日本インカレ2020 5000m ~スーパールーキー吉居が驚異のスパートで栄冠~
あっという間に日本インカレも終わってしまいましたね~今日は最終日に行われた5000mの結果を振り返っていきます。公式結果はこのようになっております。入賞した選手を中心に振り返ります。5000mは日本人選手が表彰台を独占、しかも3人中2人がルーキーという活躍ぶりでした。日本インカレの長距離種目はルーキーの活躍が全体的に目立ちましたねえ。
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 |
1位 | 吉居 大和 (1) | 中央大 | 13:40.04 |
2位 | 川瀬 翔矢 (4) | 皇學館大 | 13:42.60 |
3位 | 鈴木 芽吹 (1) | 駒澤大 | 13:43.07 |
4位 | 加藤 淳 (4) | 駒澤大 | 13:43.61 |
5位 | レダマ キサイサ(4) | 桜美林大 | 13:44.23 |
6位 | ルカ ムセンビ(2) | 東京国際大 | 13:46.26 |
7位 | 塩澤 稀夕 (4) | 東海大 | 13:48.59 |
8位 | 吉田 圭太 (4) | 青山学院大 | 13:50.66 |
優勝を果たしたのは13分40秒をマークした中央の吉居、トラックシーズンに最も活躍していた選手として、吉居の名前を挙げる人も多いのではないでしょうか。走るたびに自己ベストを更新し、5千は13分28秒まで自己ベストを縮めています。しかし、それでも勝負レースとなるとどこまで戦えるのだろう?という期待と不安があったのですが…
圧巻でしたね。ラスト1周のスパートはまさに驚異的、一気に後続を突き放してのまさに強い勝ち方で優勝を果たしました。終わった後もなんだかまだ余裕がありそうな雰囲気で…No.1ルーキーどころか既に大学トップクラスの選手なのでは?と期待は膨らむばかりです。次は順当ならば箱根予選に出場ですかね?高校時代からロードも強かったですし、ハーフの距離でも驚異的な走りを見せてほしいなあと…
2位には13分42秒、ラストに逆転を果たした皇學館の川瀬、昨年度から関東勢にも負けない走りを見せてはいましたが、日本インカレでもハイペースについていく強さ、そしてラストの切れ味も見せてくれました。他の非関東勢が苦戦していただけに、余計に川瀬の強さが際立ちますね。大学での成長ぶりが凄まじいです。
3位には13分43秒07で自己ベストをマークした駒澤のルーキー鈴木芽吹が入りました。最後はちょっと失速してしまって抜かれたのが残念ですが、それでもラスト1周までついていくのがまず素晴らしく、ラストの切り替えもさすがでした。そして、日本インカレで自己ベストというのも素晴らしいですね。高校時代から外さない選手でむしろロードに強い印象があるので…駅伝シーズンも大いに活躍してくれそうです。
4位には13分43秒で同じく駒澤の加藤が入りました。駒澤勢は5千、1万に4人出場し、3人が4位以内というのは凄いですよね。ここまで好調に来ているようです。加藤も高校時代の期待値からすると、3大駅伝はもう一歩物足りないという走りがずっと続いていたのですが…4年時になって勝負レースで結果を残してきたのは嬉しいですね。1万では西山の走りが印象的でしたが、加藤も最上級生の意地を見せてくれたかなあ。ラストの走りも素晴らしかったですし、7月にホクレンでマークしたベストもさらに10秒縮めてきました。
5位に13分44秒で桜美林のキサイサが入っています。1万に続いてのダブル入賞はもちろん素晴らしいのですが、キサイサともなればダブル優勝も十分ありえると思っていたので、ちょっと3年時までと比べるともう一歩という結果になってしまったかなあ。。。十分、凄いのはもちろんなのですが…
6位に東国大のムセンビが13分46秒で入ってきました。1万mとのダブル出場でしたが、5千の方はきっちりと入賞を果たしてきました。ベストもセカンドベストも13分45秒ということで、1秒届かなかったものの、上々の走りだったと言えるのでは。駅伝シーズンもヴィンセントと争うこととなるでしょうが、強敵ですよね。。。
7位は東海の塩澤が13分48秒で入り、これでダブル入賞となりました。日本人選手でダブル入賞を果たしたのは塩澤だけですし、連続で好結果を残せる安定感も身につけてきましたよね。トラックもロードも強い選手ですが、まずはトラックの勝負レースで好結果を残し、次はロードでもエース級の活躍を見せてくれることでしょう。
8位には青学の吉田13分50秒で3年連続の入賞を果たしました。もちろん、素晴らしい実績ではあるのですが…13分37秒のベストを今年度マークし、過去2大会はいずれも3位と表彰台に上がっていることを考えると、8位では物足りないと感じてしまうほどです。それくらい強い選手ですからね。強大な戦力を誇る青学を引き続き牽引する存在であってほしいです。
9位、10位には國學院の中西大、臼井と國學院勢が入賞にはあと一歩届かなかったものの、良い走りを見せてくれましたねえ~正直、好走を連発している中西大は入賞してもおかしくはないと思っていましたが、臼井がここまでの走りを見せるとは…今年度は5千でも13分49秒と自己ベストをさらに伸ばしていますし、活躍が期待される選手ですね。
10位の臼井が13分55秒だった一方で11位の清水(順大)は14分14秒と20秒近くの差がついているんですよねー。早めに集団が分かれていたようですし、先頭集団もかなりハイペースでしたからね…中央の三浦は13位に終わり、吉居の活躍の陰に隠れてしまったのは本人も悔しいでしょうし、今後に期待ですかねえ。駒澤のルーキー花尾は14位、ルーキーは3人出場して他2人が表彰台ですから、物足りなくは感じてはしまいますが、吉居、芽吹が凄すぎますよね。。。日本インカレに1年目から出場しているのも、十分凄いですし!!
ディスカッション
コメント一覧
吉居のスパートは私も拝見しましたが凄かったですね。
ラスト1周でスパートかけてそのまま詰められることなく優勝ですからね。
何年か前に服部弾馬が日本インカレを制した時にも感じましたが、
相当センスが良くないとああいう勝ち切るスパートは出ないんじゃないかと。
3位に入った鈴木芽吹といい、3000mSCを制した三浦といい、1年生の活躍が凄まじいですね。。。
1年生は楽しみな選手が多いですね。
そんな中でも吉居は別格の強さを感じますが果たして・・・