第52回(2020年)全日本大学駅伝戦力分析&区間配置予想 ~日本体育大学~

続いては、日本体育大学の全日本大学駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。前回の全日本は、1区の池田、3区の中川、7区の山口という3本柱が1桁順位で走ったものの、残る区間は12位以下と苦しい走りになってしまい、総合14位でシード落ちとなっています。今年の箱根予選では、ダブルエースの池田、藤本に復活した岩室の活躍もあって6位通過、連続出場記録を順当に伸ばしました。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。

4年生

前回の全日本は1区8位、箱根は1区3位で走り、箱根予選ではチームトップの7位で走っている池田、前回の全日本では5区16位、箱根予選ではチーム7番手の87位で走っている野上、2年前の全日本では6区3位と好走、箱根予選ではチーム3番手の63位と復活の走りを見せた岩室。


前年度の箱根では8区17位、箱根予選ではチーム11番手の232位と苦しい走りになった嶋野、1万で29分22秒を先月マーク、箱根予選ではチーム5番手の82位で走っている福住、箱根予選ではチーム10番手の149位で走り、3大駅伝初エントリーを果たした森下、1万は先月マークした30分22秒がベストながら、箱根予選ではチーム4番手の72位と好走を見せた菅沼の7人。

3年生

前回の全日本では6区12位、箱根予選では85位で走っている大内宏、箱根予選ではチーム9番手の142位、2年連続の全日本エントリーとなった岡嶋、5千で14分2秒のベストを持ち、2年時の箱根予選ではチーム11番手の166位で走っている佐藤の3人。

2年生

1万で29分46秒のベストを持ち、1年時の箱根予選ではチーム9番手の133位で走っている名村、1年時の箱根予選ではチーム6番手の66位も、今年度の箱根予選ではチーム最下位の280位となってしまった盛本、前回の箱根では5区16位、箱根予選ではチーム2番手の22位で走っている藤本、箱根予選ではチーム8番手の134位で走っている村越の4人。

1年生

高校時代に5千で14分12秒とこの学年トップタイム、1万では30分17秒をマークしている漆畑、高校ベストは14分36秒、先月1万で30分38秒をマークしている水金の2人。

箱根予選に出場した12人は順当にエントリーを果たしていますね。このメンバーがまずは中心となることでしょう。その一方で、箱根予選と同様に全日本経験者の松尾や加藤、箱根経験者である亀田、太田、大内一らは揃って外れてしまいました。まあ、箱根予選にエントリーされていない時点で、全日本も厳しい可能性が高いと思っていましたが、これだけ3大駅伝経験者が外れている大学も珍しいです。


ただ、外れてしまったのは仕方無いですし、今年度結果を残している選手で臨めるのは大事です。菅沼、福住といった今回の箱根予選が3大駅伝・予選会初出場ながら好走する選手も出てきていますし、過去5大会は11~14位となかなか1桁順位に届いていない現状を打開していきたいところ。そんな日本体育大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

藤本②ー岩室④ー菅沼④ー大内宏③
福住④ー漆畑①ー池田④ー野上④

箱根予選は、7番手の87位と8番手の134位と大きく順位差があったので…箱根予選で1~7番手の選手+ルーキーで予想しました。1区は藤本、1区はずっと池田が務めてきましたが…もはや絶対的エースとなった池田を1区はさすがにもったいなさすぎる。かといって、1区で出遅れは避けたいことを考えると、続く実力者である藤本に任せるのが安心かなあと。


2区は岩室、前半区間は主力を起用してきたいところを考えると、3大駅伝の実績で池田に次ぐ岩室が妥当かなあ。箱根予選もチーム3番手ですし、岩室の復活はチームにとって本当に大きい。3区は菅沼、箱根予選ではチーム4番手の素晴らしい走り、この走りを見れば3大駅伝でも見てみたくなりますよね。まずは3区あたりでどうでしょうか。


4区は大内宏、重要区間が前半と後半になったことで、その間である4区はつなぎ区間の中でも比較的大事になるんですよね。となると、持ちタイムもよく、箱根予選も二桁順位で走り、前回の全日本も経験する大内宏が良いのでは。

5区は福住、菅沼同様に初の予選会で上々の走り、1万でベストを先月更新するなど勢いのある選手です。3大駅伝にも出場してほしい選手ですし、5区あたりかなあと。6区は漆畑、箱根予選を走っていない選手を1人は起用してくるのではないかと。4年生が中心になることを考えると、ルーキーを全日本で見ておきたいというのもありえると思い、期待のルーキーである漆畑としました。


7区は池田、池田を7区まで残しておく余裕は無いかなあと思いつつ、最短区間の1区よりは、エース区間で見てみたいという思いもあり、7区としました。前回の全日本を見ると、7区の重要性はさらに高まっていそうですからね…


8区は野上、最長区間は長い距離に経験のある選手に任せることになると思いますが、前回の全日本を経験し、箱根でも9区を任された野上が良いかなあと。7,8区の両方にエース格を残す余裕は流石に無いでしょうから…

前回よりは戦える布陣となりそうですが、かといってシード争いに加われるかというとちょっと微妙な気がしますねえ。箱根予選の結果を見ても、池田・藤本が抜けていて、続く選手がちょっと主要区間を任せるには力不足かなあと…皆さんの順位予想を見ると、現時点では13位となっており、比較的評価は厳しめですね。今回は関東15校+そこに割って入る力を持つ関西の立命館の16校で順位予想をしているので…


前年度は全日本も箱根も一部の実力者を除いて区間下位に沈む苦しい走りになってしまいましたからね。エース級以外の選手がつなぎ区間でどれだけ走れるかというのは、箱根に向けても非常に大事になってくると思いますし、過去2年は3大駅伝で良い結果を残せていないだけに、再び強いチームを目指す上できっかけとなるレースにしていって欲しいです!!

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