中央大学 2020年度 箱根予選結果&箱根に向けて

続いては中央大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。今年に入ってからは多くの選手が自己ベストを更新し、スーパールーキー吉居の大躍進、箱根予選でも全く危なげない走りで2位通過と箱根に向けて期待は高まるばかりです。箱根予選結果はこのようになっております。

箱根予選振り返り

チームトップは10位だったルーキーの吉居、トラックで別格の強さを見せていましたが、ロードでもハーフの距離でも強いことを証明しました。全日本では他大の有力ルーキーが素晴らしい走りを見せていましたが、吉居も出場すれば負けない思いがあるでしょう。1年目の箱根からエース級の活躍が期待されます。


チーム2~4番手の20位に森凪也、25位に三浦、29位に三須と20位台に3人が入ってきたのも中央の強さを証明しています。森凪也は昨年度はチーム内で圧倒的な強さを誇ったエースの1人、三浦も森凪也とともに3年生コンビとしてチームを牽引する存在ですから、ここまでは順当かなあと思うのですが、三須がここに入ってきたのにはちょっとびっくり。確かに三須は箱根3区経験者ではありますが、前回の箱根予選は192位ですからね…頼もしい選手がまた1人でてくることに…


チーム5番手の40位に箱根5区を9位で走っている畝、6番手の41位に箱根9区10位で走っている大森と4年生コンビが入ってきました。ともに主要区間で好走している実績は頼もしく、今年度も大きな戦力となってくれそう。


さらに、チーム7~10番手に51位の手嶋、58位の中澤、62位の加井、73位の池田と続き、この間はわずかに15秒という10番手までほぼ完璧と言って良い走りを見せました。手嶋は2年時に3大駅伝・予選会に全てエントリーされたものの不出場、中澤は初のエントリーでこの走りですから、選手層の厚さ、これまでの中央とは別格の強さを感じます。


加井は長い距離だともう一歩という印象で2年前は253位でしたが、4年生になって安定感も増してきました。上位10人で唯一不満があるとすれば、池田がこの位置だったことですかね…チームで唯一箱根予選も箱根もフル出場を果たしている中心選手、箱根も過去2大会は4区で10位前後で走っていますから、チーム上位で走っては欲しかったかなあ。まあ、贅沢すぎる悩みですけどね…


11番手の園木が131位、12番手の湯浅が179位ということで、期待のルーキー2人が10番手から離されてしまったのは残念ですが、今回箱根予選に出場していない面々を見れば、それもまた心配無いのかなあとも思えます。

箱根に向けて

2013年に途中棄権となって連続シードが途切れて以降、全日本に出場出来ず、箱根も6度出場していずれもシードに届かず、1度は予選落ちという状況が続いています。それ以来のシード獲得に向けて、今年度は過去最高のチャンスであり、戦力を有していると言って良いでしょう。


前回の箱根経験者は実に9人残っています。そして、今回も箱根予選に出場しているのはわずかに5人だけなんですよね。その5人(三浦、池田、畝、森凪也、大森)は今年度も中心として活躍が期待されますが…1万で28分37秒を持ち、箱根1区を走った千守、箱根2区を走っている川崎、箱根6区10位で走っている若林、箱根8区を走っている矢野とこちらのメンバーも箱根で十分戦力として期待される選手たち。


極論を言えば、前回の箱根経験者に吉居が加わるだけで10人揃ってしまうことになります。それも、5,6区という特殊区間をいずれも10位以内で走った選手が残っており、山対策も何も問題無い状況…これだけで盤石ぶりが伺えますが、プラス要素はまだまだあります。まず、前回は本来2区を走るべき森凪也が万全ではなくて7区に回っていますから、箱根予選で2年連続20位以内で走っている森凪也が往路に戻ってくれば、それだけで戦力は前回比で大幅アップ。


さらに、箱根予選で好走した三須、手嶋、中澤、加井らも当然箱根出場を狙ってくることでしょう。これだけで14人…まずはこの14人の中から10人が選ばれる可能性が高いとは思いますが…4年生ならば、箱根経験者である岩原がいますし、3年では先月5千で14分7秒のベストをマークし、前回の箱根にエントリーされた井上がいます。


2年ならば、1万で29分21秒をマークしている助川や前回の箱根メンバー入りの小林、そしてルーキーは箱根予選に出場した園木、湯浅だけではなく、1万で28分台のベストを持ち、高校時代の実績も豊富な中野、5千で14分8秒のベストを先月マークした伊東と16人の争いは非常に熾烈になりそう。


先述の通り、山に不安はなく、往路の1~4区も前回走ったメンバー(千守、川崎、三浦、池田)に吉居、森凪也とエース格は当然往路を走るでしょうし、2年前に3区を走った三須も往路を任せられそう。復路も箱根経験者と箱根予選で好走した選手で固められるのですから…正直不安要素はほぼ無いと言ってよいのではないでしょうか?


しいていえば、ずっと箱根でシードを獲得出来ていないという状況はありますが、今年度の戦力は段違いですから…シードは最低限の目標でどれだけ上位に食い込んでこられるかというのが現実的な目標となりそう。スーパールーキー吉居の3大駅伝デビュー戦も非常に楽しみですし、中央がまた強豪としての強さを取り戻したのは、2020年度だったと言えるような結果を箱根で残して欲しいです!!

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