日体大記録会5000m(2020/11/15) 雑感 ~佐久長聖の伊藤が高校歴代2位の13分36秒57~

日体大記録会の5000mが昨日行われましたので、大学ごとに自己ベストを出した選手を中心にレース結果を振り返ります。1万mに比べると出場した大学生が少なかったこともあって好タイムこそ出たものの人数は少なかったですが…その分、高校生の走りが凄まじかったですね。

高校生

佐久長聖の伊藤が13分36秒57で高校歴代2位のタイムをマーク…2年時からトラックの強さはありましたが、ここにきて一気にタイムを縮めてきました。2年時の都大路は不本意な走りとなりましたが、今年はエースの走りを見せてくれれば。また、早稲田への進学が決まっており同じ佐久長聖OBである中谷同様に即戦力として活躍してくれそう。


同じく佐久長聖の吉岡が13分50秒と高1歴代1位となるタイムを叩き出しました。中3の都道府県対抗で6区で爆走し、長野の優勝に貢献してから10ヶ月で13分50秒は凄すぎます…佐久長聖の有望ルーキーは2区を任されることが多いですが、いきなり長距離区間への抜擢も十分ありそう。同級生の長屋も14分6秒と高1歴代6位のタイムをマークしており、佐久長聖のルーキー恐るべし…


学法石川の2年生エースとして期待される山口も13分51秒と素晴らしいタイム、1年時に13分台をマークした逸材が2年時にさらにタイムを縮めてきました。高2歴代4位の好タイムになります。高校生に素晴らしいタイムが続出した記録会となりました。

その他

全日本2区区間賞の川瀬が13分32秒73でさらに自己ベストを更新する走り、持ちタイムも伸ばしていますし、勝負レースでの実績も豊富と素晴らしい選手になりました。また、伊藤と同じ13分36秒をマークした日本人選手が2人おり、立教の上野とプレス工業の滋野になります。上野は立教というか…競技は第一線から退いて立教の監督になったのでは無いんでしたっけ…?13分36秒って実業団でも十分すぎる走りなのですが…こんな監督から指導を受けれるとは立教の選手も嬉しいでしょうね。


滋野は3000m障害でも実績のある選手ですが、転校して以降どんどん力をつけ、実業団でもさらに活躍を見せてくれているのが良いですね。日本選手権も楽しみです。ひらまつ病院の梶原が13分40秒で続いており、梶原も長く活躍を見せている選手の1人です。

帝京大学

全日本でも好走した鳥飼が14分5秒でベストを10秒更新しています。長い距離に強い選手ですが、スピードも身につけてきていますし、まだまだタイムは伸ばせそうです。安定感もあってチームにとって欠かせない選手になりました。

明治大学

中嶋が14分13秒でベストを11秒更新しています。1年の箱根予選に出場して以降、ちょっと出番の無い3年生で他の選手に差をつけられ気味の状況ですが、今日の走りをきっかけにまた飛躍してくれれば。

駒澤大学

北が14分18秒でベストを6秒更新、町田も14分36秒でベストを1秒ですが更新しているくらいかなあ。他はルーキーの赤星が14分9秒でベストに1秒届かず、東山も14分22秒でベストに4秒届かずのセカンドベストとなっています。

創価大学

三上が14分1秒でベストを9秒更新し、チーム3番手にまで浮上してきました。高校ベストは15分台だったかと思うのですが…3年時に13分台目前まできているのが凄いです。

日本体育大学

藤本が13分36秒でベストを18秒も更新、元々チームトップタイムでしたが、そこからさらに大幅に縮めてきたのは凄いです。日体大は1万mで28分台ラッシュがありましたが、藤本も負けていません。池田に負けじと3大駅伝でも活躍して欲しい。1万mの翌日に5千を走っている選手が何人もおり、水金は14分18秒でベストを18秒更新、1万に続いてのベストとなりました。また、谷口は14分16秒でベストに1秒及ばずもセカンドベストで走っています。

法政大学

松本康が13分46秒、鎌田が13分47秒を叩き出し、ともにチーム1,2位のタイムとなりました。これまで13分台ランナーは1人もいませんでしたが、一気に2人に。鎌田がこのくらいのタイムを出してもおかしくないと思っていましたが、松本康がさらに上回ってきたのはびっくりしました。箱根予選でも好走していますし、河田に負けじと2年生の台頭が著しいのが頼もしい。


山本恭が14分22秒でベストを6秒更新、奥山・河田がともに14分26秒でともにベストを6秒更新しています。山本恭・奥山は箱根予選でそれぞれ11,12番手、河田も箱根予選はチーム5番手とらしい走りが見せられませんでしたから。箱根予選で悔しい思いをした選手がベストを更新してきたのは良かったかなあ。河田はまだまだタイムを伸ばせるはずですが・・・

大東文化大学

倉田が13分55秒でベストを6秒更新、元々トップタイムだったベストをさらに更新し、チーム唯一の13分台ランナーとなっています。ルーキーの久保田も14分10秒でベストを8秒更新、チーム2番手に浮上していますね。1万では2年生の走りが目立ちましたが、5千でも下級生がチーム1,2位を占める結果に。さらに、北川が14分18秒でベストを18秒更新して7番手、木山は14分24秒でベストを20秒更新しています。

日本大学

疋田が14分14秒でベストを18秒更新してチーム8番手に浮上しています。どちらかと言えば長い距離が得意な印象でしたが、スピードも身につけてきたかなあ。濱田は14分25秒でベストを2秒ですが更新、来年度中堅どころとしてチームを支えて欲しい2人がタイムを伸ばしてきています。

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