第96回(2020年)箱根駅伝 3区の振り返り&気になり ~区間賞:ヴィンセント(東国大)~

続いては、3区の走りを振り返っていきます。3区結果はこのようになっております。まずは東国大のヴィンセントが恐ろしいほどの走りを見せました。59分25秒という従来の区間記録を2分1秒更新するまさに驚異的かつ圧倒的な区間記録を叩き出しました。まさか、6区以外で60分を切ってくることがあるとは思いませんでした。伊藤が絶好の位置で襷をつなぎ、ヴィンセントの異次元の走りでトップに立つという最高の展開でしたね。


区間2位に帝京の2年遠藤、3位に駒澤のルーキー田澤が入り、ともに区間記録を上回ってきました。田澤は全日本の活躍から箱根でもこれくらいの走りを見せてもおかしくないと思っていましたが、今年度の出雲で苦しみ、全日本を回避した遠藤がこれだけの走りを見せるとはびっくりしました。確かに前回も3区3位と素晴らしい走りを見せていましたが、箱根には2年連続で完璧に合わせてくる頼もしい選手ですね。それでも、ヴィンセントに2分近い差をつけられるのですから、恐ろしい…


区間4位に青学の鈴木が入ったのも大きかったですね。区間2位の遠藤ともわずかに9秒差ですし、全日本では振るわなかったものの、箱根には合わせてくるんですよね。これが青学の強さですよね。箱根で外さない強さ。。。区間5位に國學院の青木が入り、こちらも遠藤と11秒差ですからね。区間2~5位が接近しており、いずれも総合6位以内に入ってきています。


区間6位に東海の西川が入っているのですが、ここで青学とは49秒離されているんですよね。これは結構痛かったですよね…だいぶ差を広げられてしまいました。実力者では、明治の手嶋が区間7位、拓殖の赤崎が区間9位、順大の橋本が区間10位といずれも10位以内に入っていますね。いずれも決して悪くはない走りでしたが…特に赤崎は全日本の走りや上尾ハーフの走りを見ると、もう少し上位で走って欲しかったかなあ。。。


そこに割って入ってきたのが日大のルーキー樋口であり、区間8位は上出来と言って良いでしょう。松岡、若山といった他のルーキーは苦しみましたが、樋口はきっちりと結果を残してくれました。もうひとり走った早稲田のルーキー井川は区間14位止まり…他のルーキーがこれだけ活躍している中、高校実績No.1ルーキーとしてもどかしさがあります。


関東連合で出場した菅原が区間11位相当、このハイペースでもきっちりと中位相当で走ったのはさすがですね。来年度、城西を引っ張っていってくれれば。創価の原冨が区間11位で粘ったのも上々と言えるのではないでしょうか。持ちタイムこそ28分台まで縮めましたが、まだ勝負レースでの実績は乏しかっただけに、中位でまとめてくれたのは大きかった。


区間12位に中央の三浦、総合でも苦しい位置でしたが、走りとしてはまずまずという結果だったでしょうか。中央のエース格の1人としては、もう少し走ってほしかった気もしますが、、、区間13位に東洋の吉川が沈んだのは1区の西山に続いて東洋の誤算でしたね。。。故障明けだった前回も箱根には合わせてくれたのですが…今回はチームとして噛み合わなかったなあ。。。


3区を終えた時点での上位10校というのが、実はそのまま箱根でのシード獲得を果たした10校となったことも、今回の大きな特徴でしょう。前回も往路での上位10校がそのまま箱根シードを獲得しましたが、今回の結果もいかに往路が大事か、出遅れないことが大事か、出遅れたとしても2、3区で巻き返せれるエースの存在が必要ということですよね。ますます、エースを前半に投入する戦略が取られそうです。


区間15位に3大駅伝デビューとなる中央学院の戸口、16位に久しぶりの箱根出場となった筑波の猿橋、3大駅伝デビューとなった日体大の亀田は区間最下位に沈んでしまい、箱根初出場組が区間下位に沈んでしまった一方、神奈川のエースである越川が区間17位に沈んでしまい、3大駅伝で7度目の出場となる法政の岡原が区間18位、2年連続の箱根出場となった国士館の長谷川が区間19位ということで、経験のある選手も苦しみましたよねー。


3区は総合順位と比較的似た結果となる区間だったかなあ。持ちタイムの良い選手、3大駅伝や予選会で結果を残している選手であっても、総合で下位にいる状況の中、巻き返していくのは容易ではないですね。今回の箱根の結果を占う上で、3区は非常に重要な役割を果たすこととなりましたね。

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