拓殖大学　２０１９年度　出雲、全日本結果＆箱根に向けて

１区で赤崎が区間３位と絶好のスタート、赤崎の安心感が４年生になってさらに高まったような…出雲から早速エースの走りを見せてくれています。しかし、２区で高橋が区間２０位で３→１５位と一気に１２位も順位を落としてしまうことに…その後はレメティキが３区５位で１２位まで順位を上げ、３大駅伝デビューとなった４区竹蓋が区間８位、５区のルーキー佐々木が区間９位と一桁順位で粘り、６区中井が区間１０位で総合９位でのフィニッシュとなりました。


うーん、残る５区間が１０位以内で粘っただけに、２区が痛すぎましたかねえ。ただ、ダブルエースとなる赤崎、レメティキはしっかりと走れていますし、中井も復活を遂げて最長区間を任せられるようになったのは大きいですね。３大駅伝デビューとなった選手も４人いますし。まあ、拓殖にとっては出雲はさすがに距離が短すぎますかねえ。前回はデレセ・馬場ら短い距離にも強い実力者が揃っていたので、十分戦えましたが…

１区に抜擢された竹蓋が区間２１位と大きく出遅れてしまうことに。そこから、２区３位のレメティキ、３区赤崎も区間３位とダブルエースがまたしても素晴らしい走りで、総合６位とシード権まで立て直してきました。二人頼りになる選手がいるというのは、やはり大きいですが…


４区以降は、最も区間順位が良かったのが４区１４位の佐々木、出雲で苦戦した高橋はここでも６区１８位と続けて非常に苦しい走りになってしまいました。実績のある５区吉原、７区清水、８区中井もいずれも区間１５位以下に沈んでいますし、良かったのはダブルエースだけでしたね…特に大事な長距離区間では７区１９位、８区１７位と揃って下位に沈んでしまい、総合１６位で関東勢最下位に沈んでしまいました。

全日本ではダブルエースとそれ以外の選手の差があまりにも激しすぎましたね。赤崎が他大のエース級とも十分に戦えるまでに成長を遂げ、レメティキも１年目から早速結果を残しているのが頼もしいのですが、それ以上に他の選手が物足りなすぎる状況となっています。出雲よりも距離が伸びる全日本は拓殖ならば得意なのかなあと思っていたのですが…ここまで苦しむとは思いませんでした。


出雲に出場した６人は全日本にも揃って出場をしていることから、実績のある中井はともかく、２年の竹蓋、高橋、１年の佐々木という下級生トリオは相当期待されているのですねとなると、箱根への起用も十分にありそうですし、今回の苦い経験を活かしてくれれば！！


前回の箱根経験者は５人残っていますが、今年度出雲・３大駅伝に出場したのは３人のみ、そして残る二人が４区という準エース区間を中位で走っている石川と１０区５位の好走で箱根シードだけではなく、全日本の出場権までもたらした松岡なんですよね。この二人は、出雲・全日本ともにエントリーさえされておらず、箱根に合わせてこられるのかが気になるところです。というか、万全の状態で戻ってきてくれないと相当厳しい戦いとなりそう。。。


また、１区の人選も悩ましいですね。レメティキに２区を任せるとすると、現状１区を安心して任せられそうなのは赤崎のみ。拓殖は箱根に限らず、比較的エース級を１区に投入することが多いですが、１，２区にダブルエースを起用してしまうと、３区以降が厳しすぎる気がしますからね。さらに、５，６区という特殊区間を走った選手も卒業して経験者はいませんし、こちらも新たな選手が求められることになります。


３大駅伝未経験者を見てみると…１年生がまずは楽しみですね。持ちタイムを伸ばしてきた吉村や全日本エントリーの工藤、出雲、全日本エントリーの江口と早速メンバー入りや持ちタイムでトップ１０入りを果たしている選手が多いです。ハーフはまだ未知数な選手が多いですが、複数の選手が箱根出場を果たしてもおかしくないですね。


２年生も児玉、佐藤が持ちタイムを伸ばしてきており、佐藤は出雲、全日本とエントリーしていますし、３大駅伝出場者も含めて、下級生の台頭が今の拓殖では目立っていますかねえ。ただ、現状では前年度と比べても大幅な戦力ダウンは否めず、大学史上初となる３年連続のシード確保に向けては相当厳しい状況と言わざるを得ません。


まずは今後のハーフや記録会でタイムを伸ばし、拓殖らしい叩き上げの選手のさらなる台頭に期待したいところですね。柱となる選手はいるだけに、エース級が走る以外の区間、特に往路で粘ることができれば、シード権獲得にも近づいていくと思うのですが…出雲、全日本と苦戦していますが、ここからの立て直しに期待したいです！！