2020年度新入生実績 ~ロード編~
都大路では基本的に1都道府県につき1校ですから、出場する選手はある程度限られますが、いわゆる無名校のエースは都道府県対抗に出てきたりもしますからね。今年度は記念大会で地区大会の最上位校も出場してくるので、より多くの選手を見れるのは楽しみです。
2年にして都大路の1区で結果を残している選手はその後も世代トップクラスとして活躍することが多いです。となると、当然1区区間賞を獲得している白鳥が圧倒的に評価が高いはずなのですが…2年時の大活躍ぶりに比べると、3年時は目立った走りを見せられていないんですよね。この都大路でも2年連続で結果を残すようであれば、卒業後も俄然楽しみになるのですが。まだ、進路は発表されていない選手ですね。
発表されている選手では1区2位で走っている佐藤が力のある選手、青学への進学が決まっています。青学もきっちりとロードに強い選手を確保している印象。トラックでも既に13分台のタイムを出していますし、今年度も順調にきている印象。ロードで最も強い選手の1人と言って良いのでは。
他には、鎌倉学園の児玉が区間5位、洛南の三浦が区間9位で走っており、一桁で走った選手のうち4人が2年生となっています。明治に進む児玉、順大に進む三浦はトラックでの実績を見ても何度も名前の挙がってきた選手、この二人も総合的な結果を見れば、世代トップクラスの2人と言って良いでしょう。持ちタイムも三浦、児玉が1,2位ですし。
3区は留学生が走ることの多い区間であり、日本人選手で好走となると、23分台が1つの基準になりますかね。前回は23分台で走っているのが2人、学法石川の松山が区間4位、世羅の中野が区間5位で走っています。松山は13分58秒と13分台ランナーですし、まだ進学先は未発表ですが、力のある選手です。中野は中央に進むことが決まっており、明治・中央となかなか箱根シードを確保出来ていない両校ですが、有力選手が入ってきますね。
3区6位はルーキーだった埼玉栄の佐藤だったんですよね。ルーキーでこの快走はびっくりしました。まだ2年生ですが、こちらも都大路での活躍が楽しみな選手。さらに区間8位だった佐久長聖の服部は立教に進むんですよね。OBの上野が監督を務める大学ではありますが、これだけの実力者が進むのが凄い。
3区11位だった八千代松陰の石井はトラックで活躍を続け順大に進みますし、3区12位だった宮崎日大の佐藤は早稲田となっていますね。二人ともチームにおいてはNo.1ルーキーという位置づけでは無さそうなのですが、そういう選手が活躍しているのが、チームにとっても頼もしい限りですね。
4区は仙台育英の喜早が区間4位であり、トップ10では唯一の2年生ですね。仙台育英は留学生が3区を走ることが濃厚ですから、喜早を4区に残せる強さです。区間11位だった赤星はまだ進学先は判明せず、13位だった北海道栄の工藤は地元の札幌国際に進むんですよね。これだけ実績のある選手の進学先にしては珍しいかなあ。
1区にエースが集まる都大路と違い、都道府県対抗では1区と5区にエースが分かれることが多いですね。ダブルエースがいれば、文句なしに1,5区で良いのですが…印象としては優勝を狙うような都道府県は5区重視が多く、入賞も難しかったり、エースの力が抜けているようなチームは1区にエースを起用することが多い気がします。
前回の1区区間賞は西京の菖蒲、こちらもトラックで何度も名前の挙がっている選手ですが、現状のロードベストレースはこのレースでしょうか。トラックだけではなく、ロードでも強さを見せている楽しみな選手は、復活を狙う早稲田にとって欠かせない選手となりそう。区間3位は佐久長聖の服部で前述の通り立教に進みます。こんなスカウトが続くようであれば、服部在学中に箱根出場もあるかもしれませんね。本気を出した立教大学、恐るべし・・・
洛南の三浦はここでも区間5位と好走、本当に外さない選手ですね。トラックにロードに圧倒的な安定感を見せ、さらに3000m障害では驚異の強さを誇るという魅力的な選手です。他には樹徳の北村が12位、鎌倉学園の児玉が13位とこちらもまずまずの走り、菖蒲とともに北村も楽しみな早稲田、児玉の存在感が際立つ明治となっています。
5区では、八千代松陰の佐藤が区間賞を獲得、都大路1区2位に続いて5区区間賞を2年にして成し遂げるのは驚異的ですね。今年度も同じような成績を残せるのであれば、佐藤の加入は青学にとって本当に大きなものとなりそう。学法石川の松山も4位に入っていますね。こちらも都大路に続いて好走しており、進学先にとっては即戦力となることは間違い無さそう。
仙台育英の喜早も区間7位と良い走りを見せています。喜早はロードでのほうが強い印象ですが、トラックでも今年度は結果を残していますからね。こちらも即戦力として十分計算できそうです。区間11位タイだった開進の園木は初めて名前の挙がった選手かな。5千も14分17秒までタイムを縮めており、中央に進むことが今日発表された楽しみな選手です。
大きなロードの全国大会はもちろん都大路と都道府県対抗なのですが、特に都大路で入賞した高校が多く出場する伊那駅伝と都大路と似たような区間距離、そして同じ7区という区間で行われる日本海駅伝で活躍した選手は都大路や都道府県対抗で活躍する選手も多いため、取り上げておきます。
伊那駅伝では距離の長い2,4区に有力選手が集まることが多いですが…2区区間賞は鎌倉学園の児玉、2位に埼玉栄のルーキー佐藤、さらに倉敷の石原、仙台育英の喜早ともうこれまでに名前が挙がっている選手が当然のように入ってきています。それだけ、力のある選手がある程度偏っているということかなあ。持ちタイム以上にこれだけ勝負レースで実績を残しているのは相当強いと思います。
水島工業の藤原が5位、世羅の細迫、洛南の三浦が6位タイで続いています。藤原はまだ進学先が判明せずに持ちタイムも14分17秒を持つ実力者、細迫もまだ未発表ですかね。こういう選手が大学で伸びてきたりもしますし、気になるところ。
4区では、仙台育英の吉居が区間賞、鎌倉学園の力石が2位で続いています。吉居は今日、中央大学に進学することが発表されました。高校トップクラスの選手が吉居、中野と二人も入るのは非常に強力です。鎌倉学園は児玉の名前ばかり挙がっていましたが、力石も力のある選手ですよね。大学は國學院に進学することとなっており、國學院のスカウトも年々改善されている印象です。3位に学法石川の長谷部、4位に秋田工業の高橋となっており、こちらも名前が出たのは初めてかなあ。いずれも進学先は未発表ですが、特に高橋は5千で14分5秒のタイムを有する実力者です。
日本海駅伝の1区はエースが集まりますが、ここでは佐久長聖の鈴木が区間賞を獲得しています。5千の持ちタイムに比べると、これまで名前は出てきませんでしたが、この10km区間で好走したのは大きいですね。まだ進学先は判明していませんが、この走りで一躍トップクラスの仲間入りかな。区間2位に入った豊川の鈴木は青学に進学となっており、本当に良い選手を抑えています。
区間3位だった宇和島東の梅崎はまだ2年生ですが好走、4位で西脇工業の松尾が入り、まだ進学先は判明していませんが、5千も14分8秒を持っていますし、こちらも力のある選手です。5位に聖望学園の久保田が入り、まだ進学先は判明していないかな。6位だった九州学院の入田は東海大学への進学が決まっています。
3区は佐久長聖の宇津野が区間賞であり、まだ進学先は未判明ながらも14分9秒のベストといい長距離区間も任せられる実力者、区間2位には鎌倉学園の力石が伊那駅伝に続いて好走、日体大柏の大塚は初めて名前が出てきたかなあ。進学先もまだ未定ですが、良い走りを見せています。国学院久我山の安倍が区間4位に入っており、明治に進みます。5千も14分0秒までタイムを伸ばしている楽しみな選手。5位に西脇工業の吉川が入っています。
4区は世羅の中野が区間賞、中野もいろいろなレースで結果を残し続けていますね。東農大二の伊井が区間2位で続いており、こちらもまだ進学先は不明かな。区間3位に入った豊川の谷口は日大への進学が決まっており、日大もここ数年は良い選手を獲得し続けています。4,5位に佐久長聖の古旗、服部と続き、服部はここでも結果を残しています。
ディスカッション
コメント一覧
ロード巧者には、ロマンを感じます。
高校時代5000m15分近くの藤田敦選手の覚醒→マラソン日本記録や、高校時代演劇部→山梨学院で箱根出場→大阪府警のエース大坪選手、青学の礎築いた最強の29分台出岐選手、15分後半で、女子並みのタイムから大学4年で箱根区間賞の作田選手等トラックのタイムからは、想像できない力に未知の魅力を感じます。
このラインナップに出てこない選手から、叩き上げのロード巧者出てきて欲しいですね。
叩き上げの選手はなかなか出づらくなりましたよね。
練習方法なども情報収集しやすくなりましたし。
最近だと、中央の中山が素晴らしいと思いますが。。。
そういう選手は応援したくなりますよねえ。
いつも楽しく拝読しています。エントリー発表なりましたね。東海大のメンバーに關選手と中島選手が無かったのはショックです。情報等で難しいのは知ってましたが、残念です。また、羽生選手もメンバー入りすることが出来ず…。3選手ともに競技継続されるようなので、今後も注目したいです。
事前の情報から、しょうがないかなあと。羽生も大学では苦しみ続けましたね。。。
実業団でまた復活してくれれば