上尾ハーフ(2019/11/17) 大学別雑感その2 ~箱根シード校編~

引き続き、昨日行われた上尾ハーフの結果を見ていきます。続いては、箱根シード校で自己ベストを出した選手を中心に見ていきます。 積極的に出場した大学とそうでない大学がはっきりと分かれましたが…特に東海、帝京あたりの自己ベストラッシュが目立ちましたね~箱根に向けて、戦力の充実ぶりを感じました。

東海大学

箱根に向けてだけではなく、来年度に向けても非常に大きなレースとなりました。まずはルーキーの松崎が62分11秒で4位とすさまじいタイムをマーク、佐久長聖の先輩である名取が復活の走りを見せましたが、後輩も大きな存在感を見せてくれました。さらに、出雲、全日本を走った市村も62分53秒で8位とダブル入賞、箱根の距離が何も心配いらないことを示すことに。


さらに、63分台も非常に多かった。鈴木が63分6秒で走ったのを筆頭に、63分10秒の米田、63分28秒を出したルーキーの竹村、羽田が63分34秒、高田が63分36秒、ルーキーの佐藤が63分39秒と63分台も6人かなあ。64分前半で河野、本間らも走っていますし、選手層がまた厚くなりましたね。特にルーキーの活躍が目立ちました。松崎はいきなりの箱根出場も有り得そう。


また、ペース走だったようですが、箱根6区を走った中島も戻り、館澤や關も走っていますね。4年生の主力たちが走れているのがまず大きいですし、箱根に万全の状態で臨められれば、まさに盤石なのですが。。。

東洋大学

ルーキーの町が63分46秒、清野が63分48秒で走っていますね。正直、ルーキーは世田谷ハーフに出た前田らが抜けていると思いましたが、いきなり2人が63分台を出してきたのにはびっくり。町はチーム7番手、清野はチーム9番手に入ってきています。特に清野は高校ベストが15分13秒のはずなのですが…そういう選手がいきなりハーフ63分台ですもんね。東洋、恐るべし…


他にも野口が64分5秒、ルーキーの及川が64分29秒とこちらもまずまずの走り、岡里も65分29秒で自己ベストとなっています。

駒澤大学

小島が62分15秒で5位入賞、小林が62分25秒で6位入賞と主力どころがきっちりとした走りを見せてくれました。故障明けだったという小島は箱根に向けて完全復活を遂げたことを見せてくれましたし、出雲、全日本と好走している小林はハーフの距離にも対応出来ていることを示してくれました。ともに、箱根に出場する可能性が高いですし、頼もしい限り。


さらに、全日本に出場した加藤が63分4秒、3大駅伝デビューが待たれる石川が63分7秒とこちらも好タイムでの自己ベスト、全日本に走った8人+小島、石川というのが箱根の基本戦力となりそう。そこに割って入ることも期待されるのがルーキーですかね。山野が63分14秒で走ったのにはビックリしました。期待の選手として名前も挙がっていますし、近いうちに3大駅伝デビューとなりそう。


全日本でアクシデントがあった神戸も63分31秒で走れていますし、箱根に向けては問題無さそうかなあ?酒井も64分14秒で走っており、前評判通り田澤以外のルーキーも強いです。他には新矢が65分19秒の自己ベストを出しています。

帝京大学

出雲で区間賞だった小野寺が62分3秒と驚異的なタイムで3位と素晴らしい走り、今年度に入ってさらに力をつけているようで、箱根での起用区間も気になりますね。前回走った5区なのかそれとも…往路の主要区間を担うことになりそう。更に、増田が62分56秒で10位、チーム6番手となる素晴らしい走り。


63分台の選手も非常に多く、63分4秒を出した日野原がチーム7番手の持ちタイムとなりましたし、細谷、新井も63分30秒、寺嶌が63分35秒、田村岳が63分53秒と63分台がズラッと揃っています。さらに恐ろしいのはここまでに名前の挙がった選手で3大駅伝経験者は小野寺のみなんですよね。帝京の選手層、凄まじいです。


他にも鳥飼が64分8秒、岡が64分15秒などベストとはならずも中堅どころがまずまずの走りを見せていますし…いい意味で箱根16人を選ぶのさえ大変そうです。後は、出雲、全日本と上手く合わせられなかっただけに、箱根へのピーキングが大事になってきますね。

法政大学

増田が63分10秒でチーム2番手となる良い走りを見せてくれました。3大駅伝は2度走っていずれも区間15位と力を発揮出来ていませんが…最初で最後となる箱根でその力を見せてくれることに期待。2年の守角も64分17秒と上々の走り、2年生も鎌田を筆頭に着実に選手が育ってきていますね。


ルーキーは川上が65分54秒、期待の扇も66分21秒に留まっており、今回はちょっと苦戦気味ですかねえ。河田以外の箱根出場はなかなかに難しそうです。

國學院大學

藤村が63分25秒でチーム4番手、河東も63分29秒で6番手、さらに高嶌が63分52秒で7番手、ルーキーの川崎が63分58秒の8番手、中西大が63分59秒で9番手とトップ10のうち5人が自己ベストを更新する盛況ぶりとなりました。國學院というとどうしても2,4年生のエースたちに注目が集まりますが、藤村、河東、高嶌はいずれも3年生、川崎はルーキーですし、他の学年が揃って好走したのは大きいのでは。


さらに、田川が64分5秒、森が64分12秒、小杉が64分22秒、ルーキーの坂本が64分24秒で走るなど64分前半で走る選手も多かったですね。國學院がエースだけではなく中間層の底上げも着実に進んでいること、来年度以降も楽しみであることを改めて示してくれました。

順天堂大学

人見が63分31秒でチーム4番手、吉岡が63分54秒でチーム7番手と一気に2年生が台頭してきましたね。ともにこれまで目立った実績は無かったのですが、この走りは大きいです。現状では2年生がちょっと置いていかれている状況だっただけに、なおさら…64分5秒を出した多久和が9番手、原田が64分13秒、真砂が64分21秒、内山が64分33秒、小島が64分55秒など多くの選手が自己ベストを出しています。箱根に向けて戦力も整ってきましたね。

拓殖大学

レメティキが61分23秒という好タイムで優勝、さらに赤崎が61分46秒で2位と拓殖が1,2位を独占する結果となりました。レメティキは徐々に力をつけていけばと思っていましたが、1万で27分台、ハーフで61分台前半と既に持ちタイムは大学トップクラスですね。後は箱根でもその力を存分に見せつけてくれれば。


赤崎も上尾ハーフで61分台は凄いです。こんな走りを見せられると、箱根でも2区で見たくなりますよね。レメティキと赤崎のダブルエース、力が抜けていると何度も書いていますが、ダブルエースとしては全大学を見渡してもトップクラスと言えるのでは。主力の中井も63分23秒で続いたのは大きい。箱根でも計算出来る選手ですし。


さらに、竹蓋が64分18秒、藤井が64分27秒でそれぞれチーム8,9番手とトップ10のうち5人が自己ベスト更新、しかもトップ3は揃って自己ベストと今後に向けて期待のもてる結果となりました。トップ10圏外でも高橋が64分49秒、青柳が65分23秒で走った他、ルーキーも江口が65分48秒、吉村が65分53秒、城が66分16秒で初ハーフを走っており、今後に繋げていってくれれば。

中央学院大学

有馬が62分54秒で9位と入賞にあと一歩に迫る走り、ベストには2秒届かずも完全復活と言ってよいのではないでしょうか。往路の主要区間を走ってほしい選手です。さらに、戸口が63分3秒で続いたのにはびっくり。走るたびに自己ベストを更新していますが、ハーフでも一気にタイムを伸ばし、3大駅伝デビューもグッと近づいたのでは。持ちタイムでもチーム2位タイに浮上しています。


出雲では苦しんだ栗原も63分20秒でチーム5番手と良い走りを見せていますし、藤井も63分50秒で7番手、3大駅伝経験者がきっちりと結果を残しています。2年生では松井が64分32秒、坂田が65分18秒で続いています。

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