2019年度 4年生特集 ~青山学院大学~
本日は青山学院大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で7人登録されています。青学が箱根優勝を果たして以降は最も苦労した学年と言えるでしょうか。どの選手も4年間活躍を続けるというわけでは無かったですし…1学年上が強かったのもありますね。それでも、4年時には再びチームを箱根優勝に導く走りを見せましたし、有終の美を飾ることになった学年でした。
名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
---|---|---|---|---|
鈴木 塁人 | 4年 | 13:53.20 | 28:31.66 | 01:01:45 |
中村 友哉 | 4年 | 13:56.81 | 28:31.68 | 01:03:08 |
吉田 祐也 | 4年 | 14:02.18 | 28:42.58 | 01:03:19 |
生方 敦也 | 4年 | 13:59.61 | 29:08.39 | 01:04:51 |
竹石 尚人 | 4年 | 14:05.40 | 29:22.79 | 01:04:10 |
谷野 航平 | 4年 | 14:05.96 | 29:36.71 | 01:04:16 |
中根 滉稀 | 4年 | 14:14.10 | 29:57.83 | 01:05:46 |
高校ベストは13分56秒とこの学年トップ、高校時代の実績も十分でしたが、高校ベストは大学4年間で更新できず…大学に入ってからは苦しみ続けました。1年の関東インカレ2部1500mで5位入賞と上々のスタートを切りましたが、1年時に1万で29分51秒のベスト、ハーフも3年時までは66分37秒が自己ベストで3大駅伝へのエントリーさえ3年間ありませんでした。しかし、そこから大躍進を果たしたのが4年時です。
出雲では最長区間の6区を任されて区間5位で走ると、全日本では6区2位とチームを押し上げる走り、さらに1万のベストは28分31秒まで伸ばし、チームに欠かせない選手へと成長。箱根でも7区4位で走り、チームの優勝に貢献しました。ハーフベストも箱根後に63分8秒まで伸ばしていますし、3年までと4年時でこれほどまでに違うのかという成績を残しました。
高校ベストは14分26秒、にも関わらず1年の出雲からメンバー入りを果たしているのが凄いですよね。しかし、ここでは出場には至らず、次にエントリーされたのは2年の箱根でここもエントリー止まりとなりました。3年時には5千で14分2秒のベストをマークすると、全日本で3大駅伝デビューを果たし、いきなり5区区間賞と素晴らしい走りを見せました。しかし、箱根ではまたしてもエントリー止まりで出場にはあと一歩届かず…その後、ハーフで63分19秒までタイムを伸ばしています。
4年時には全日本で2年連続の5区を任され、区間3位と好走、1万も28分42秒までタイムを縮めています。そして迎えた箱根では3度目の正直、ここで主要区間である4区を任されると、60分30秒という素晴らしいタイムで区間賞&区間新を獲得、チームの優勝に多大な貢献を果たし、吉田祐も有終の美を飾ることとなりました。
高校ベストは14分18秒、1500mで活躍を見せ、関東インカレ2部1500mでは、2年時に4位、3年時に優勝、4年時にも4位と優勝を含む3年連続4位以内の活躍を見せました。3年時には5千で13分59秒、1万で29分8秒、ハーフで64分51秒と自己ベストは全て3年時にマーク、出雲で3大駅伝初出場を果たすと、5区2位と好走を見せています。ただ、その後はタイムを伸ばすことが出来ず…3年の箱根、4年の出雲、全日本とエントリーを果たしますがいずれもエントリー止まり…最後の箱根はエントリー漏れとなっています。
高校ベストは14分26秒、1年時に5千で14分5秒までタイムを縮めると、2年の出雲で3大駅伝初エントリー、そして全日本で初出場を果たし、6区4位で走っています。箱根では山登りの5区を任されて区間5位と好走、チームの優勝に貢献しました。その後、ハーフで64分10秒の大学ベストをマークしています。
3年時は1万で29分22秒をマークし、関東インカレ2部ハーフで5位入賞と好スタート、出雲では最長区間の6区を任され、区間2位、アンカー勝負を制してチームを優勝に導きました。箱根では2年連続の5区を任されましたが、ここでまさかの区間13位、チームも優勝を逃してしまうことに…4年時は関東インカレ2部ハーフで8位と2年連続の入賞を果たしましたが、出雲では5区6位ともう一歩、全日本、箱根は故障もあってエントリー漏れとなってしまったのは残念でした。。。
高校ベストは15分13秒、他6人は14分30秒切りですから、持ちタイムとしてはダントツの最下位…それでも3年時に5千で14分5秒、1万で29分36秒、ハーフで64分16秒までタイムを縮めることに。すると、4年の関東インカレ2部1500mでは2位と表彰台に上がる素晴らしい走り、そして4年の箱根で最初で最後の3大駅伝エントリーを果たすと、山下りの6区に抜擢されて区間3位、青学で数少ない叩き上げの選手が最後に大活躍を見せました。
高校ベストは14分14秒、このタイムは4年間更新出来ていないんですよね。。。2年の箱根で3大駅伝エントリーを果たしています。ただ、この時は出場には至らず…その後は2年時にハーフで65分46秒、4年時に1万で29分57秒と大学ベストをマークしたものの、3大駅伝にエントリーされることはありませんでした。
ディスカッション
コメント一覧
鈴木以外は3大駅伝に出れたり出られなかったり、というのが多かったからかあまりパンチのある学年ではない印象でした。その鈴木も4年次に不調で正直今年の箱根は厳しいと思っていました。エースは4年ではなく吉田圭とも言われてましたし…それで最後は箱根優勝なのですから驚きました。4年生が強くなるとチームも逞しくなるんだというのを一番感じさせてくれた学年だったのでは。
そうですねえ。私もここまで4年生が揃って箱根で活躍するとは思いませんでした。
4人も出場して、いずれも好走を見せるまでになるとは・・・
原監督が「ダメダメ学年」と言っていましたが、この学年は、「東海が良すぎた学年」で、決して「ダメダメ」ではないと思っていました。
最後に結果を残して、「終わり良ければ」の学年だったなと思います。
ただ、「ダメダメ」と言われていた分、他の強豪校と比しても、4年生の抜ける穴が小さいと思うのは、私だけでしょうか。
4年生は東海が凄すぎましたからね。
ただ、青学の他の学年に比べれば物足りなかったのもまた事実かなあと。
最後の箱根は素晴らしかったですけどね