第52回(2020年)全日本大学駅伝戦力分析&区間配置予想 ~順天堂大学~

2020年10月28日

続いては、順天堂大学の全日本大学駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。前回の全日本では6区終了時で2位と好位置をキープ、7、8区で崩れてしまい、総合9位でシード獲得こそなりませんでしたが、見せ場を作りました。箱根予選では、10番手でも39位という圧巻の走りでダントツのトップ通過、別格の強さを見せました。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。

4年生

前回の全日本では3区5位と好走、箱根予選では36位で走っている清水、前回の箱根では1区18位、箱根予選では43位で走っている原田、前回の全日本では1区4位と好走、箱根予選では39位で走っている野口、5千で14分5秒を今年度マーク、箱根予選に続いてのエントリーとなった北村の4人。

3年生

1万で28分59秒のベストを持ち、箱根予選では27位で走っている吉岡、1万で29分13秒のベストを持ち、箱根予選では32位で走っている近藤、1万で29分17秒を先週マーク、3大駅伝・予選会通じて初エントリーとなった鈴木、1万で29分26秒のベストを持ち、1年の全日本、箱根以来の3大駅伝エントリーとなった牧瀬の4人。

2年生

1万で28分39秒のベストを持ち、箱根予選では24位で走っている伊豫田、1万で28分43秒のベストを持ち、箱根予選ではチーム2番手の12位で走っている野村、前回の全日本では6区3位の好走、箱根予選でも31位で走っている西澤、5千で14分19秒のベスト、先週1万で29分12秒をマークしている荒木、1万で29分42秒のベスト、箱根予選ではチーム最下位ながら75位で走っている四釜の5人。

1年生

1万で28分58秒のベスト、箱根予選ではチーム3番手の21位で走っている石井、5千は高校ベストの14分20秒ながら、箱根予選では30位で走っている内田、3000m障害で日本歴代2位を叩き出し、箱根予選ではチームトップの5位、61分41秒のU20日本記録で走っている三浦の3人。

箱根予選では他を寄せ付けない強さを見せた順大、出場した12人全員が全日本にも順当にエントリーされています。11番手でも43位だった中から8人を選ぶこと自体が贅沢過ぎます。そこに先週1万で29分10秒台のベストを出している鈴木、荒木と勝負レースでも記録会でも結果を残している選手が揃いました。


前回の全日本でエース区間の7区を走った澤藤、箱根5区を走った真砂、1年時に全日本wの走った小島、1万で28分48秒を持つ平らが外れてはいるのですが、それでも箱根予選の結果を見れば、全くその影響を感じさせない程です。そんな順天堂大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

野口④ー三浦①ー清水④ー野村②
伊豫田②ー石井①ー西澤②ー吉岡③

箱根予選で上位に入った選手が当然中心になってきますよね。トップ10に入った選手の中からこれまでの実績などを加味して8人を選んでいます。1区は野口、箱根予選はチーム10番手でしたが、前回1区4位で走っている実績はやはり大きく、2年連続という経験もあります。ラストの切れ味も抜群ですし、スターターとしてふさわしいかなあと。


2区は三浦、どの区間でも任せられそうな期待のスーパールーキーですが…前半に起用される可能性が高いかなあと。ならば、他大の主力が走ることも多い2区で存分に力を発揮してもらうのが良いかなあと。どの区間を走るにしても、非常に楽しみです。3区は清水、こちらも箱根予選こそ9番手でしたが、前回は3区5位と好走している選手です。1,3区を経験豊富な4年生に任せ、その間をルーキーに任せるという布陣が安心かなあと。正直、誰も心配いらなそうですが…


4区は野村、持ちタイム、箱根予選の爆走ともに魅力的な選手ではありますが、3大駅伝の実績となると、1年時の出雲5区13位のみ。当然、あれから別格の力をつけているとは思いますが、いきなりの7,8区という主要区間よりはまだ走りやすいであろう4区あたりで楽に走ってもらうのが良いかなあと思い、4区としています。

5区は伊豫田、こちらも野村同様に1万の持ちタイムと箱根予選の走りは文句の無い2年生。ただ、3大駅伝はまだ未経験であるということから、野村同様に走りやすい5区あたりで良いんじゃないかなあと。正直、つなぎ区間に1万で28分台、ハーフで61、2分台の選手を起用出来るほど選手が揃うのは贅沢ですよね。


6区は石井、距離が変わった後の過去2大会は6区を野村、西澤とルーキーに任せているんですよね。その流れでいくのであれば、箱根予選で素晴らしい走りを見せた石井かなあと。1万でも既に28分台のスピードがありますし、三浦と切磋琢磨してほしい選手です。7,8区の長距離区間が実は非常に悩ましいところなのですが…


エース区間の7区は西澤としました。前回の全日本を始め、3大駅伝という勝負レースで崩れたことの無い安定感、箱根予選もきっちりとまとめていますし、2年生ながら信頼感抜群の選手なんですよね。まだ今回の箱根予選しか実績の無い選手よりも、3大駅伝で結果を残している選手の方がエース区間を任せるには安心かなということで、西澤としました。


8区は吉岡、順大はあまり8区にはエース級の選手を起用せずに長い距離に強い選手に任せる傾向があります。となると、となると箱根予選の中で最も上位で走った上級生である吉岡でどうかなあと。3大駅伝の経験はありませんが、1万で28分台のベストを持つ他、既にハーフも63分台で走った経験があるというのも心強いかなあと。

箱根予選のような走りを見せられるのであれば、もうどれだけ上位争いに絡んできても驚きは無いですね。それだけ、本当に驚異的な走りを見せてくれました。前回の全日本では6区終了時まで2位という順位をキープしていた実績も、期待値をさらに高くします。シード争いではなく、前回のようにトップ3を最後まで争ってくる可能性もあり得るかと・・・


その一方で、箱根予選は前年度と違ってコンディションが良く、さらにアップダウンの少ない周回コースという非常に走りやすい条件だったのもまた事実です。予選会と本戦ではプレッシャーも変わってきますし、そこでどれだけの力を発揮出来るのか、未知数も部分があります。3大駅伝経験者も16人中5人と多くは無いですしね。


期待も不安もありますが…それでも圧倒的に期待の方が大きいかなあ。箱根予選のタイムは正直当てにならないと思っていますが…11番手でも43位だったという圧倒的な強さは紛れもない事実です。最も大事なレースの1つである箱根予選に全員が揃って合わせられたという実績は全日本にも十分に活かせられるのでは無いかと。前年度は3大駅伝全てで消化不良のレースとなってしまいましたが…全日本では非常にハイレベルな総合力を武器に、大暴れして欲しいです!!

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