第97回(2021年)箱根駅伝 山梨学院大学 区間配置予想 ~前評判を覆す走りを箱根で再び~

箱根駅伝の16人エントリーも発表されましたので、今日からは各大学ごとに区間配置予想及び戦力分析をしていきます。最初は山梨学院大学です。前回の箱根予選では17位と大惨敗を喫して初出場から続く連続出場が途切れてしまいましたが、今年度は主力を複数欠きながらも、新戦力の台頭が複数あり、7位通過で1年での箱根復帰を果たしました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はHPをご覧ください。

4年生:森山 真伍、遠藤 悠紀、瀬戸 祐希、日影 優哉、荒井 祐人

3年生:P・オニエゴ、松倉 唯斗、坪井 海門、渡邊 晶紀、矢島 洸一

2年生:伊東 大暉、篠原 楓、星野 一平、木山 達哉

1年生:新本 駿、島津 裕太

箱根予選を走った12人からは、チーム4番手の46位だった橘田、7番手の95位だった齋藤、10番手の167位だった大迫、12番手の210位だった成毛と4人も外れてしまいました。12人中4人が外れた大学というのも珍しいのでは?特に橘田・齋藤という箱根予選を二桁順位&全日本にも出場している二人のエントリー漏れは大きいです。


また、コンディションが気になっていたムルアは結局間に合わずということでした。学連記録会を見ていても、まだまだ万全には遠そうでしたし、仕方ないか。一方で2年時に関東連合で9区を走っている渡邊が戻ってきたのはプラス材料です。3年生はオニエゴ、松倉、坪井と選手が揃っていますが、そこに渡邊も加わることになりました。そんな山梨学院大学の区間配置予想は以下の通りです。

瀬戸④ーオニエゴ③ー松倉③ー森山④ー荒井④
日影④ー坪井③ー新本①ー渡邊③ー遠藤④

~往路~

1区は瀬戸、全日本でも1区8位としっかりとまとめていますし、箱根予選で好走するなど長い距離に対応してきた一方、中距離のスピードもあってラストも強いです。本人も1区を希望しているようですし、大事な1区を任せるのにふさわしい選手と言えるのでは。


2区はオニエゴ、全日本8区を走った森山との2択になるかと思いますが、現状はオニエゴの方が力がありそうですし、順当ならばオニエゴになりそうかなあと。全日本7区というエース区間で好走しているのも好材料です。


3区は松倉、箱根予選ではチーム2番手の好走、全日本でも前半区間の2区を任されていますし、箱根も往路での起用が濃厚。半分消去法ではありますが重要度も高く走りやすい3区あたりがそのスピードを活かすにも良いのかなあと。


4区は森山、4区の距離が戻ったことで準エース区間に戻った4区、エース級が起用されることも多いですし、森山が2区出ないのならば4区が相応しいかなと。万全で無かった箱根予選から全日本ではしっかりとまとめ、さらにコンディションも上がっているということで、最後の箱根ではエースの走りを重用区間で見せてくれれば。


5区は荒井としました。本人が希望しているようですし、監督も山は比較的凌ぐ区間になりそうということなので、箱根予選で上位に入ったような主力を起用するということも無さそう。他には星野も希望区間として挙げていましたが、箱根予選も経験している荒井としています。

~復路~

6区は日影、山は正直わからないので、本人の希望区間が頼りです。日影は箱根予選では2年連続でまとめるなど安定感もある選手、復路のスタートとなる大事な区間で本人も希望しているのであれば、任せても良いのでは。


7区は坪井、本来であれば主要区間を走ってもおかしくはないのですが、箱根予選はチーム6番手、全日本ももう一歩だったことを考えると、比較的走りやすくてスピードも活かしやすい7区あたりが良いかなあと。復路ならば、区間上位での走りも期待したくなります。


8区はルーキーの新本、箱根予選や全日本の走りを見ると当然箱根で10人に入ってくるべき選手。ここ最近はルーキーの起用が無いのですが…以前はルーキーに7区や8区を任せることもありましたし、負担の少ない区間であろう8区あたりが良いかなあと。ゆくゆくはエース級になってほしい選手です。


9区は渡邊、コンディションが気になるところではありますが、エントリーされる以上は問題無いとして…前回関東連合とは言え、9区を走った経験があるのは大きいです。2年時には箱根予選をチーム2番手で走っている選手ですし、復活の走りを経験のある9区で見せて欲しいという思いも込めて。


10区は遠藤、箱根予選はチーム11番手でしたが監督の評価も悪く無さそうですし、1万も28分台まで伸ばしてきましたからね。箱根も出場する可能性は高そうですし、ただ実績からすると復路かなあということもあって、本人も希望している10区としました。

こうしてみてみると、主力を並べるであろう4区まではある程度戦えそうな気がしますよね~特にオニエゴ、森山のダブルエースは非常に楽しみです。箱根予選では、多くの選手が台頭してくる非常に収穫の多いレースでした。4区まで好位置でレースを進め、5区以降は粘る展開に持ち込みたいところかなあ。


山が未知数であることや復路の選手層は決して厚いとは言えず、さらに主力も欠いている厳しい布陣、箱根に1年で復帰を果たしたと言っても7位通過、箱根で目標である10位以内を目指すには険しい戦いが予想されます。しかし、箱根予選も前年度が惨敗したことや主力を複数欠いたことで通過は厳しいのでは?という声も多かったですが、いざレースとなればずっと通過圏内でレースを進め、崩れること無く箱根出場を勝ち取っています。


箱根に復帰して即シードはさすがに厳しいかもしれませんが、まずは現状の17位から1つでも上の順位を目指すのが現実的になるのかなあ。そして箱根予選のように新戦力の台頭も期待しつつ、また前評判を上回るような熱い走りを見せてほしいです!!

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