専修大学 2020年度 箱根予選結果&箱根に向けて

続いては専修大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選落ちした大学で最も衝撃的なのが中央学院ならば、通過した中で最もびっくりは専修大学だったのかもしれません。最後に箱根予選に出場したのはもう7年も前、これだけ間が空いて再び箱根に戻ってくるのは容易ではありません。実際、今回箱根予選通過を果たした専修以外の大学は連続出場か2年ぶりの復活を果たした大学のみです。


過去6年を見ても、5kmや10kmで圏内につけていることはあっても、最終的には総合14~17位の間、過去4回はいずれも総合14位という結果です。そこから増枠の無い今年度に、エースの長谷川が抜けたタイミングで予選突破を果たすとは、びっくりでした。箱根予選結果はこのようになっております。

箱根予選振り返り

チームトップは44位だった木村、他の箱根予選通過校はいずれもチームトップを20位以内には送り込んでいますから、そう考えると全体順位としてはかなり低いことになります。しかし、期待のルーキー木村が早速見事な走りを見せたのは大きかったですね。今後、チームを牽引するエースとなっていきそうな期待があります。佐久長聖時代は同学年の鈴木や宇津野、下級生と比べても実績は乏しいですが、大学で負けない走りを見せていってくれれば。


チーム2番手の56位に茅野、3番手の61位に高瀬と2,3番手も木村とあまり差がなく走れたのも大きかったです。茅野は1年の全日本予選からメンバー入りを果たしている選手でハーフも元々64分14秒とチームトップクラスのタイムを持っていた選手ですが、最も大事な場面で結果を残してきました。高瀬も5千で14分20秒、1万で29分45秒とチーム上位のタイムを持ってはいますが、それでもここまでの走りを見せるとはびっくりです。二人とも、前回の箱根予選では14人に入ったものの、出場出来ていないわけですから…


チーム4番手の森島が86位、5番手の南が91位、6番手の99位が金久保と二桁順位が6人も走る結果となりました。ここ最近は3人とか多くても4人しか走る選手がいませんでしたから、中堅どころの粘りも大きかった。森島は5千で14分43秒、1万も30分55秒と目立つタイムは持っていない選手なだけに、この走りは衝撃的…南は1年時の箱根予選から走っている選手、ハーフも65分台のベストはもっていますが、それでもさすがの走り。金久保は1万で29分39秒とチーム上位のタイムを有していますが、勝負レースでもその力を発揮してくれました。


チーム7番手の105位に国増、8番手の130位に成島、9番手の173位に佐々木詩音とここまでが200位以内となっています。国増、成島、佐々木はいずれも5千で14分20秒台、1万で29分50秒台のベストを持つ選手ですね。こういった選手がこれまでは箱根予選で結果を残せてこれなかったのですが、今回はしっかりと走ってくれたのが大きかった。


チーム10番手の217位にルーキーの水谷が入り、10番手も200位台とはいえ大きく遅れなかったですから。5千のベストは高校時代の14分50秒のままのはずですが、そう考えるとよくぞ走ったと思います。トップ10に各学年2人以上入ってきているのも良いですね。11番手の259位に吉岡、他の2年生(高瀬、国増、成島)に比べると少し離されてしまいました。こちらも1万で29分50秒台のベストを持っている選手ですし、今後に期待かなあ。12番手の387位に横山と今回は大きく離されてしまうことに・・・1万も29分41秒と上々のタイムを有している選手なだけに、この走りはちょっと残念だったかなあ…

箱根に向けて

箱根に向けては当然厳しい戦いになることは間違いないでしょう。箱根予選を最下位通過ということは、現状の戦力としては20チーム中20番手ということ。そして、箱根では往路がハイペースで進むことになるため、箱根シード校とある程度渡り合えるエース級が何人も必要になってきますが先述のとおり、チームトップの走りは他の箱根予選会校にも遅れをとっている状況です。


ただ、まずはなんといっても箱根に6年間も出場出来ていなかったわけですから、そこを勝ち取ったというのが素晴らしいです。箱根になかなか出場出来ない間も、大きく箱根予選の順位を下げることはなく戦力を何とか維持しており、そして今回見事にチームとしてハマって箱根出場を果たしました。


当然箱根経験者はいませんし、これまでも箱根予選で好走経験のある選手がほとんどいなかったことを考えると、今回の箱根予選で好走した選手が当然箱根でも主力となってくることでしょう。チームトップの木村は1年ながら往路の主要区間を担うことになるでしょうし、茅野、高瀬あたりも往路候補となるのかなあ。森島、南、金久保といった上級生や国増、成島といった2年生も箱根出場の有力候補となってくることでしょう。


箱根予選を走っていない選手となると…前回の箱根予選でチーム2番手の77位と好走している大石がまず候補となってくるかなあ。今回は出場出来ていませんが、箱根予選で好走している実績は大きいです。持ちタイムでは、1万で29分22秒のベストを有している辻がいますね。チームトップのタイムを持つ選手なだけにこちらもメンバーに入ってきてもおかしくないのでは…


また、前回の箱根予選経験者では他に市来原、鹿嶋といった4年生がいます。前回の箱根予選に出場した選手がどれだけメンバー争いに絡んでくるのかもチームとしては大事になってきます。2年では1万で29分53秒をマークしている松本、ルーキーでは1万で29分54秒を先月マークしている山村らがいますね。29分台のベストを出すのはもう当然のようになってきており、着実に戦力も上がってきていたのかなあ。


箱根では正直最下位を回避出来れば上出来かなとは思うのですが…7年ぶりの箱根路をまずは大きなブレーキ無く楽しんで走り、今回の箱根予選が偶発的な通過ではなく、連続で箱根出場を果たすようなチームを築いていって欲しいです。前々回出場→前回出場まで3年、そして今回は7年と間が空いていると、どうしてもノウハウや戦力を整えるのが難しくなりますから…今回の箱根出場を復活のきっかけとしてくれれば!!

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