第97回(2021年)箱根予選 戦力分析 ~法政大学~

いよいよ、箱根予選も明日に迫ってきました。最後は法政大学の箱根予選に向けての戦力分析を行います。前回の箱根はエースの佐藤を欠いた影響もあり、3区終了時で最下位と非常に苦しい展開に…その後は5区4位だった青木の走りなどで巻き返したものの、総合15位に終わり、4年連続の箱根シード獲得とはなりませんでした。箱根予選にエントリーされた14人の持ちタイムは以下のようになっています。

前回の箱根経験者は5人残っており、4人(鎌田、河田、中園、清家)がエントリーされています。全日本、箱根と1区を走った久納が外れてしまったのは残念です。そして、法政のエントリーを見てまず気になるのは4年生が1人しかいないことですね。3年生も3人しかおらず、2年生が7人とかなり極点な学年構成となっております。


4年生では、3大駅伝に唯一出場経験のある田辺を始め、ハーフでともに63分台のベストを持つ鈴木、糟谷、前回の箱根にエントリーされた須藤らが揃って外れています。ハーフの距離である箱根予選で4年生の存在は大事になりますが、勝負レースでの実績となると他の学年に比べて乏しいため、1人というエントリーもある意味しょうがないのかなあと…

逆に驚いたのが7人もエントリーされた2年生ですね。エースの1人である河田や箱根を走った中園は当然としても、残る5人はいずれも3大駅伝・予選会を通じて今回が初エントリーです。高校時代から実績のある内田、松本に1年時からタイムを伸ばしてきた川上ら楽しみな選手が揃ってはいるものの、チームの命運がある程度2年生にかかってくるであろう状況は、正直不安もあるかなあと。


今回のエースとして期待されるのは鎌田、清家、河田になるでしょうか。箱根2区を任された鎌田、箱根の主要区間を一桁順位で走った清家、河田と力のある選手たちであり、今回の箱根予選でも稼ぐ役割を担うことになりそう。ルーキーが3人入ってきており、5千で14分10秒のベストを持つ宗像の他に14分30秒台の高校ベストを持つ2人が入ってきました。早速大学でもベストを更新していますし、それだけしっかりと走れているということでしょう。

直近の記録会では、2レースに出場し、設定タイムが14分50秒、14分30秒前後で走っていたようです。当然、箱根予選を想定しての走りであり、ここできっちりと走れた選手がエントリーされたということですよね。過去に実績のある選手や持ちタイムの良い選手よりも、走るべきレースで走れている選手を選ぶというのは、個人的には妥当だと思います。選手も納得がしやすいですし。


皆さんの順位予想、現時点では8位となっており下位通過という予想が多いです。私も通過はするとは思っているのですが…ボーダー争いに巻き込まれる可能性もある大学の1校かなあという位置付けです。ある程度上位で走ってくれるであろう選手は何人もいますが、他大のエースに負けずに大きく稼いでくれるほどかと言われると、そこまで期待するのは難しいかなあと。


また、多くエントリーされている下級生も正直未知数な部分は多い…選考レースを勝ち抜いて選ばれているのですから、当然力はあるのでしょうが、箱根予選という大舞台で力を発揮出来るのかは期待と不安が入り混じります。3年連続でシードを獲得していたわけですから、当然箱根予選を経験したことのある選手が1人もいないのも少しだけ気になります。これまでも、戦力的に厳しいかもと思われるような勝負レースでも結果を残してきたのが法政大学ですし、今回は決して予選落ちするような戦力では無いですし、各選手が持てる力をしっかりと発揮して予選会を通過し、前回悔しい思いをした箱根で借りを返して欲しいです!!

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