第97回(2021年)箱根予選エントリー発表&雑感 ~大混戦必至の予選を突破する大学は?~

2020年10月6日

本日、箱根予選のエントリー(PDF)が発表されました。コロナの影響で例年よりも極端に記録会や大会に参加する機会が少なく、現有戦力が分かりづらい部分もありますが…なかなか万全とはいかないエントリーのようにも思える大学も多いですね。今回は私がデータ管理している14大学+αについて、エントリーを見た感想を簡単に述べていきます。

中央学院大学

エース格の高橋、栗原らは順当にエントリーを果たしています。その一方で3大駅伝を5度経験している石綿が外れてしまいました。このエントリー漏れはちょっと痛い気が…ただ、全体的に見ると比較的順当なエントリーのようにも思えます。新戦力の台頭も楽しみな2年生が5人もエントリー、期待のルーキーからは持ちタイムも高校時代の実績もNo.1の伊藤が順当にエントリーを果たしています。戦力的に通過自体は問題無さそうかなあ。

中央大学

No.1ルーキーの吉居が順当にエントリー、どんな走りを見せてくれるのか楽しみです。池田、畝、三浦、森凪也といったエース格もきっちりと入ってきています。上級生は比較的順当なように思えます。その一方で2年生のエントリーが中澤のみとなっており、箱根1区を任された千守を始め、助川、若林といった期待の選手たちも揃って外れてしまいました。また、ルーキーも吉居と並んで期待されていた28分台のベストを持つ中野も外れています。伊東、羽藤といった持ちタイム上位のルーキーもいませんね。ただ、これだけ選手が揃う中央からすれば、問題は無さそうです。

拓殖大学

今年度全くと言っていいほどレースに出ていない拓殖大学、現状の戦力が全くもって見えない状況ですが・・・ルーキーは一人もエントリーされませんでした。エースのレメティキは順当にメンバー入を果たしましまたが、4年生では石川、松岡といった箱根経験者が揃って外れてしまうことに…決して選手層が厚いとはいえない拓殖なだけに、これは痛いのでは…他の選手は大きなエントリー漏れは無さそうですが、戦力的にはかなり厳しそうに見えますね…今年度、姿を見せていないのがどう影響するか。。。最も予想しづらい大学の1つです。

順天堂大学

吉居と並んで1年目から大活躍のスーパールーキー三浦が順当にエントリー。清水、野口、西澤ら主力もメンバー入りを果たしています。しかし、3大駅伝に4度出場経験のある澤藤は外れてしまいました。出雲・全日本を経験している小島も外れ、1万で28分台のベストを持つ平もいません。ただ、ハーフの実績がある選手がしっかりと入っていますし、三浦・石井のルーキーコンビも楽しみ。箱根予選通過を目指す分には問題のない戦力が整っていそうです。

法政大学

上級生が14人中4人しかいない珍しいエントリーとなっていますね。特に4年生が1人だけというのは、通過を目指すような大学では最小です。3大駅伝経験者の田辺やハーフで持ちタイムの良い糟谷、ハーフ64分台の須藤、中村らが揃って外れています。それだけ下級生の方が力がある、調子が良いということでしたら問題ありませんが、ちょっと心配です。エース格の鎌田、河田、清家らは揃ってエントリーを果たしています。内田、川上、松本といった楽しみな2年生が揃ってエントリーされたのも期待したいところ。2年生の走りが非常に大事になってきそうです。ちょっと、経験のある選手が少ないのが怖いかなあ。。。

神奈川大学

井手は順当も、とともにエースとして期待される北崎が外れてしまったのは痛いです。前回の箱根予選で好走し、箱根2区を走っている選手がいないのは辛い…全日本予選を走っている島崎もいません。昨年度、飛躍を遂げた3年生は川口、西方、安田ら主力らがエントリーされています。期待のルーキーは4人もメンバー入りを果たしています。特に、都道府県対抗の優勝に貢献した宇津野や持ちタイムの良い高橋らは即戦力候補だと思っていましたし、楽しみです。通過自体は問題ないとは思いますが…

日本体育大学

エースの池田に復活を期す岩室も入ってきたのは嬉しいです。4年生が全体の半分である7人を占めていますが、それでも箱根を走っている太田、大内一、亀田らが揃って外れているんですよね。全日本を走った松尾もいませんし、それだけ4年生の選手層が厚いとも言えますが、未知数な部分もあります。他は2年の藤本、盛本らが順当に入ってきています。ただ、ルーキーのエントリーが0人なのはちょっと寂しいかなあ。さすがに予選落ちすることは無いとは思いますが…3大駅伝の経験者が多く外れたのが正直不安ですね。。。

日本大学

留学生のドゥングに横山、武田、樋口といったエース格がエントリーしている一方で、宮崎が外れたのは痛いです。ハーフでの持ちタイムもよく、何よりも箱根6区4位と大事なところで好走している選手ですから…3大駅伝も箱根予選も2度走っている野田も外れてしまいました。3年生も橋口、鈴木といった箱根を経験している選手がいないんですよね。2年生以下は比較的順当に思えますが、個人的にはハーフで64分16秒を既に高校時代にマークしている原田が外れてしまったのは残念。全体的には…上級生がこれだけ主力どころでエントリー漏れがあるのは通過に向けて心配です。。。

国士舘大学

留学生はヴィンセントだけがエントリーとなりました。ちょど先日、国士舘記録会があって好走していた選手が多かったですからね。清水拓、木榑、三代などそこで上位に入った選手が順当にエントリーを果たしています。箱根を走っている孝田、荻原らは外れてしまいましたが、先日の記録会の結果からするとある意味順当とも言えるのかなあ。ルーキーは持ちタイムを大学で伸ばした山本、中西がエントリーも実績がNo.1の遠入が外れてしまったんですよね。これは残念…記録会のような走りができれば、通過は問題無さそうですが果たして?

筑波大学

エースの西を筆頭に選手が揃う4年生は大土手、猿橋、相馬、児玉ら箱根経験者が順当にメンバー入りを果たしています。箱根経験者がきっちりとメンバーに入ってきているのはまずは良かったですね。ルーキーが3人も入ってきたのはちょっと意外でした。しっかりと育成できているということでしょうか。その一方で最も持ちタイムの良かった大塚が外れたのはちょっと残念。山下、山本、小林といった箱根予選を走っている選手が複数外れているのも気になるところですね~中堅どころがちょっと薄くなってしまったのでは?

上武大学

エースの岩崎に成長著しい村上らが順当にエントリー。先月末に記録会に大挙出場して出場しており、そこで結果を残した選手がメンバー入りを果たしている形です。記録会で29分台で自己ベストを出した選手は一通りエントリーされているようですし、ある意味分かりやすいですよね。選考会で結果を残した選手が入ってくるというのは…その一方でルーキーでは1万でタイムを伸ばしている芝や高校時代に実績のある額賀、米林らは外れており、29分台のベストを持つ青山が唯一のエントリーとなりました。記録会の自己ベスト連発を見る限り、復活を期待したくなりますね~

城西大学

菅原、菊地という4年生のダブルエースは順当にメンバー入りも、並ぶエースとして期待される松尾が外れてしまったのは痛すぎます。。。3大駅伝を3度経験している大里も外れてしまいました。ハーフで持ちタイムの良い田部、野上ら4年生もいません。その一方で1年生が大量5人もエントリーされているんですよね。ただ、いずれも1万で29分台のベストを持つ選手たちですし、決して意外なエントリーというわけでは無いです。ルーキーに負担がかかる状況は避けたいですが、最低でも3人走ることを考えると、正直不安の方が大きいかなあ。。。

山梨学院大学

絶対的エースとして期待されたムルアが外れてしまいました。持ちタイム、実績ともにずば抜けている選手なだけにあまりにも痛い。。。通過を狙う大学において、最も痛いエントリー漏れかもしれません。ただ、救いなのはオニエゴが28分30秒までタイムを伸ばすなど上級生になってぐっと成長しているところです。日本人エースの森山は順当、持ちタイムの良い田矢や関東連合で9区を走った渡邉もいないんですよね。。。期待のルーキーである新本は入ってきましたが、ただでさえ戦力が厳しいところに、前回の箱根予選でチーム1,2位を欠くのはさすがに厳しすぎる。。。

大東文化大学

エース格の三ツ星はエントリーも、前回の関東連合で8区を走った吉井が外れてしまいました。箱根予選でチームトップの選手がいないのは厳しいです。箱根予選を経験している服部もいません。その一方で主力が揃う2年生は持ちタイム上位の選手たちがきっちりと入っていますし、楽しみな選手が揃うルーキーも菊地、久保田の二人がメンバー入りと下級生は盤石なのですが、その分上級生が…前回の箱根予選であれだけ苦戦した状況で主力を欠くのは厳しすぎますね…

その他大学

箱根初出場を狙う2校、麗澤と駿河台がやはり注目ですよね。麗澤は前回の箱根予選で上位に入った選手は一通りメンバー入りを果たしているかなあ。中心となる3,4年生が14人中11人を占め、1年生は誰もエントリーされていませんね。28分台を持つ杉保ももちろんいますし…


駿河台もダブルエースの吉里、ブヌカはもちろんエントリー、28分台のベストを持つ河合も入っておりこのメンバーは強力です。前回の箱根予選経験者は9人残っていますが、全員が今回もエントリーされているんですよね。このエントリーを見ると…次の初出場は駿河台なのでは?と期待してしまいます。


前回14位の専修はチーム2番手で前回走った大石がいないですね。稼ぎ頭の長谷川も卒業してしまいましたし、南、佐々木といった前回チーム上位で走っている3年生コンビや主将の茅野は楽しみですし、ルーキーでは14分11秒を持つ木村が実力者ですね。ただ、前回と比べても戦力がかなりダウンしている印象で今回も厳しそうかなあ。。。


東農大は前回の箱根予選で2桁順位で走っている山口、櫻井、平間、工藤らが全員エントリーされているのは心強いですね。その一方で前回は101~250位にわずか1人しかいないという中堅どころが苦戦したのが痛すぎましたが…そこをどれだけ埋められるかです。注目は実業団経由のルーキー高橋、29分5秒のタイムを有しており楽しみです。

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