第97回(2021年)箱根駅伝 中央大学 区間配置予想 ~強大な戦力を有し、復活へ時は満ちた~

本日は中央大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は大崩することなく、徐々に順位こそ上げていったものの、一度もシード権内に入ることは出来ず総合12位、シード獲得とはなりませんでした。今年度の箱根予選では全く危なげないレースで2位通過、8年前に途中棄権となって以降、間違いなく最も充実した戦力と言えるでしょう。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:三須 健乃介、池田 勘汰、加井 虎造、川崎 新太郎、畝 拓夢

3年生:三浦 拓朗、森 凪也、井上 大輝、手島 駿

2年生:千守 倫央、助川 拓海、中澤 雄大、若林 陽大

1年生:吉居 大和、伊東 大翔、園木 大斗

箱根予選を走った12人からは、チーム6番手の41位だった大森、12番手の179位だった湯浅が外れています。大森は前回も9区10位で走っている選手なだけに、外れたのは痛い…また、2年連続で箱根8区を走っている矢野も外れています。箱根経験者の4年生2人がエントリー漏れとはなりましたが、16人のメンバーを見ると、この1ヶ月で5千、1万のいずれかベストを更新した選手が13人、全員が2020年になってからベストを更新しています。


箱根経験者、箱根予選経験者を含めて今年結果を残している選手が順当にメンバー入りを果たしたと言えるのでは。各学年ごとの人数も3~5人となり、結果的に人数バランスも良くなっています。唯一出遅れていた2年の千守も1万で28分15秒を出して復活を猛アピール。1万のベストが28分台が8人、29分1桁が6人と戦力の充実ぶりはとても箱根予選に出場していた大学とは思えません。そんな中央大学の区間配置予想は以下の通りです。

吉居①ー森凪也③ー三浦③ー三須④ー畝④
若林②ー千守②ー手島③ー池田④ー川崎④

~往路~

1区は吉居、日本選手権5000mで3位に入る選手を1区に起用するのはもったいない気がしますが…それでも2区以降に十分選手を残せるだけの選手層が今の中央にはあるんですよね。絶対に遅れたくない1区を任せるには最も信頼のおける吉居が最適かなと。


2区は森凪也、万全であれば前年度も2区を走っていたであろう選手、箱根予選でも吉居に次ぐ2番手で走っていますし、エース区間を任せるに相応しい選手です。かつての中山、堀尾というダブルエースを1,2区に起用したのと同じイメージです。


3区は三浦、前回も区間12位でまとめていますが、そこから更に力をつけてきて主力の一角となっている選手。箱根予選も2年連続でチーム3番手に入っていますし、経験している区間というのも大きいかな。三浦ならば崩れることは無いだろうという安心感があります。


4区は三須、結果的に箱根予選でチーム1~4番手をその順番に1~4区に並べることになりました(実は5区も)監督からの信頼も厚いようですし、2年連続で4区を走っている池田も十分有り得そうですが、今年度の三須ならば往路でも心配はいらなそうかなあと。


5区はもちろん畝、過去2度5区を走って区間10位以内でまとめていますし、今年度も結果を残し続けている畝を5区から外す理由は無いでしょう。過去2大会を上回るような走りを見せてくれれば。中央にとっても吉居が走る区間とともに最も計算できる区間の1つとなりそう。

~復路~

6区は若林、前回ルーキーながら区間10位で走っている経験は頼もしく、5,6区をともに前回10位以内で走った選手を有しているのは中央の大きなアドバンテージです。1万でもベストを更新するなど状態も問題無さそうですし、5区同様にこちらも鉄板かな。


7区は千守にしました。箱根予選で好走した選手ももちろんいるのですが、前回1区を任されているほどですし、さらに直近で好タイムの自己ベスト連発となると、2年連続で箱根の走りを見てみたくなりますよね。ただ、いきなり往路の主要区間よりは復路の7区あたりで力を発揮してくれれば良いかなと。


8区は手島としました。ともに同じような持ちタイム、箱根予選の走りを見せた中澤も8区希望ということでしたが、箱根予選で8秒上回ったということで…10人を選ぶのがいい意味で大変なところからも、中央の選手層の厚さを感じます。手島も復路ならば何も問題はなさそうかな。


9区は池田、4区を走らないのであれば逆の区間であり、1年時にも走っている9区かなあと。1年時は区間18位に沈みましたが、そこからは別格の強さを身に着けていますし、チーム上位の安定感もあります。池田ならば、大抵の区間は任せられる安心感があります。


10区は川崎、前回2区を走っている選手を10区に起用するのは贅沢ではありますが、本人も希望している区間ではありますし、4年生に9,10区という23km区間を任せるのも良いかなと。2年前にも10区6位で走っている実績もありますし、心配はいらないかと。

本当にいい意味で10人を選ぶのが大変です。先述の中澤の他にも、箱根予選で好走している加井や28分台のベストをマークした井上、助川、伊東らもいますし…替えのきかないエースたちはいますが、10人の争いは箱根で上位を狙う大学と比べても引けを取らないです。これだけ選手が揃っていて、山も不安がなくて箱根シードを獲得出来ないはずは無いと思っています。


日本選手権を走った影響は多少あるかもしれませんが、やはり最強ルーキーの一角を占める吉居の走りは楽しみで仕方ないですし、往路からしてまず隙がないですよね。エース級を1区から投入したとしても、5区まで計算できる選手が揃う布陣、復路も6区経験者の若林を始め、スピードのある選手、箱根予選で結果を残した選手が出場を争うことで、調子の良い選手を見極めて起用できるのも大きいです。


過去7年間はシードに近づく年もありましたが、一度もシードには届かず、箱根予選落ちも経験しています。今年度は持ちタイムも伸ばしてきて、箱根エントリー上位10人では4番手につけ、箱根予選は圧巻の走りで2位通過、調子を上げている選手も多く、現状は不安要素は無いに等しいのでは。強いて言えば、しばらくの間シードから遠ざかっているということくらいでしょうか。


9年ぶりのシード権獲得というのは、もはや最低目標であり、チームとして目標に掲げる3位にどれだけ近づいていけるかというところが焦点になりそうかな。完全復活した中央を、当然のようにシードを獲得していたかつてのように強い中央を、箱根で見せてほしいです!!!

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