第97回(2021年)箱根予選 戦力分析 ~順天堂大学~

本日は順天堂大学の箱根予選に向けての戦力分析を行います。前回の箱根では、2区終了時で17位と苦しい位置、その後も一時は12位まで順位を上げたものの、3区以降は12~15位の間を抜け出せず、総合でも14位で2年連続のシード獲得とはなりませんでした。崩れる区間は少なかったのですが、最も良かった区間でも9位ということで、大きく稼ぐことも出来なかったのが厳しかったです。箱根予選にエントリーされた14人の持ちタイムは以下のようになっています。

前回の箱根経験者は5人残っており、やや少ないです。そのうち4人(原田、野口、清水、西澤)が今回もエントリーされています。箱根5区を走った真砂は5区だけではなく持ちタイムも着実に伸ばしていただけに、外れたのは残念…また、3大駅伝に4度出場し、主要区間も多く走っている澤藤が前回の箱根同様に外れてしまったのも痛いです。


3年生はハーフで63分31秒を持つ人見や1万で29分1秒を持ち、3大駅伝経験者である小島もいません。2年生は1万で28分48秒を持つ平が外れています。こうしてみてみると、エントリー漏れしている選手が多くも感じるのですが…順大は持ちタイムの良い選手が多いですし、14人のメンバー争いが熾烈だったとも言えます。

4年生で言えば、原田、清水、野口といったチームの中心選手に、前年度3大駅伝フルエントリーだった矢野や5千で14分5秒を出した上級生になって台頭してきた選手。3年生も28分台のベストを持つ吉岡に1万で29分13秒、ハーフで64分7秒と持ちタイムの良い近藤。2人だけですがいずれも楽しみな選手。2年生はルーキーイヤーから活躍を見せる西澤が経験では抜けていますが、28分39秒を持つ伊豫田、28分43秒を持つ野村ら持ちタイムは全学年を見渡しても随一。ルーキーは既に28分台のベストを持つ石井に3000m障害で驚異的な強さを見せる三浦がおり、期待しかありません。


各学年に軸となる選手がいるのはやはり大きいですし、他大と比べても上位の戦力を有しているのではないでしょうか。箱根予選経験者となると、元々が野口・澤藤の二人しかおらず、エントリーされているのも野口だけと箱根予選の経験が不足しているのは数少ない不安要素ではありますが、1万mやハーフで持ちタイムの良い選手も多いですし、崩れるイメージも無いです。

皆さんの順位予想、現時点では3位となっていますね。ちょっと1,2位の2チームとは離れていますが、逆に4位のチームとも離れており、単独3位という位置付けでしょうか。私も箱根予選の出場争いに巻き込まれるようなチームではないかなと思っています。以前は箱根予選を苦手とする大学という印象だったのですが、過去2大会は4位、2位と上位通過を果たしていますし、しっかりと合わせられるようになってきたかなあと。



清水、原田、野口、西澤といった箱根経験者は箱根予選でも稼ぐ役割が期待されますし、14人中7人(清水、原田、野口、吉岡、伊豫田、野村、石井)が28分台のベストを持っているというのはやはり強力です。上級生はハーフで持ちタイムの良い選手が多く、逆に下級生は5千や1万で持ちタイムの良い選手が多いです。個人的には3000m障害で日本歴代2位のタイムを持つ三浦がハーフでどれだけ走ってくれるかが楽しみです。偉大な先輩である塩尻のようにいきなり爆走してほしいなあ。


箱根予選で落ちるような大学では無いでしょうし、トップ通過を争うであろう大学の1校だと思います。もちろんトップ通過出来るのが理想でしょうが、まずはきっちりと箱根予選を不安なく通過し、全日本、そして箱根へとつなげていって欲しいです。十分、箱根シードも狙えるだけのチームだと思いまし、箱根予選から強さを発揮して欲しいです!!

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