2020年度新入生実績 ~トラック編~

箱根駅伝のエントリー発表まであと2日、発表前に取り上げたい各大学ごとのここまでの3大駅伝の結果は終わりましたので、今日と明日は先日一部進学先が発表になった高校3年生の実績について、取り上げていきます。今日はトラック編、明日はロード編となっております。トラックではもちろん5000mの持ちタイムも大事ですが、どんな大会でタイムを出したかも大事ですし、それ以上に勝負レースで結果を残している選手が、大学でも即戦力として結果を残すことが多いですよね。5千・1万の持ちタイム、インターハイでの成績、国体での成績という3つの観点からみていきます。
持ちタイム ~5000m~

13分台も3年の秋以降は一気に増えて現状は8人ですかね。13分51秒を出してトップタイムとなった洛南の三浦が順大、13分54秒を出した鎌倉学園の児玉が明治、13分56秒を出した八千代松陰の石井も順大、13分57秒を出した八千代松陰の佐藤が青学となっていますね。いずれも持ちタイムも魅力的ですが、勝負レースでも結果を残してきている選手ですね。やはり、13分台が2人入る順大はやはり魅力的ですし、青学に進む佐藤もロードでの実績はトップクラスです。


一方で13分55秒を持つ仙台育英の吉居、13分56秒を持つ佐久長聖の鈴木、13分58秒を持つ学法石川の松山らはまだ公式に発表になっていないはず。いずれも勝負レースでの実績は13分台を持っていてもおかしくないほどですし、やはり13分台をたたき出す選手は実力者揃いですよね。


14分1桁では、14分0秒を持つ国学院久我山の安部が明治、14分3秒を持つ西京の菖蒲が早稲田、同タイムを持つ和歌山北の家吉が東洋、14分4秒を持つ世羅の中野が中央となっており、ここら辺の選手が上位では判明しています。この中では、都道府県対抗1区で好走している菖蒲に都大路3区で好走している中野の二人が実績豊富ですかね。都大路の1,3区、都道府県対抗の1,5区で結果を残しているのは、まさにロードに強い選手という印象です。

持ちタイム ~10000m~

1万mで28分台は大学生における主力の証の1つでもありますが、このタイムを既に高校生にしてマークしている選手が3人いるんですよね。瓊浦の林田が28分45秒、仙台育英の喜早が28分52秒、西京の菖蒲が28分58秒となっております。林田は既に実業団のMHPSに進むことを決めております。最近の高校トップクラスだと学法石川の遠藤日向が住友電工に進み、早速活躍しています。


菖蒲は5千に続き名前の挙がった選手で、やはり早稲田としても即戦力として計算できそうかなあ。喜早は5千は14分17秒と目立たないタイムですが、1万で28分台は相当強烈です。まだ進学先は判明していませんが、優勝候補筆頭と目される仙台育英において、吉居とともに都大路での活躍、そして高校卒業以降も活躍も期待されますね。


28分台だけではなく、29分前半を高校時代にマークするような選手も今年度のように即戦力として活躍する可能性は高めです。続くのは29分6秒の花尾、しかもこのタイムは2年時にマークしているはずです。ただ、2年時までに比べると3年時は目立った活躍を見せておらず…まずは駅伝シーズンで完全復活の走りを見せ、まだ未判明の卒業後に活躍してくれると良いのですが。


判明している選手では、29分16秒を持つ北海道栄の小野が帝京、29分24秒を持つ鎌倉学園の児玉が明治となっていますね。帝京もなかなか即戦力が入らないと言われていますが、このタイムを持つ小野の加入は大きいのでは。5千で14分20秒というタイム以上に力がありそう。児玉は5千でも13分台を持っていますし、明治はまた期待の即戦力ルーキーが加わることとなります。


1万の持ちタイムでは圧倒的なのは早稲田勢ですね。先述の菖蒲に続き、29分28秒を持つ樹徳の北村、29分32秒を持つ早稲田実業の辻も早稲田に進むこととなります。既に1万mで結果を残している選手が3人もいるのは大きいですね。推薦人数の少ない早稲田にとって頼もしい選手たちとなりそう。

インターハイ

インターハイ5000mで結果を残すのはトラックで最強の証明だと思っています。各都道府県で1人しか出場出来ない国体と比べ、インターハイは各高校から最大3人出場出来るわけですし、実力者がぶつかりますね。そんな中では仙台育英の吉居が3位で表彰台、八千代松陰の石井が6位入賞を果たしています。吉居は5千の持ちタイムも含め、トラックで最も結果を残している選手の1人かなあ。


石井も13分台の持ちタイムとともに、インターハイでのこの結果、順大にとっては本当に頼もしい選手となりそう。7~9位は九州学院の鶴川、早稲田実業の石塚、東農大二の石田と2年生が並びました。この中では石塚は早稲田進学が確実視されますよね。早実→早稲田はほぼ100%進学のはず…来年度の辻も楽しみですが、再来年どの石塚はさらなる楽しみとなるかも。さらに、倉敷の石原、仙台育英の喜早、鎌倉学園の児玉と続き、いずれもこれまでに名前の挙がった選手がインターハイ5000mで決勝に進んでいます。


1500mでは、豊川の柳本が3分46秒の好タイムで2位、川崎市立橘の山田が3位で続いています。柳本は早稲田に進むことになっていますね。4位に瓊浦の林田、5位に佐久長聖の富田、さらに洛南の三浦、西京の菖蒲と短い距離にも強い選手が順当に上位に入ってきています。


3000m障害では、洛南の三浦が日本人トップの2位、3000m障害で圧倒的な強さを見せる三浦、しかも順大に進学となると、どうしても塩尻と重ねてしまいますよね~あんな活躍を見せてくれると、最高なのですが。3位に樹徳の北村、4位に西京の菖蒲とここは早稲田に進学する二人が上位に入ってきていますね。敦賀気比の山下がここに続いています。山下は14分40秒の持ちタイムで青学に進学ですかね。こういう5千のタイムは良くないけれど、3000m障害で好走している選手というのも大学で伸びる印象が…

国体5000m

国体の5000mもトラックでインターハイと並ぶ大舞台、真夏に行われるインターハイに比べると涼しいこともあり、タイムが出るのも特徴です。ここでは、13分58秒を出した九州学院の鶴川、14分1秒を持つ佐久長聖の伊藤と2年生が2、3位と表彰台に上がってきました。持ちタイムの良い実力者が揃う3年生なのですが、2年生もそこに割って入ってくるのが凄いです。


3年生では、14分3秒を出した鎌倉学園の児玉、14分4秒を出した倉敷の石原、14分6秒を出した洛南の三浦とこれまた持ちタイムの良い選手というところで、名前が挙がっている選手ばかりですね。少なくともトラックシーズンというくくりにおいては、活躍した選手はある程度偏っている印象です。ここでマークしたタイムも良いですし、このタイムを既に自己ベストで上回っているというのも頼もしい限り。


この後もまだ2年の早稲田実業の石塚が8位入賞を挟み、西京の菖蒲、八千代松陰の石井、豊川の柳本と続きますね。石井も持ちタイム、インターハイと結果を残しており、順大としては期待大ですが、ここでも早稲田勢が2年の石塚も含めて菖蒲、柳本も早稲田ですね。5千の持ちタイムはそれほど目立たない早稲田なのですが、1万や勝負レースで結果を残している選手がズラッと揃っています。

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