第57回九州実業団毎日駅伝結果 ~旭化成が日本人ALL区間賞で優勝~

東日本実業団駅伝が行われた昨日、九州実業団毎日駅伝も行われましたので、そのレース結果を振り返っていきます。レース結果(PDF)はこのようになっております。九州からは上位8チームが1月1日に行われるニューイヤー駅伝の出場権を得ることになります。

1位:旭化成A

ニューイヤー駅伝で4連覇中の王者である旭化成がここでも圧倒的な強さを披露、茂木が1区で区間賞を獲得すると、3区相澤、6区孝が区間新&区間賞、4区謙太、5区大六野、7区鎧坂が区間賞という7区間中6区間が区間賞という完璧なレースで優勝を果たしました。正直、強すぎますね…元々、ニューイヤー4連覇中のチームに大学最強の相澤が加わったわけですから…


唯一外国人区間が7位というのは不安ではありますが…旭化成Bのベニエルは区間3位で走っていますし、大きな問題では無さそう…旭化成Bは当然オープン参加ではありますが、今井が1区5位、小野が3区5位、安藤が6区5位などの走りもあって6位相当…本当に2チーム出場出来る選手層を誇ります。補欠にも紘太や宏らが控える王者は、ニューイヤー駅伝5連覇に向けて今のところ死角は見当たりません。間違いなく優勝候補筆頭でしょう。

2位:三菱重工

MHPSから、今度は三菱重工とまた名前が変わったのですね…MHPSから三菱パワーに親会社が変わったけど、チームとしては三菱重工なのかな…?個人的には、こちらの方が分かりやすい気が…1区のルーキー山下が7位とまずまずのスタート、残る6区間は全て区間2~4位でまとめてきっちりと2位を確保しました。エースの井上は5区2位で走っていますね。


補欠にはマラソン経験豊富な松村や期待の高卒ルーキー林田らがいますね。選手層ではさすがに旭化成には及びませんが、エース井上を中心に主要区間で計算出来る選手が揃っています。ニューイヤー駅伝でも上位に入ってくる可能性は十分ありますね。

3位:トヨタ自動車九州

1区の藤曲が6位と上々のスタートを切ると、3区の改木が、6区の志水がともに区間2位の快走、アンカーの渡邊が区間3位で同タイムの争いを制し、3位に入りました。改木、志水、渡邊はいずれも高卒の選手たちなんですよね。トヨタ自動車九州は実業団の中でもトップクラスに高卒の選手の育成に成功している印象…そこに今年度は藤曲や今西といった大卒ルーキーも加わり、戦力はさらにアップしています。トヨタ自動車九州もニューイヤー駅伝で上位に入るだけの力がありそうです。

4位:九電工

大塚が区間2位と好スタート、コエチが区間賞の走りでトップに浮上。九電工の外国人選手はかつてのタヌイなど外国人選手の中でもトップクラスの選手を有しています。その後は6区こそ10位と苦しみましたが、残る区間はいずれも4~6位でまとめての総合4位でニューイヤーを決めています。青学で活躍した久保田が結局駅伝で走ること無く引退となってしまったのは残念ですが…今年度も舟津や赤崎といった大学で活躍した新戦力が加わり、安定して高いレベルを誇っています。

5位:黒崎播磨

1区の田村友佑が区間3位と好スタート、3区土井が区間4位、4区中村、5区細谷がともに区間3位で走るなど、全7区間を3~7位という安定の走りで総合5位、きっちりとニューイヤー出場を決めています。黒崎播磨も高卒の選手をしっかりと育成して何人も主力となってきている印象ですが…その一方で土井や細谷など大卒の選手もきっちりとメンバー入りを果たし、さらに好走と良いチーム状況ですね。総合力は年々増しているようで楽しみです。

6位:安川電機

1区高橋は区間10位と出遅れてしまうことに…2区のインターナショナル区間に外国人選手を起用出来ず、ちょっと不安なところでしたが…2区をベテランの中本が区間9位でまとめると、古賀が5区4位、北島が6区4位、大畑が7区5位と終盤3区間を5位以内できっちりとまとめ、6位で通過を果たしました。安川電機は大学生中心ながらも古賀など楽しみな選手も育成してきていますよね~ニューイヤーでどこまで戦えるか。

7位:ひらまつ病院

年々強化を果たしているひらまつ病院が今回も7位でニューイヤー行きを決めています。1区梶原が区間9位、2区のデレセは区間10位とちょっと苦しい走り…ボーダー争いを繰り広げるチームの1つとなりましたが、アンカーの坂本が区間6位でまとめたのが大きく、きっちりと出場権を確保しました。ひらまつ病院も毎年しっかりと選手を補強して戦力をアップさせていますよね。まだまだ、ニューイヤーに出場するチームでは戦力的に厳しいでしょうが、今後が楽しみなチームです。

8位:戸上電機

わずか4秒差の争いを制したのは戸上電機、1区の北村が区間12位と苦しいスタートも2区カリウキが区間4位の走りで浮上、3区で区間10位の後は4区以降全て区間9位というある意味凄い安定感…9位西鉄との差は道中も僅差で3区終了時で2秒差だったのを始め、4区以降も常に10秒以内の争い…アンカー金丸が何とか逃げ切ってのニューイヤー出場となりました。ちょっと戦力的には厳しいかもと思っていたのですが、何とか最後の枠に入り込んできましたね~大坪や金丸といった箱根経験者も加わるようになり、徐々に戦力も上がってきているようです。

9位:西鉄

西鉄はあと一歩届かずでしたね…先述の通り、常に戸上電機と僅差で競ってきたのですが…10区間中5区間が10位か11位という状況でなかなか稼ぐ区間が無かったのが厳しかったかなあ。総合10位以下は6分以上離れており、実質9チームで8位以内を争うわけですからね。ひらまつ病院や戸上電機が積極的に補強している状況に比べると、エントリー時点で13人中10人しかいない状況を考えてもこのままジリ貧になる恐れが…これからの巻き返しに期待かなあ~

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