。1区の吉田は区間6位でトップと18秒差というまずまずのスタート、しっかりとスターターの役割は果たしてくれました。しかし、2区に抜擢された中村唯が区間14位にとどまり、総合でも13位に下がってしまうことに。今年度、青学で最も安定していた選手の1人で全日本でも好走していましたが、箱根2区はやはり別物だったか…


3区の湯原も区間14位で2つ順位を上げたものの総合11位と苦しい位置は変わらず。神林が疲労骨折で3区を走れなかったのはチームにとっても大学で競技引退する神林にとっても痛すぎ、悲しすぎました。湯原も3区タイプという印象ではなかったので違和感はありましたが、急遽の起用で苦戦することに。4区の佐藤は区間4位、10位と大きく差をつけられていた中でも単独走でしっかりと前を追っていったのはさすがだったかな。総合10位まで順位を上げました。ただ、全日本ほどのインパクトは残せず…


そして、5区の竹石は足が攣ってしまい、途中で2度?立ち止まるなど厳しい走りに…区間17位で総合12位とシード圏外に下がることに。竹石も留年してまで最後の箱根に賭けて5区に臨みましたが、苦すぎる結果となりました。復路に最も選手が残るのはおそらく青学、シードラインとはわずかに42秒差で戦力差を考えるとシードは余裕でしょうが、箱根優勝を目指していたチームがシード争いに巻き込まれてどこまで力を発揮できるかはちょっと不安です。

13位:城西大学

1区の砂岡はラスト早めに遅れてしまったように思えますが、そこからしっかりと粘れたのが大きく7位という位置は決して悪くは無いですね。砂岡の台頭はチームに安定感をもたらしました。2区のエース菊地は区間11位、最低限の走りではありますが、今年度のエースとしての活躍を考えると、もう一歩だったかなあ。3区の菅原は区間17位で総合14位まで下がってしまうことに。菅原も砂岡、菊地に並ぶトリプルエースとしての走りを期待されたのですが…全日本に続いて箱根も苦しい走りに。。。


4区の梶川も区間18位で総合16位に下がることに。箱根予選で結果を残している菅原、梶川といった4年生が、全日本はともかく箱根も合わせられなかったのは残念だったかなあ。そんな中、5区の山本樹が区間6位と素晴らしい走りで総合13位、今年度のルーキーは楽しみな選手が揃う城西ですが、その中でも山本樹は頼もしい存在となりそう。シードラインとは43秒差、復路も粘っていきたいですね。

14位:明治大学

1区の児玉が区間16位…元々ルーキーに厳しいと言われる今の1区、しかも12月に軽い故障もあったようで…さすがに任せるには荷が重かったかな。前回好走した2区の加藤も区間17位と悪い流れを変えられず…全日本ではエース区間でもう一歩、その後の記録会も奮わなかったのが気になったのですが…1区で前を追うのが難しい状況が、さらに厳しい結果になってしまったかな。3区の小袖は区間12位も本来の走りではなかったですよね。総合では17位は変わらず…苦しい位置から順位を上げていくのがいかに難しいか。明治の数少ない不安要素と言われる大学を代表する圧倒的エース不在が響いてきたかなあ。


それでも、4区の櫛田が区間7位の走りで総合14位と3つ順位を上げることに。櫛田の安定感はどの区間でも際立っていますね。冷静な頭の良い走りが出来ているように思えます。5区の鈴木は一時期順位を下げるなどちょっと心配な走りでしたが、終盤はまとめて区間9位、総合順位こそ14位ですが、10位とは1分2秒差にまで詰めてきて復路に希望を残しました。6区前田は大きな武器であり、選手層の厚い明治なだけにまだシードを諦めるのは早いですね。

15位:日本体育大学

1区藤本が区間8位、トップと22秒差と上々のスタートを切りました。池田につぐ藤本を1区起用はどうかなと思いましたが、好位置で池田に渡せたのは大きい。ここで2区の池田は区間3位と素晴らしい走り、日本人トップで留学生2人を上回ってきました。日本選手権に出場した選手が軒並み苦しむ中、池田が最上級生エースの強さを見せて、総合4位まで浮上しました。3区の岩室も区間11位でまとめたのですが、総合10位にまで下がってしまうんですよね。決して悪い走りでは無かったのですが、この区間はかなりタイム差が大きく、シードラインまで下がったのは痛かったかなあ。


4区の福住は区間17位、ここで粘りたいところだったのですが、ついに崩れてしまうことに…総合順位こそ11位と1つしか下がりませんでしたが、後続との差が大きく詰まってしまうことに。5区の村越は区間16位でさらに4つ順位を下げてしまい、総合15位で往路を終えることに。3区までは良いレースが出来ていましたが、4,5区が苦しかったですね。10位とは1分37秒差ですが、15位という順位を考えると厳しい戦いとなりそうです。

16位:法政大学

1区の鎌田が区間賞という最高のスタート、ずっと表情も変わりませんし、無理に引っ張らず、一度スパートしてさらに抜け出すスパートという1区区間賞のための理想的な走りでした。前回は2区18位だった鎌田がその1年後に素晴らしい走りを見せてくれました。しかし、2区の河田は終盤フラフラになってしまうことに…何とかタスキを繋ぎましたが区間19位、総合でも16位に下がってしまうことに。


3区の松本は総合16位は変わらずも区間12位、この位置で区間12位はしっかりと走ったと思います。松本が台頭してきたのは、チームにとっても大きいですね。4区の清家も区間11位とまずまずの走りで1つ順位を上げて総合15位に。清家を5区ではなく、平地の4区に起用してきましたのはちょっと意外でしたが、準エース区間でもしっかりと走ってくれます。5区の古海も区間12位としっかりと走っているんですよね。それだけに2区が悔やまれるか…復路は1つでも順位を上げていきたいところ。

17位:国士舘大学

1区のルーキー山本が区間18位…ルーキーには難しい展開だったと思いますが、トップと1分34秒差と結構離されてしまったかなあ。1区で好スタートを切るのがいかに難しいかです。2区のエースヴィンセントは区間2位の走りで12位と6つ順位を上げることに。区間順位は順当ですが、トップと1分20秒差はちょっと離されすぎたかなあ。それだけ、東国大のヴィンセントが凄かったとも言えますが。3区の清水拓は区間19位で総合15位に後退…1区も3区も区間18位以下に沈み、ヴィンセントを今回も活かせなかったです。


4区の木榑が区間14位とまずまずの走り、総合順位こそ17位に下げましたが悪くはなかったかなあ。まずは区間15位以内で走るのが大事かなあと思っているので。5区の孝野も区間14位でまとめて 17位は変わらず、一斉スタートとはなってしまいましたが、ある程度勝負出来たといえる往路だったのでは?その一方で1,3区は今後も続く課題となってしまいました。

18位:山梨学院大学

1区のルーキー新本は区間最下位と苦しい走り…トップとも2分4秒差と離されてしまいました。2区の森山もさすがにこの位置では力を発揮出来ず区間18位にとどまりました。1区に瀬戸を起用出来なかったのが大きく響いたなあ。3区にもルーキーの島津を起用して区間16位、これまでの実績を考えるとまずまずかなあ。1,3区にルーキーは今後を見据えてのこともあるのかなあ。


4区にオニエゴを起用して区間賞の走り、2年時までを考えると、3年時の成長は感慨深いものがありますね。山梨学院の留学生は下級生のときは力不足であっても、しっかりと育成してきますね。もちろん、本人の努力もあるのでしょうが。ただ、ここで総合19位と前と大きく詰めるも順位は上がらず。5区の星野は区間15位で1つ順位を上げて総合18位でのフィニッシュとなりました。

19位:中央大学

1区の千守が区間17位と苦しいスタートとなった中央、前回も1区を走ってはいますが、区間16位でしたし個人的には1区は荷が重いかなあと。。。2区の森は区間16位で総合18位に後退、1区で出遅れてしまうと実力者でも力を発揮するのが一気に難しくなるんですよね。それは森をもってしても例外では無かったか…それでも、3区にはスーパールーキー吉居が控えていただけに、ここで挽回と思ったのですが区間15位、苦すぎる3大駅伝デビューとなりました。吉居でもこの流れを変えられないとは…


そんな中、4区の三須が区間8位の好走、エース級が揃って区間15位以下に沈む中、三須がしっかりと走ってくれたのは良かったですね。4年生の意地を感じる走りでした。5区の畝は区間18位で1つ順位を下げて総合19位に…最後の、3度目の5区は苦しい悔しい走りになってしまいました。前評判の高かった中央がここまで下位に沈むとは…箱根は怖いです。

20位:専修大学

1区の高瀬が区間19位、エースの1人を起用しても区間19位ということに箱根の怖さを感じます。さらに、エースの木村を起用出来なかったことが影響した2区は茅野が区間最下位で総合でも最下位に…箱根予選で結果を残している選手でも、箱根で結果を残すのがいかに大変かですね。3区の金久保も区間最下位と連続区間最下位という苦しい走りとなりました。


4区の国増も区間最下位で3連続の最下位、15分ある繰り上げスタートもちょっと不安になるほどでしたが、何とかタスキを繋げたのがせめてもの救いだったかな。5区のルーキー野下も区間最下位ということで、区間19位が1区間、最下位が4区間と久しぶりの箱根は洗礼を浴びる結果となりました。区間19位とも4,5区は大きく離されていましたし、何とか復路は爪痕を残してくれれば。

20位相当:関東学生連合

1区の難波(麗澤)は区間10位相当と好スタート、箱根予選でもチームトップのエースはしっかりと中位でタスキを繋げてくれました。しかし、エース格の村上(上武)を起用出来なかったことが痛く、2区を任された河村(亜細亜)は区間最下位相当と一気に下がってしまうことに。ただでさえ戦力的に厳しいのに、エースクラスの欠場は痛恨です。3区の小島(中央学院)も区間18位相当と厳しい走りに。元々は6区候補という話でしたし、仕方ないかな。


4区の中山(立教)も区間18相当ということで、ずっと20位相当という位置は変わらず…19位から大きく遅れて関東連合、さらに大きく遅れて専修という状況になってしまいました。5区の杉浦(慶應)は区間最下位相当ということで、こちらも5区予定では無かったはず。1区間ずれると、そこからドミノ式に区間配置が難しくなりますね。復路は一斉スタートですし、少しでも見せ場を作ってくれれば!!

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