帝京大学 新年度(2020年度)戦力分析
続いては、帝京大学について、新年度の戦力を見ていきます。登録している選手一覧はこのようになっております。データベース登録されている人数は4年:8人、3年:6人、2年:1人、1年:1人となっております。上級生が14人に対して、下級生がわずかに2人と極端な人数バランスとなっています。1年は基本5千の持ちタイムでトップ10に入るだけなので、1人もいない大学もありますが、2年生が1人というのは全大学を見渡してもトップクラスに少ないかも…現有戦力に不安はありませんが、今後を見据えるとちょっと不安なデータでもあります。
大学名 | 順位 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
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1位 | 星 岳 | 4年 | 14:04.23 | 28:35.03 | 01:02:20 |
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2位 | 鳥飼 悠生 | 4年 | 14:15.84 | 29:13.50 | 01:03:10 |
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3位 | 小野寺 悠 | 4年 | 13:57.08 | 29:14.22 | 01:02:03 |
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4位 | 谷村 龍生 | 4年 | 14:01.89 | 29:34.87 | 01:03:36 |
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5位 | 増田 空 | 4年 | 14:12.81 | 29:38.38 | 01:02:56 |
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6位 | 境 勇樹 | 4年 | 14:31.67 | 29:45.60 | 01:05:53 |
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7位 | 山根 昴希 | 4年 | 14:05.52 | 29:47.67 | 01:03:55 |
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8位 | 日野原 智也 | 4年 | 14:28.35 | 29:51.12 | 01:03:04 |
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1位 | 遠藤 大地 | 3年 | 13:55.97 | 28:34.88 | 01:03:53 |
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2位 | 橋本 尚斗 | 3年 | 14:03.89 | 28:52.73 | 01:07:10 |
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3位 | 中村 風馬 | 3年 | 13:57.00 | 29:13.58 | 01:03:19 |
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4位 | 細谷 翔馬 | 3年 | 14:27.01 | 29:47.96 | 01:03:30 |
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5位 | 寺嶌 渓一 | 3年 | 14:13.43 | 31:16.90 | 01:03:35 |
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6位 | 三原 魁人 | 3年 | 14:17.90 | 31:26.07 | 01:06:22* |
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1位 | 新井 大貴 | 2年 | 14:13.45 | 30:35.08 | 01:03:30 |
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1位 | 小野 隆一朗 | 1年 | 14:20.99 | 29:16.36 |
エース格がズラッと揃うのはやはり4年生。星は全日本で7区6位、箱根で2区9位とエース区間を任され、そして結果を残しています。1万で28分35秒、ハーフで62分20秒のベストを持ち、名実ともに今年度のエースと呼ぶにふさわしい存在ですね。小野寺は1万こそ29分14秒ですが、ハーフでは62分3秒と星をも上回るタイムを持ち、出雲では5区区間賞、箱根では1区8位と好スタートを切り、チームの躍進に貢献しました。今年度もチームを牽引してくれることでしょう。
鳥飼はハーフで63分10秒のベストに加え、箱根では2年連続で8区を任され、前回は区間3位と素晴らしい走りを見せています。ハーフで63分36秒のベストを持つ谷村は箱根こそ未経験ですが出雲で2度、全日本で1度と3度の3大駅伝経験を誇りますからね~ダブルエースに加え、3大駅伝経験者が続くという状況です。そこに割って入ることが期待されるのは、ハーフタイムを伸ばしてきている選手、増田は62分56秒のベストですし、日野原も63分4秒まで縮め、ともに箱根16人のメンバー入りも果たしています。こういった選手の存在がさらに選手層を厚くしてくれそうです。
遠藤は箱根で2年連続の3区を任されて区間2位&日本人トップ&区間新記録という圧巻の走りを見せました。1年の箱根以来、それほど目立った走りは見せていなかったのですが、大事な箱根に2年連続で合わせてくるのはさすがです。3年時となり、あらゆる大会でエースらしい走りを見せて欲しいですね。中村は自己ベスト連発でハーフも63分19秒まで伸ばし、3大駅伝フル出場、やや苦戦しましたが箱根では7区9位でまとめています。
橋本は1万で28分52秒を叩き出し、2年時は3大駅伝全てにエントリー、全日本では5区8位で3大駅伝デビュー戦を飾っています。現状は遠藤が一歩抜け出し、中村、橋本が追う感じかなあ。しかし、4年生同様に持ちタイムで見ると、細谷がハーフで63分30秒、寺嶌が63分35秒をマークし、ともに持ちタイムでトップ10に入ってきています。三原は持ちタイムこそ目立ちませんが、2年の出雲で10人のメンバー入りを果たしていますからね。4年生についで選手が揃う学年と言えるでしょう。
新井が1年時から3大駅伝全てにエントリーを果たしていますね。5千で14分13秒、ハーフでは63分30秒をマークしており、この学年で抜けた存在となっています。2年時となり、3大駅伝デビューが期待される選手ですね。続く選手となると…5千で14分21秒、1万で29分台のベストを持つ佐藤や5千で14分20秒を持つ菅家、ハーフで65分台のベストを出した元永、高橋、山田あたりが候補になってくるのかなあ。どうしても3,4年生と比べると差をつけられているだけに、まずは自己ベストを更新し、メンバー争いに絡む選手が出てきて欲しいですね。
小野の実績がずば抜けていますね。1万で29分16秒のベストも魅力的ですが、都大路1区で4位の走りは衝撃的でした。5千は14分20秒のベストですが13分台の選手と遜色なく、こういう選手は大学でも活躍する印象があります。即戦力として活躍して欲しいところ。5千では14分15秒のベストを持つ大吉がトップですね。こちらも力があり、今後が楽しみな選手の1人。例年はスカウトで苦戦することも多い帝京ですが、持ちタイムトップ2を見る限りはまず上出来と言えるでしょう。
さらに、続く選手を見ても、14分23秒を持つ近田、14分26秒を持つ西脇、14分28秒を持つ大辻と14分30秒切りの選手が続きます。帝京が3大駅伝で結果を残すようになってきて、徐々にスカウトも良くなってきているのかなあ。なかなか、14分30秒切りが5人揃うことは無いですからねえ。さらに、エース候補の小野も擁していますし…どんどん、1年目からメンバー争いに加わり、3大駅伝に出場する選手が出てきて欲しいです!!
明日、大学駅伝春号が発売されますね~私も昼休みにゲットしてこようと思います。久しぶりに買う陸上雑誌、やっぱり楽しみです~